よしもとニュースセンター : 桂三枝として最後のトークイベント、そのお相手は…久本雅美さん！

６月27日（水）、山野楽器銀座本店にて、桂三枝が３月に発売されたDVD『花王名人劇場　桂三枝　たったひとり会』購入者に向けたトークイベントを開催しました。

７月16日にいよいよ「六代　桂文枝」を襲名する桂三枝。そのため、今日のイベントは“桂三枝として行う最後のトークイベント”となります。会場には、平日の昼間にも関わらず多くのファンが詰めかけました。

そんな中に現れた三枝のまずはご挨拶。「来月、ついに桂文枝という名跡を継ぐわけですが、決心するにいたるまではたいへん悩みました。でも幸いにも、大阪はもちろん東京の方にも多くの祝福の言葉をいただいて、ありがたいなあと。そして先日は東京スカイツリーが開業になりましたけど、あのスカイツリーも僕を祝って建てられたのかなと。そう申しますのも、スカイツリーの高さが634mで“六（６）代を目指す三枝（３４）”と。あはははは」。会場からは「おお」という感嘆と拍手、そして笑い声が起こります。

そんな三枝が、対談相手として選んだのは「大好きな女優さんです」という久本雅美さん！

招き入れられた久本さんは、まず「呼んでいただいて本当に光栄です。三枝師匠は憧れの存在なのですごく嬉しいです」と深々と礼。そんな久本さんに、三枝は「こないだ新大阪の駅で御見かけしたんですけど、顔の半分以上を覆うマスクをつけておられて、ためらわれました」といきなりジャブ。これには久本さんも慌てて「あら、師匠！　そうだったんですね。私、顔が小さいから普通のマスクでも顔が覆われちゃうんです（笑）。でもよくわかりましたね。けっこう綾瀬はるかさんと間違われるんです」。三枝は「……ごめんね、椅子からコケるとこやったけど、今立ってたし、床が痛そうで（笑）」。

そんな風にして始まった両者のトークですから、以降も話題は縦横無尽。創作落語にまつわる芸談を中心に、ネタが飛んでしまった際の対処の仕方について、『新婚さんいらっしゃい！』に出たというワハハ本舗の若手のこと、談志師匠とのやりとり、また襲名披露の写真を撮影した、レディー・ガガの写真で知られるテリー・リチャードソンとのエピソード……などなど。

次から次へとトークが繰り広げられ、お客さんも笑いつつ興味津々といった様子です。さらには、三枝が「こないだ作ったのはこんな噺で…」と、設定を語り出せば、久本さんは「わあ、めっちゃ面白そうですやん！　もう、襲名披露のときには呼ばれなくても押しかけますわ」と興奮気味で語るなどし、時間はあっという間に過ぎ去っていったのでした。

なお久本さんは、80年代にお笑い界をリードした『花王名人劇場』での落語やトークが収められた本DVDについて「師匠がとにかく、カッコイイ！」とコメント。さらには「見た後に、師匠に思わず手紙を書いたんですよ。『師匠、カッコよすぎます！』と。ま、『抱いてください』とは書きませんでしたけどね（笑）。でも本当、みなの心を瞬時につかんで笑わせつつ、オシャレなんですよ。ぜひ多くの方に観ていただきたい！」と太鼓判。