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2012年8月 5日 (日)

【ライブレポート】戦え! 昆虫ランド~芸人がいろんな虫になって戦います~

8月4日(土)、東京・ヨシモト∞ホールにて『戦え! 昆虫ランド~芸人がいろんな虫になって戦います~』が開催されました。

毎年夏に行われているこのイベントも、今年で3度目。自ら考えたオリジナルの昆虫姿に扮装した芸人たちがさまざまなルールで戦うという斬新な内容で、子どもにも注目されるイベントとなっています。

MC兼解説を務めるのは、ポテト少年団・菊地。前方に座るチビッコたちに、「虫が好きなおじさんだよ〜」と笑顔で挨拶します。菊地から「天下虫武道会のレフリー」と紹介されたのは“ミスター坂虫”ことアホマイルド・坂本。頭につけた触覚らしきものに、客席からは「カワイイ〜!」との声があがりました。
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今大会最大の目的は、前回、前々回と優勝している絶対王者の“ヘラクレス大宮地”ことニブンノゴ!・宮地を倒すこと。第1試合で勝利した決勝進出者には、彼への挑戦権が与えられるとあって、それぞれの芸人は気合い十分の様子。全員が見た目にもこだわっているようで、ミスター坂虫曰く「後ろの楽屋は段ボールだらけです」とのことです。
対戦を前に登場したヘラクレス大宮地は、「負ける気がしない!」と強気な発言。曰く、この日のために2ヵ月間、森で修行して来たそうです。
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1回戦第1試合は、“オオクワカタ(長田)”&“ヒモクイムシ(松尾)”ことチョコレートプラネット対“おしゃれカジリムシ(長谷川)”&“ザ・メス(じろう)”ことシソンヌ。
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木の上の1対1の対戦で下に落としたほうが勝ちという「落とし合いバトル」で、勝敗をつけることになりました。
まずは肩カッターを必殺技とするオオクワカタが、臆病なザ・メスに勝利。発情期を象徴する青色のザ・メスは、ヘラクレスオオクワカタの攻撃に発情時に発する奇声を上げることも。「子ども向けのイベントと言いながら、大人向けになってしまいましたね」と、菊地から解説が入ります。
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続いてのオオクワカタ対おしゃれカジリムシは、自慢の肩カッターを引きちぎってまで攻撃したオオクワカタの自滅。最後の対戦ではお腹あたりから出ているよだれまみれのヒモで攻撃するヒモクイムシのでしたが、それを逆手に取って巻き取ったおしゃれカジリムシの勝利となり、シソンヌが決勝へと駒を進めました。
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1回戦第2試合は、ノンスモーキン対決。“ナナフシ”に扮した中尾に、菊地は驚きつつ「ホントにいる虫ですね。自分の身を守るために、木と一体化するんですよ。(手元の昆虫データ表を見ながら)生息地は木の枝……間違いない、ナナフシですね!」と解説します。
一方の菊池は“ダンスミツバチ”に扮して登場。「ここで、ダンスミツバチからチビッコに質問です。“ダンスミツバチの制作費はいくらだ?”」と、菊地よりなぞなぞが出されます。正解は“888円”。「3つのミツバチが並ぶという、ユーモラスな答えでした!」(菊地)……なんともアットホームな雰囲気です。
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2匹(?)は、開演前に観客へ配られた花粉(ガムテープが巻かれた球体のもの)を1つでも多くキャッチできたほうが勝ちという「花粉キャッチバトル」で戦いました(菊地曰く、「黄色の花粉はヒノキ、オレンジの花粉はスギですね」とのこと)。
忠実に再現するあまり、木の上からほとんど動くことのできないナナフシに対し、客席を縦横無尽に飛び回るダンスミツバチ。客席から舞台へと投げ込まれながらも、2匹のバケツへ入らなかった花粉を、ミスター坂虫は「なんだか狙われている気がする!」と顔をしかめながら客席へ返していきます。
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菊地からは「オンバトだったら蓋が閉まんないですよ、それは」との声があがるほど、多くの花粉を奪取したダンスミツバチでしたが、ここでミスター坂虫の触覚の一部がなくなっていることが判明。もう1本の触覚も折れていることがわかり、「狙われてると思っていたのは、自分の触覚だったんですね」と納得した様子です。急きょ、ミスター坂虫の触覚が入っていたほうが勝ちとルール改正されたものの、やはり数で勝るダンスミツバチが当たりを引き当て、勝者となりました。
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1回戦第3試合は、“うるおい虫(チュウ/中谷)”&“ヒャクホシテントウ(内藤)”扮するポテト少年団の2人対オモラ(幼虫)に扮した御茶ノ水男子の対戦に。お互いの卵を多く奪ったほうが勝ちという「卵奪い合いバトル」を繰り広げます。
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床を這いずり回る動きの鈍いオモラは、卵を奪おうとするうるおい虫&ヒャクホシテントウにピンク色のスプレーを吹きかけて攻撃します。さらに、対戦中に脱皮したオモラの後方からは仮面ライダーに似た“応援係”が登場。最初はオモラを勇気づけるだけの応援係でしたが、最後は自由に使える手で相手の卵をかっさらい、見事に勝利をおさめました。
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1回戦第4試合は、“勉強カマキリ”扮する佐久間一行対“有名虫がたくさん集まるカベ”扮するもう中学生の対決。
「だるまさんがころんだ」同様のルールで、ミスター坂虫が後ろ向きで「バルサンがたかれた」と言う間に、客席後方から舞台中央にある蜜までたどり着き、飲み干したほうが勝ちというルールにて挑みました。
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少しでも動いてしまうとごまかさず、出発地点に戻る真面目な勉強カマキリ。一方、有名虫がたくさん集まるカベは幾度もズルをし、ミスター坂虫から「チビッコが見てるんだから!」と注意されてしまいます。密に早くたどり着いたものの、潔癖性のためストローに口をつけられない勉強カマキリは、武器である鉛筆の芯をストローに見立てて有名虫がたくさん集まるカベに吸わせようとするも、勝利にこだわる相手はスルー。菊地から「ボケを潰すんじゃないよ!」と指摘され、一度は芯を加えた有名虫がたくさん集まるカベでしたが、結局、蜜を飲み干して勝利をおさめました。
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1回戦第5試合は、“フォ~カマキリ”に扮したくまだまさし対“ニセムカデモドキ”に扮したBコース・ハブという注目の対戦。必殺技の宴会芸で観客を笑顔にするフォ〜カマキリに対し、ニセムカデモドキのあまりの不気味さに客席からは悲鳴があがります。
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客席後方に置かれたバナナを奪い合う「果物ゲットバトル」は、お客さん参加型の対戦に。棒を持った観客が待ち受ける客席を通り、果物をゲット。2匹の体にくっ付けられた紙風船を1つでも多く割られなかったほうが勝ちというルールの元、スタートしました。
ここでもお馴染みのブルマ芸で盛り上げたり、子どもに近づいて一緒に写真を撮ったりとサービス精神旺盛なフォ〜カマキリに対し、女性へ近づくたびに悲鳴をあげられてしまうニセムカデモドキ。バンバンと叩かれる現状にげんなりしたのか、途中で「こんな人生、嫌だよ〜」と弱音を吐きつつも、尻尾に唯一無傷の紙風船を残したニセムカデモドキが勝利!「私のことは嫌いになっても、昆虫のことは嫌いにならないでください」と、某国民的アイドルをモチーフにした発言で湧かせます。負けたフォ〜カマキリも「前のほうにいたチビッコが強くて。2本で叩かれた時、あまりにビックリしてオナラをしてしまいました」と語るなど、客席を大いに沸かせました。
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迎えた決勝戦では、1回戦に勝利した5匹がヘラクレス大宮地へ挑戦。気合い十分のヘラクレス大宮地は、対戦スタート時から他の虫たちを圧倒します。次々に襲いかかる虫を次々となぎ倒し、見事連覇を達成!「もっと強い昆虫、かかってこいや!」と絶叫するほどの強さを持ちながらも、試合後には倒れた対戦相手を抱き起こしてて讃えるフェアな一面も見せるなど、絶対王者としての貫禄を誇示していました。
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そのほかにも、「幻の虫写真コンテスト」と「擬態虫クイズ」など企画も盛りだくさん。「幻の虫写真コンテスト」では、“幻の虫”に扮した楽しんごが会場を飛び回り、観客からの撮影に応じます。優勝者には楽しんごより、よしもとグッズ&本日出演した芸人によるサインの寄せ書きが贈られました(同コンテストの優秀作品は、お笑いナタリーにて紹介されますのでぜひともチェックしてください)。
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今年も大いに盛り上がった『戦え! 昆虫ランド』。ヘラクレス大宮地を倒す強者は、今後現れるのでしょうか? 来年の夏の開催に、ぜひともご期待ください!
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●ヨシモト∞ホール
公式サイト:http://www.yoshimoto.co.jp/mugendai/