9月2日(金)、なんばグランド花月にて、『ワールドカップ開幕直前スペシャル!吉本ラグビー新喜劇』、そして日本ラグビーフットボール協会から、この新喜劇に出演する芸人らに贈られる『ラグビーファミリー』の認定式が行われました。
『ワールドカップ開幕直前スペシャル!吉本ラグビー新喜劇』の出演メンバーは、烏川耕一や川畑泰史、中川家、ジャルジャルなど、ラグビー経験のある芸人らが中心。さらに、現役ラグビー選手の箕内拓郎選手(NTTドコモ レッドハリケーンズ)、大西将太郎選手(近鉄ライナーズ)、水山尚範選手(NTTドコモ レッドハリケーンズ)、金哲元選手(近鉄ライナーズ)、松岡勇選手(近鉄ライナーズ)も出演。プロのラグビー選手が、新喜劇の舞台で一体どんな演技を見せるのでしょうか?
舞台はとある高校。新任教師の川畑泰史が、存続が危ぶまれる弱小ラグビー部の顧問になり、ラガーマンの憧れの地である花園ラグビー場を目指すべく、部員たちを立ち直らせるストーリー。
前回の試合に完敗したことでやる気を失い、練習しようとしないラグビー部員たち(スリムクラブ・真栄田、つばさ・きよし、タックルながい。)入部希望者の中川家・剛も、なかなか練習に参加することができません。部員たちは、いじめられっこのシャンプーハット・小出水の顔に落書きしてからかうなど、パワーをもてあましていました。ラグビー部キャプテンである中川家・礼二にいたっては、どうもチンピラ(すっちー、松浦真也)と付き合っている気配……。そんな部員たちの素行に、教頭の池乃めだか、校長のスリムクラブ・内間はいい顔をしません。部員たちを気にかけている購買部パン屋の烏川耕一、保健室教師の未知やすえ、そしてラグビー部マネージャーの島田珠代も心配そう。
しかし川畑は部員らの「もう一度、ラグビーがやりたい!」という気持ちを見抜いていました。
そこで川畑は一念発起し、ラグビー部時代の後輩、ジャルジャルを学校に招き、一緒に練習をすることに。しかも、ジャルジャルが連れてきたのは、プロのラグビー選手5名! さっそく本格的な練習が始まりました。
まず箕内選手ら5人は、島田珠代の「チ~ン!」の洗礼を受けます。続いて「ボインボイ~ン」を一緒にダンシング。
現役ラグビー選手の登場に触発された部員たちは、箕内選手らと一緒に練習を開始。まずはラグビーの基本中の基本、ランパスの練習。実際にラグビーボールを投げ、見事にキャッチしました。
続いては、選手を持ち上げ、より高いところでボールをキャッチするラインアウト。なんと未知やすえが挑戦し、見事にキャッチ!
当たりの練習は、つばさ・きよしの2人がチャレンジ。松岡選手に思い切ってぶつかるも、吹き飛ばされてしまうほど。
最後はディフェンスの練習。部員総出でディフェンスしようとするも、さすがプロラグビー選手の体当たり、結局は突破されてしまいます。
そこで未知やすえが「私もやりたい!」と手を挙げますが、箕内選手がその申し出を断ります。それでも食い下がる未知やすえに箕内選手が「無理や言うてるやろ、白ブタ!」とまさかの暴言……!!!
ついにやすえ姉さん、マジ切れです! 「箕内! お前、最近太りすぎちゃうんか!!」、「大西! お前、ころころ移籍しすぎや!」。やすえ姉さんの、妙に的を得た(!?)キレぶりに、客席からは拍手喝采に笑いの嵐。最後は皆さん、見事にコケて締めました。
中川家・礼二にちょっかいを出していたチンピラのすっちーと松浦真也も、川畑の熱意あるラグビー指導に情をほだされ、最後は一件落着。ラグビー部に平和が戻ったのでした。
『ワールドカップ開幕直前スペシャル!吉本ラグビー新喜劇』が終わったあとは、トークコーナー。ラグビーにゆかりのある出演メンバーが、現役ラグビー選手らとさまざまなトークを繰り広げました。
そこで、啓光学園高等学校ラグビー部出身のつばさ・きよしのぼんちきよしが、大西選手の先輩であることが発覚。大西選手いわく、「(きよしは)試合中によく喋ると噂になっていた」と暴露。さらに、タックルながい。が報徳学園、法政大学、そしてホンダのラグビーチームで活躍するという、ラグビー選手のエリートコースを歩んでいたという驚きの事実も発覚しました。
そして、中川家・礼二が、10月29日(土)からスタートするジャパンラグビートップリーグについて尋ねると、選手全員が「今回は関西のチームが多く出場するので、関西のファンは楽しめると思います」と意気込んでいました。
そして、ラグビーワールドカップ2011 ニュージーランド大会日本代表メンバーの今村雄太選手(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)、谷口到選手(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)からのVTRメッセージも紹介。「ラグビーあるある座談会」も催されるなど、盛りだくさんの内容となりました。
最後は、選手やファン、OBなど、ラグビーにかかわりを持っている人たちに贈られる『ラグビーファミリー』の認定式。出演メンバーを代表して、ジャルジャルがユニフォームを受け取りました。そして中川家・礼二が代表して、出演メンバーそれぞれのメッセージの書かれたラグビーボールを日本ラグビー協会に贈りました。
イベント後の会見では、それぞれがこの日の感想などを語り合い、大盛り上がり。
内容は以下の通りです。
――本日の感想は?
川畑「こんな機会を得られるなんて、本当に思っていませんでした。えらそうにユニフォームを着てますが、(ラグビー部時代は)ほとんど練習に行ってなかったんで、『ラグビーあるある座談会』も、もうひとつ参加できず、本当に申し訳ない(笑)。今回のイベントをきっかけに、もう一度ラグビーがやりたくなりました。今日の新喜劇とトークで、アップは終わった状態なので、いつでも対戦チームを募集してます(笑)。この機会を得られたのは、現役の選手ががんばってくれているおかげやと思います。僕らもこれから、精一杯応援したいと思います」
箕内選手「新喜劇に出演するということは、僕だけでなく、ここにいる選手が試合以上に緊張したと思います(笑)。本当にいい経験をさせていただきました。僕らはワールドカップに出場しませんが、現地の選手たちの後押しができたのではと思います。これをきっかけにラグビーが盛り上がってくれるとうれしいですし、今回、皆さんと触れ合えたので、次はグラウンドで、違った形で一緒に盛り上げていけたらいいなと思います」
――『ラグビーファミリー』に認定された感想は?
中川家・剛「僕はラグビーを離れて20年以上になりますが、新喜劇でもう一度、こうしてラグビーのことでお笑いができるなんて、幸せに思います。これからも、ラグビーを経験したことがない人も一緒になって、ワールドカップを盛り上げていきたいです」
中川家・礼二「協会から認められたということで、思う存分応援ができます。そして今回、お笑いとラグビーのコラボがこんなにうまいこといくものかとびっくりしました。今度は僕らがグラウンドに行って、ラグビーの催し物に参加したり、ラグビーとかかわっていけたらと思います。今回のワールドカップは、経験者の僕から言わせてもらうと、予想以上に期待しています」
――ラグビーのルールを知らない人も、ラグビーを楽しめるようなアドバイスを。
中川家・礼二「東大阪のおっちゃんと一緒に観たら楽しめると思います(笑)。的確なプレーの内容も、ちゃんと手取り足取り説明してくれます。ワールドカップだけじゃなく、トップリーグの試合も。とくにおっちゃんは女性に優しいので、いろいろ教えてもらったり、ビールやジュースをおごってもらったり、焼きそばおごってもらったり(笑)。おっちゃんを捕まえて、解説を聞きながら観るとより分かりやすいかと思います」
――新喜劇のなかで、選手の皆さんが印象的だったことは?
箕内選手「僕はセリフ合わせですね。リハーサルを通して、本番の舞台で(展開が)変わるっていうおもしろさがありました。芸人さんにとって、『これが試合なんだな』と思いました。ラグビー選手をうまくイジっていただいて、とくに金(選手)は、上手にイジってもらえて、こういうのも本番のアドリブならではだな、と。ラグビーと通じるものがあるなと感じました」
大西選手「小さい頃からずっと観ている新喜劇で、しかもやすえ姉さんのマジ切れが観られたのがうれしかったです」
水山選手「僕も子どもの頃から観ていたので、自分がこの舞台に立てるとは思ってもいませんでした。テレビで観るより、立っている感じでは舞台が意外と狭いんだなと思いました。それに、皆さん楽しそうにやってるのが印象的でした」
松岡選手「僕も小さい頃から観ていたんですが、コケるシーンがあるということで、控え室でしっかり練習して出ました」
金選手「僕の友達も新喜劇は観に来ていたので、やっぱり自分がこの舞台に立ってるというのがすごく新鮮でした。お母さんも喜びます。皆さん、本当におもしろかったです」
――芸人さんから見て、選手たちのアドリブはいかがでしたか?
川畑「僕は、やすえ姉さんと箕内選手のやりとり。あんな堂々とできるのが『すごいな』と。普通はちょっと小さい声になったりすると思うんですけど、それができるって、今まで大きな舞台を経験しているからこそでしょうね。やすえ姉さんより、もっと怖い奴を見てきてるっていうね(笑)。経験というのはすごいなと思いました」
烏川「皆さん、マジメですよね。こんだけ人数がおったら、だいたい1人ぐらいはチョケる人間がおると思うんですけど、マジメに稽古してて。本番になってちょっとずつ素顔が見えたんですけど、稽古の段階ではわかりませんでした」
――日本代表に、エールをお願いします。
ジャルジャル・福徳「単純に、『勝ってほしい、全勝してほしい』という気持ちです。ラグビーを知らん人にもぜひ応援してもらいたいです。ラグビーはルールが複雑ですが、正直、トライするかされるかだけですから、それだけでも分かればかなり楽しめると思います」
ジャルジャル・後藤「僕らはJ PORTSさんで、『口だけJAPAN』っていう番組をやらせていただいてるんですが、いろんなロケで選手と絡んでいるので、とても他人とは思えないです。気持ちを乗り移らせて応援しますんで、ぜひ予選を突破して、決勝トーナメントまで行ってください!」
川畑「勝ち進んでいかないといけないとか、いろんなプレッシャーがあると思うんですが、いい意味で試合を存分に楽しんでいただきたいなと思います」
烏川「最近、なでしこジャパンとか、女子に勢いがあるんで、男子のほうも負けてないぞ、と。サッカーばかりじゃなくて、ラグビーもおもしろいんだぞというところを見て欲しいですね。勝ち上がっていくと、観る人も増えると思うので、がんばってほしいなと思います」
中川家・礼二「勝て、と。とりあえず2勝とか設定せんと、とにかく勝て、と。ラグビーファンとして、今回のワールドカップは転機やと思っています。だから、勝って!」
中川家・剛「とにかく、サッカーに負けるなと思います。ラグビーをもっと盛り上げたいと思います。そしてまた、中川家もラグビーに関する仕事ができればいいなと思います(笑)」
シャンプーハット・小出水「自分が大好きなスポーツの代表選手なんで、がんばれというのもおこがましい感じがするんですけども、それでもひと言、言えというならば。もし強豪を相手に勝ったら、それはそれで『オーマイガットトゥギャザー』。万が一、結果がうまくいかなくても、それはそれで『オーマイガットトゥギャザー』。『がんばれ』と、言いたいです」
今回、開催された『ラグビーワールドカップ開幕直前スペシャル!~吉本ラグビー新喜劇~』は、J PORTSで9月3日(土)19:00から放送されますのでお楽しみに!
皆さんも、ラグビーワールドカップ2011を、そしてジャパンラグビートップリーグを一緒に応援しましょう!
ラグビーワールドカップ2011 公式HP http://www.ntv.co.jp/rugby/
ジャパンラグビートップリーグ公式HP http://www.top-league.jp/
【烏川耕一】【川畑泰史】【中川家】【ジャルジャル】【シャンプーハット・小出水】【スリムクラブ】【すっちー】【つばさ・きよし】【タックルながい。】【松浦真也】【池乃めだか】【未知やすえ】【島田珠代】