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2012年7月21日 (土)

間寛平、東北の被災地に元気を届けるための“ラストラン”を決意!!

7月20日(金)、世界一周のアースマラソンを完走した間寛平が、新たなるプロジェクト『RUN FORWARD KANPEI みちのくマラソン』に挑戦することを明らかにしました。

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この日、寛平は岩手県宮古市で行われた『第2回スマイルいわて in グリーンピア三陸みやこ』に、岩手県“住みます”芸人のアンダーエイジとともにゲストとして出席しました。まずは、5月に植えたヒマワリの植え替え作業をするというイベントに激励に訪れ、地元の人たちと車座になって一緒に昼食を頂きます。そしてその後に行ったトークショーの中で、プロジェクトに言及しました。

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仲良くなった地元のおじさんを誘って「チャチャマンボ」を踊ったり、『アースマラソン』でのエピソードを語ったりと、主に近くの仮設住宅から集まった人々を湧かせた寛平ですが、被災地への思いはどこまでも真摯。「ご飯を食べてるときにみんなが言ってて、すごくガツンと胸にすごくきたんやけど『寛平ちゃん、顔で笑ってるけど、心では泣いて』と。それ、めっちゃわかるんですよ。僕も阪神淡路大震災で家がめちゃめちゃになってしまったから、ようわかる。でも、そんな中でこそ、みんなで助け合って、みんなで生きて行こう! 仲良くやっていこうな、ほんまに」。そう語りかけると、会場の人々は頷きとともに拍手。あたたかい雰囲気に包まれます。

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そして「自分にできることはなんでもする」として、発表したのが『RUN FORWARD KANPEIみちのくマラソン』。なんと今日は寛平63歳の誕生日でもあり、並々ならぬ決意があった様子。アースマラソン以来のビッグチャレンジ「8月13日から9日間で岩手から福島まで、毎日50km走ります! 応援してや!!」と呼びかけると大きな大きな拍手が巻き起こりました。また、今回はマラソンの過程において「近くの仮設住宅を訪問したい」との意向も踏まえ、アースマラソンとは違った、スペシャルなイベントになることも明かされました。

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そうして、トークショー終了後はひとりひとりにサインをし、さらには田老地区の仮設住宅も訪問。住まわれている方と和やかに談笑する姿が印象的でした。また最後は植え替えが行われた花の様子を見て「ほんま、これみんなで植えたんやな。すごいなあ。俺も頑張らなあかんな」と決意をあらたにしたようでした。

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なお、囲み会見でのやりとりは以下の通りです。

――まずは、新たにマラソンを走ることになった経緯をお聞かせください。
「実は1年前からやりたいなという思いがあったんです。でも、震災が起きた直後で大変なときやし、道も走り抜けられるような状態ではなかった。それが今回ようやく、さまざまな状況が整ったということでOKということになった。やっとできるぞという感じです。それにね、それを別にしても『アースマラソン』の際に東北を走らなかったというのが、ずっと気になっていたんですよ。だから感無量ですね。またその発表が、僕の誕生日ってのがなんともいいでしょ?(笑)」
――マラソンの目的はやはり、被災地の方を励ますということですか?
「まずは僕の中では、子供のことがすごく気になっていたんです。僕も阪神淡路大震災で経験しましたけど、子供って一番に落ち込むでしょ。それが今回、ちょうど夏休み期間中に走れるわけで、たとえば5kmとかね、一緒に走って写真撮ったりしてあげられるといいのかなと。それで1日が走り終わった後には、仮設住宅へ行こうかなと思っているんです。でも今日なんかお会いして思ったけど、逆にこっちがすごい力をもらうなあと。勇気づけるためと、みんな笑顔になってもらいたいなという思いで走るんですけど、こっちが逆に元気をもらうんですよねえ。それは『アースマラソン』で実際に感じたことなんやけど、ほんまに不思議やなと思います」

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――一方で、寛平さんの体調が気になるところですが。
「がんについては定期検査で大丈夫なようなんで、心配していただかなくても大丈夫ですけど、なにより『アースマラソン』の後は体が動けへんようになってしまってた。筋肉や関節がずっとめちゃめちゃ痛いような状態でね。でもそれを少しずつ、最初は5kmとか、次に10kmとか、徐々に走れるようになっていって。昨日は暑い大阪で25km走ってみたんですけどね。なかなか辛かったですよ」
――でもそんな中、また1日50kmペースにというのは大丈夫ですか?
「ま、やってみたらいけるもんですよ。と、思ってます。倍走ったらええだけでしょ(笑)。ようやく“摺り足走法”の感覚も戻ってきましたしね」
――奥さんは今回の挑戦について、なんとおっしゃってますか?
「『とりあえず被災地に行って笑顔にさせたらなあかんで!』って言ってます。止めるなんてことは全然なくて『ええことやから』と」
――今回のマラソンで、被災地にいる人は寛平さんに力をもらうと同時に、全国の人に被災地の今を伝えてくれるんじゃないかという期待も込めていると思いますが。
「むしろ、そのことが一番大きな目的なんやと思ってます。阪神淡路のときもそうやったけど、みんな少しずつ忘れていくでしょ。でも僕は忘れたらあかんと思うんです。だから今回のタイミングでできたというのは、ものすごく良かったなと思うんです」

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――今日誕生日を迎えられたわけですがどうですか、年齢は感じますか?
「そりゃもう、63は63の体力ですよ。もたそうと思ってももたない。」
――それでもやっぱり1日50kmペースなんですね。
「『アースマラソン』と同じようにやらないかんと思ったんですよ。そこで、30kmとかにしてしまったら自分が甘えてるなと。そんなんでいけない。自分が行けるかどうか、ギリギリのところでやらんと、元気づけることなんてできないだろうと」
――では、体力的なことも含めてタイミングが丁度いいと?
「そうですよね。それにもっと日にち的な話をすると…12日までがオリンピックやねん。オリンピックで盛り上がった流れで、日本全体を巻き込んで行けたらええよね。メダリストにも来てほしいですよね。『どや! 獲ったぞ!』って、一緒に走りながら子供たちに見せたらどれだけ喜ぶか」
――東北の地を走るということへの思いを教えてください。
「『アースマラソン』をやってて痛感したんやけど、やっぱり“土地”って大事やなと思うんですよ。人間にとっても地球にとっても。もうそればっかり考えてましたもん。うちらは土地に世話になってるんやなあって。だから今回は、走りながら『大丈夫やで、みんな戻ってくるで』って、地面に向けて念じながら走りたいなと思っているんです」
――でも『アースマラソン』を完走した際に、もう走るのはやめようとは思わなかった?
「いや、だからもう今回が最後ですよ。もう走らないです。ちょこちょこ3kmとか5km走って、美味しいビールを飲むってのはあると思いますけどね。フルマラソンもやらないと思います。だから、最後にふさわしい走りをせないかんなと思っています」

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●『Run Forward KANPEI みちのくマラソン』概要
日程:2012年8月13日(月)~8月21日(火)
距離:440km
コース:
■岩手県 【START】山田町(陸中海岸 青少年の家)→釜石市→大船渡市→陸前高田市
■宮城県 →気仙沼市→石巻市→東松島市→柴田町
■福島県 →伊達市→小野町→いわき市(スパリゾートハワイアンズ)【GOAL】

※期間中の各スタート、ゴール地点、訪問地となる仮設住宅、“応援ラン”実施区間など、
 詳細については下記ホームページにて。
http://run-forward-kanpei.laff.jp/

【間寛平】

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