品川庄司が5年ぶりとなる単独ライブ「品川庄司20周年記念コントライブ」を、12月26日・27日に東京・北沢タウンホールで行いました。
ロビーには、20年の2人の歴史を彩るように、各界の著名人から届いた豪華な花がズラリ。
3週連続で生配信したニコ生「品川庄司20周年SP『振り返る20年!』」で心配していた集客も見事クリアし、3公演とも大勢の観客が2人の新作コントを待ち構えます。
その期待に応えるように、最初のコントで2人は20年前の品川庄司を再現。
2人とも当時流行っていたチノパンを履き、品川にいたっては青い髪、首にはゴーグル、ピタTを着て登場し会場を沸かせました。
NSC東京校を卒業し、夢や希望に満ち溢れながらのネタ合わせ。20年前らしく、「ポケベル」「PHS」などの言葉も飛び交います。
品川が席を外すと、今度は現在2015年の品川が未来からタイムスリップ。庄司に「20年後、ポテト少年団、Bコース、ジューシーズは解散している」「俺達は微妙だ。レギュラーはない」「お前はパンツ一丁で嫁の名前を叫ぶ」など、20年後の現実を自虐的にたっぷり語り、笑い満載のスタートを切りました。
続く「密室」は品庄コントに多い"ホモネタ"。
しっかり笑わせておきながら、ドンデン返しで観客をアッと言わせる場面も。品川が動きと顔でボケ倒した「ファイト」では、ダイノジがさりげなくフィーチャリング。
そのまま"ラジオスター"ことダイノジ大谷の曲紹介を挟む憎い演出で、淡い恋物語「夏の夕暮れ」へ。
ちょっと小うるさい未亡人(品川)と、彼女の夫の弟子だった才能あるカメラマン(庄司)。2人が真剣に演じる胸キュンシーンに、観客のニヤニヤが止まりません。
ゲストのダイノジと披露したのはユニットコント「役者魂」。
端役に細かい設定を求めるウザイ若手男優(品川)に、監督(庄司)がうんざりしていると、ベテラン男優2人(ダイノジ)が若い情熱を応援し始めます。
3人の"スープアクター"たちの熱い芝居と芝居のぶつかり合いに観客は爆笑の連続。
不仲だったため、ユニットライブでも一緒にコントをしたことがなかったという品川と大谷が一緒になってボケる様は、20年越しのファンにとってたまらないシーンとなりました。
コント「引っ越し屋」は、まるで漫才のような軽妙なやりとりに始まり、壮大なコントドラマに発展。
品川演じるさまざまなキャラがくるくる入れ替わりストーリーを創りだすと、それに巻き込まれる庄司の熱が観客にも伝播し、会場は笑いながらも息を飲み見守る空気に。映画監督・品川の才能もチラッと見せつけます。
最後は、冒頭のコントの続きを。品川に未来を聞いた20年後の庄司は、暴れる品川のフォローという役回りで、これまでにない漫才を披露。
その後、楽屋で言い争いをする2人ですが、ここまでたっぷり2人に笑わされた観客は安心してケンカの行方を見守っているよう。
事実、今やダブルで筋肉キャラになった2人が振り切って見せたマッチョコラボで大爆笑。
品川庄司が、20年、ケンカして仲直りして行き着いた笑いを大きな笑いと拍手で讃えました。
途中のVTRでは、ペナルティ・ワッキー、元じゃぴょん桑折、ギンナナ、タケト、森三中・村上、ピース綾部が、品川庄司と飲みながら昔を振り返ったり、ロンドンブーツ1号2号、ガレッジセール、ココリコからのお祝いコメントが流れたりと、こちらも充実の内容。
最終公演のエンディングでは、ダイノジの2人から品川庄司へ花束贈呈も。
感動の場面になるかと思いきや、品川と握手をしようとする庄司を大地が遮ったり、大谷のラジオスターっぷりを品川がイジったりと、最後まで笑いばっかり。
会場から出る観客全員とハイタッチをするときも、4人ともずっと笑っていました。
ツッパって嫌われてマッチョになった品川庄司。
その20年を見事にコントでまとめ上げた2人が、今後どのような歩みを見せるのか。
来年も再来年も、10年後も20年後も、まだまだ2人から目が離せません。どうぞ御期待ください。
【品川庄司】【ダイノジ】