【ライブレポート】ジャルジャルジャン！
５月８日（日）、東京・SPACE107にて、ジャルジャルのトークライブ『ジャルジャルジャン！』が開催されました。
この日は昼と夜、２回公演が行われたのですが、今回は夜の公演をレポートします！
まずはコントからスタート。黒い学ランにベージュのチノパン姿の２人が登場した途端、会場は歓声に包まれます。
コントの衣装から着替えて現れた２人。客席を見渡しながら「びっしりですよ。ありがとうございます」と後藤が言うと、「いろんな予定もあったやろうに、ここに来てくれるなんてね」と福徳。友だちにランク付けをしているような意味合いの発言をする福徳に、「怖いわぁ。俺、（福徳の中での友だちランキング）何位なんやろ？」と眉をひそめます。
福徳「いやいや！ 普段、あんまり会わへんヤツからメールが来ても、他にやることあるやんってなるやろ？」
後藤「それはわかる。（今日来てくれたお客さんは）優先順位で選んでくれたんやから、ありがたいですね」
福徳「誘う人もいろいろあったんやろうな。この人、誘いたかったのにとか」
後藤「ベストメンバーで来てくれてるはずやで」
ライブのある大切な日にも関わらず、「レギュラーじゃないパンツを履いて来た」と告白する後藤。手に取ったパンツは締め付けのキツいもので、「手を突っ込んで股間に空洞を作りたい。この公演もノーパンで出るか迷った」と言うほどの違和感を感じている様子。
そんな後藤は、仕舞ってあるタオルやパンツの上に新しい洗濯物を重ねて仕舞っていくタイプ。「じゃあ、いつも同じタオルを使ってんの？」と訊く福徳に、「いつもじゃないよ。上から３番目のタオルを抜き取ったりしてるから」と後藤。「せっかくやったら、新しい洗濯物を一番下に仕舞うようにしたら？」と福徳が提案するも、後藤は全力で嫌がります。
後藤「大丈夫。風呂から出てすぐのところにタオルを置いてるから」
福徳「濡れた手で一番上のタオルを触って、３番目のタオルを取ってるってことやろ？」
後藤「うわわわわ！ 細か！」
福徳「100％渇き切ってる状態にしときたいやん」
後藤「ちょっと触ったのなんて、そんなん濡れてるうちに入らへん」
頑に自分の意見を貫き通す後藤に「そんなんタオルを愛してない証拠」と主張する福徳でしたが、「均等にタオルを使うほうがかわいそう」という後藤の持論に圧倒されてしまいます。
その後、風呂マット、ベッドカバーの洗濯について話は展開。風呂マットとベッドカバーもあまり洗濯していないという後藤は、キレイ好きの福徳の家には「遊びに行きづらい」とチクリ。
福徳「せやから、招待せんもん。（ロッチの）中岡さんが来た時、嫌やった」
後藤「中岡さんはキレイやで（笑）」
福徳「わかる。しずるの池田のほうが嫌やった（笑）」
その後、お客さんから事前にいただいた質問に応えることに。
「NOと思う行動とは？」という質問に、「喋っている時に白目になる人。例えば、フルーツポンチ・村上」と福徳。２人して、癖の強い村上のモノマネを始めます。
一方の後藤は「屁こいでも、ゲップしても全然いい。そこでわ〜とは思わない」と、他人の行動をあまり気にしていないようでした。
「相方のことをアホちゃうかと思ったのは？」という質問には、「これあります！」と叫ぶ後藤。
後藤「番組の収録中、“用意、スタート！”っていうところで、“用意、ストータ！”って。“スタート”の文字の順番を間違えるの、わからん。俺、考えられへん」
福徳「順番を頭の中で並べ替えてしまう。ひらがなとカタカナはくるくる変えてしまう」
後藤「パスタをピタパって言うた時もあった。カタカナがどんだけ苦手やねん。３文字間違えたらあかんって」
「“滑舌悪い”のネタも並び替えながら喋ってる」と言う福徳に、即興で文字の並び替えを披露してもらうことに。「いや、心の中で遊んでるだけやから」と渋る福徳は、“風の谷のナウシカ”は例が長過ぎたため失敗したものの、“トランペット”を“ペラントット”と並び替えることに成功。客席からは「おぉ〜！」と感嘆の声が挙がりました。
福徳が後藤を「アホちゃうか」と思ったのは、某ランキング番組の収録翌日のこと。収録中、料理を全く食べられず、そのほとんどを福徳に押し付けた後藤。全てを完食した福徳は翌日もお腹いっぱいだったそうですが、新幹線移動の前にスタッフさんと朝食を取ることに。自分は茶粥しか食べられなかったのに、後藤はカツ丼を平らげた後藤に「信じられへん！」と福徳。
後藤「あぁ、食うたな。美味かったな」
福徳「しかも普通の店より大きいサイズを残さず食べた。嘘でもいいから茶粥を頼んで欲しかった。それが無理でもカツ丼残して！」
憤る福徳に、「俺、あん時、めちゃめちゃ腹減っとった」と平然と応える後藤でした。
ここで、スペシャルゲストの俳優の小出恵介さんが登場！ ジャルジャルを意識したという黒いＴシャツ、ベージュのチノパン姿で舞台に現れた途端、客席からはひときわ大きな歓声が挙がります。
小出恵介さんが女性誌の連載で同い年の方と対談しており、その対談相手にジャルジャルを指名。その対談の際「トークライブに出てもらえませんか？」と打診したところ、小出さんが快諾してくださり、今回のゲスト出演が実現したそうです。
「同い年って、あんまりいない。タメグチでいくか、敬語でいくかもわからんから、喋る時どうすんねんと思った。対談の時もせめぎ合いがあった。“あぁ、そうなんや”みたいな」と後藤が言えば、「“俺もそう思うわ”とかな」と同調する福徳。
同い年以外の共通点は、井筒和幸監督の作品に出演していること（ジャルジャルは『ヒーローショー』、小出さんは『パッチギ！』に出演）。
「あんなにキツい仕事はなかった。30秒を撮るのにに24時間かけるなんて……。待ち時間はずっと黙っていた」（後藤）「僕は寝てました。待ち時間って役者さんは慣れてるんですよね？」（福徳）と言う２人に、「あぁ、芸人さんはあんまりないですもんね」と小出さん。小出さんの撮影現場でのエピソードに興味津々の福徳は、「あの人はどうなんですか？」「あの現場はどうやったんですか？」と詳しく質問していました。
もう１つの共通点は、福徳と小出さんが帰国子女ということ。インドで暮らしていたという小出さんは超VIPな生活をしていたそうで、向こうでは日本人学校とインターナショナルスクールに通っていたそう。
「英語は残ってないですね」と言う小出さんに、「俺と一緒！」と福徳。後藤の「え？ 俺と福徳（の英語力）はあんまり差ぁないで？」という意見に、福徳が「（英語で）言うてることはわかるけど、帰国子女は直訳できない」と言うと、「あぁ、わかります。単語、単語になる」と同調してくれる小出さんでした。
ここから小出さんに事前に答えていただいたアンケートを元に、トークを繰り広げます。ジャルジャルの第一印象は「２人が似ている」だったそうで、空気感が似ていると感じたそう。
「こんなん言うたらあれですけど……この３人似てません？」と立ち上がる福徳。小出さんを挟んで立ち、「背丈も一緒くらいやし」と、なんとかお客さんの同意を得ようとしますが、微妙な反応。「確かに小出くんは男前やけど」（福徳）「ざっくり分けたら一緒。３人混ぜても……」（後藤）」と必死な２人でしたが、微妙な反応は変わらずでした。
レッドシアターでジャルジャルを観て、「ハッとした」と言う小出さん。ゲストの人が誰についてコメントするか、現場裏では出演者が被りついて観ているそうで、中でも一番気にしているのはフルーツポンチ・村上だったそう。
小出さんは村上と役者の養成所で一緒だったらしく、「その授業は１年あったけど、後半にキャラがつき始めて、“なんでだろう？”って思っていたら面白い友だちを見つけたみたいで」と当時を振り返ります。
小出さんが役者になったきっかけを話していた時、天井から膝に水滴がポタリ。立ち上がってリアクションを取るジャルジャルに対し、クールに座り続ける小出さん。
そこから『のだめカンタービレ』の撮影中、ハトの糞がヴィックの上に落ちたことがあると言う小出さんの撮影エピソード話に。
後藤は、初めてのロケ撮影の際、慣れていないためにハトの糞が落ちたという芸人として非常に美味しいエピソードをふいにしてしまったと話します。「しかも、新しいスーツ。あれほど美味しいことはなかったのに！」（後藤）「俺も緊張してるから、気付いてなかった」（福徳）。「割と照れ屋じゃないですか？」と小出さんに訊ねられると、「そうですね。モジモジタイプですね、僕ら」と答える福徳でした。
その後も小出さんの初めてのお仕事や中学時代のクラスでのポジションについてなど、多岐に渡ってトークが繰り広げられました。
最後は、共通点の多い（？）３人のオリジナルソングを作ることに。「これ、毎回やってるんですか？ すごく自由な企画ですね」と驚きつつも、参加してくれる小出さん。
「俺は３人似てると思う〜」と福徳が節をつけて歌うと、小出さんは「俺はそう思わない〜」と返します。３人で考えた歌詞が完成後、即興で曲をつけて歌うことに。
「タイトルは小出恵介withジャルジャルにする？」と言う福徳でしたが、小出さんの提案で、３人の頭文字をとって“ごこふ”に決定。熱唱後、「今年一番焦りました。“ごこふ”はまた改めて！」と笑う小出さんでした。
エンディングでは、「楽しかったわ〜。こういうふうな機会があってよかった。（小出さんは）気さくで優しかったですね」（福徳）「そうやな。楽屋のこの感じで行けるか、やな」（後藤）と話していましたが、果たしてどうだったのでしょうか？
ジャルジャルの公式ウェブサイト（http://jarujaru.jp/）に終演後の３人の様子が掲載してありますので、そちらもぜひご覧ください！
【ジャルジャル】
|
|
|
|
