よしもとニュースセンター

12月1日、今いくよ・くるよの結成40周年を記念したイベント『祝40周年！きょうはどやさの日』が、ふたりの地元である京都・祇園花月で行われました。

オープニングは吉本興業100周年、なんばグランド花月25周年、今いくよ・くるよ40周年を記念したスペシャルユニット、イクヨクルヨなう165による『花月DEどやさ』で華々しい幕開けを。楽曲中盤で振り袖姿のふたりが登場すると、大きな歓声が沸き起こりました。「おかげさまであっという間の40年でした。京都に帰ってきたらほっとします。こうしてどやさの日をやらせてもらえるとは夢にも思いませんでした」とくるよ。会場からは「おめでとう！」の声がかかりました。

そして本編スタート。まずはVTRによるお祝いメッセージが紹介されたのですが、そこに映し出されたのはミュージシャンの福山雅治さん！　「いくよ・くるよさんとは女子ソフトボールで結ばれた愛」だそうで、アテネオリンピックの頃からの縁なんだとか。その後、2007年に大阪城ホールで行われた福山さんのコンサートにはゲスト出演もしたことがあるそうです。

続いて最初のコーナーでは、お祝いに駆け付けた後輩芸人がずらり登場。なるみ、たむらけんじによる司会進行の元、 シルク、中川家、サバンナ、チュートリアル、ミサイルマンが知られざる「いくくる伝説」を明かしました。いくよ・くるよもお色直しをして登場。テレビやラジオの番組で共演し、気心の知れた面々だけに、ステージ上は終始リラックスした雰囲気に包まれていました。

“仕事編”では「おつかいのレベルが違う」とミサイルマン・西代。おつかいを頼まれた西代ですが、その手に握らされた金額は7万円。ファクスを買ってきてほしいとのことで、金額相応の業務用ファクスを購入したそうです。ところが、くるよが欲しかったのは家庭用のコンパクトサイズのもの。いくよ曰く「大きすぎて持って帰られへんから、返品しましたわ」。

一方相方の岩部は「くるよ師匠の機嫌は、かぶっている帽子を見たらすぐわかる」。帽子のつばが下がれば下がるほど、その時は機嫌が悪いそうです。

チュートリアル・徳井は、京都ロケでのエピソードを。いくよ・くるよを人力車に乗せ、チュートリアルのふたりが車を引っ張ったそうなのですが、「“大丈夫か、しんどないか”と人力車を引っ張る僕らを気にかけすぎて、全然トークができませんでした」（徳井）。

サバンナ・高橋もグルメロケでのエピソードを。カメラが一台しかない場合、順番に食べているシーンを撮影するそうなのですが、くるよは「“温かいうちに食べよし！”と言って勧めるので、食べているシーンが撮れない」とのことでした。

また、シルクによると、いくよ・くるよと海外ロケに出発する日、空港で高級ブランドの新作香水を見ていたそうです。その時、いくよに「何、見てんの？シルやん」と声をかけられるも、「香水を…」と答えるにとどまり、結局は買わずに飛行機に乗ったそうです。すると、機内でいくよからその香水のプレゼントが。しかもシルクのみならず、女性スタッフ全員に買ってきたくれたそうです。このエピソードには思わず、会場からも拍手が沸き起こりました。

“プライベート編”では、熊本にあるよしもと芸人御用達の旅館にまつわる出来事をチュートリアル・徳井が披露。まだ新人で、いくよ・くるよともそれほど親しくない時期に、熊本空港からバスでその旅館へと向かっていた時のこと。バスの中で何かを見つけたくるよが、「うわ！　いや！　どやさ～!!」と感嘆の声を上げていたそうです。思わず、「どないしはったんですか？」と声をかけると、「見て見て！　馬がうんこしてる！」と言われたとのこと。「あの時、どう答えたらいいのか分からなかった」と徳井。すると、いくよがすかさず、「芸能界はタイミングや。どこでウンを掴むかっていうことや！」と一言。一同、なるほど～と感心していました。

また、司会のたむらも鳴かず飛ばずの時代に「たむらを売るためなら、私ら脱いでもええで！」と励ましてくれたエピソードを披露。とにかく後輩芸人の心配を欠かさなふたり。そんな慈愛に満ちた姿を、若手たちは「よしもとのマザー・テレサ」と称していました。

そのほか、後輩芸人からふたりへの質問や、読売テレビの協力による秘蔵VTRの紹介などもありました。

舞台転換中は再び、お祝いメッセージのVTRが。続いて登場したのは郷ひろみさん。VTR中、「どやさ」を披露した郷さん。その姿に、いくよ・くるよもうれしいと感激していました。

お次は1組目のサプライズゲストが登場。パンチみつおとまるむし商店・東村が、ふたりを盛り上げる歌を披露しました。

続いて「今いくよ・くるよのあだ名伝説」を。今度は中川家がMCを担当、なるみ、たむらもコメンテーターとして登場しました。いくよ・くるよはすぐあだ名をつけるそうで、チュートリアル・福田は「テカり」、徳井は男前ということで「デカプリオ」。なるみは普段、「なるなる」と呼ばれているそうですが、この日新しく「白雪姫」と名付けられました。八木はすぐ裸になるということで「ミケランジェロ」。高橋はなぜか「一人タッキー＆翼」。ミサイルマン・西代は「おにくちゃん」。一方岩部は「今まで僕だけあだ名がなくて、ずっと“自分”って呼ばれていました」。ところが前髪を一筋、伸ばし始めたころから「眠狂四郎」と命名されたそうです。そしてシルクは「キャメロン・ディアス、おいでやす」、まるむし商店・東村が「個性がキツイボーイ」、パンチみつおが「くすぶり建ててボーイ」とのことでした。

また、いくよ・くるよもお互いをあだ名で呼んでいるそうで、それは時代時代に変化しているそうです。今は、いくよが「綾瀬はるか」、くるよが「沢尻エリカ」とのことでした。また、よしもとの社員にも多くのあだ名をつけているそうで、イベントではその一部も披露されました。そしてお客さん1名にあだ名をつける企画もあり、18歳の女の子が立候補。「いや、かわいいやんかいさ」と言いながら上から下まで凝視した結果、「奈良のAKB」に決まりました。



コーナーが終わると、ステージにはいくよ・くるよと、なるみ、たむらの4人が。2組目のサプライズゲストを呼び込んだところ、西川きよしと西川ヘレンが登場しました。若手の頃からふたりの面倒を見てくれたというきよし。ネタや衣裳のアドバイスも多くいただいたそうです。また、収入も少なく食べるのもやっとという時期のクリスマスイブの日、楽屋でしょんぼりしているふたりにきよしが「今日はイブやで。これで何かおいしいものを食べや」とお小遣いをくれたそう。そのエピソードを時折、言葉を詰まらせながら語るいくよ。その姿は観客の涙も誘っていました。そしてヘレンも「じっくり楽しめて、今日は劇場に来てよかったとお客さんに思われるような、若い人のお手本になるような漫才をこれからも続けてください！」と激励の言葉をかけました。

いよいよ40周年記念イベントも佳境へ。待ってました！の掛け声とともに、今いくよ・くるよの新作漫才です。くるよはこの日のために衣裳も新調。どんな衣裳で、どんな漫才を見せてくれるか期待が高まる中、ステージに現れたのは最後のサプライズゲストである浜村淳さん。ふたりの40年を名調子で聞かせ、舞台へと呼び込みました。それから約15分の新作漫才「女ですもの」を披露したいくよ・くるよ。くるよはおなじみ、ずれていく衣裳と戦いながら、ダジャレが端々に出てくる漫才で爆笑を連発。たくさんの笑いで40周年を祝いました。

そして漫才が終わるとふたりは、「夢やった～！」と感激した様子で、浜村さんの名調子への喜びを表していました。



エンディングでは浜村淳さん、西川きよしと西川ヘレンをはじめ、出演者がステージに登場、お客さんとともに三本締めをして、ふたりのますますの発展を祝いました。

イベント終了後には、いくよ・くるよ、なるみ、たむらけんじ、チュートリアルが出席した会見も行われ、まずはいくよからご挨拶が。
いくよ「40周年を迎えさせていただき、今日も寒い中たくさんのお客様に足を運んでいただいて、本当に感謝感謝です。そして、今や光り輝く若手に応援していただいて、女性はなるみちゃん、シルクちゃんによう頑張っていただいて。私たちは今日はもう、まな板の鯉でね、何を言われるか覚悟していたんですけど、面白く元気いっぱいにやらせていただいたことを本当に嬉しく思います。ありがとうございます」

続いてなるみが「師匠と言いながら、お母さんと呼んだりもし、かわいがっていただきまして、ガールズトークも時にはして。吉本の女芸人があるのはいくよ・くるよ師匠が道を切り開いてくれたおかげで、だからこそ我々はこうやって仕事ができています。これからも100周年を目指して、その後を一生懸命追いかけていこうと思います。お元気でいてください！」とメッセージを。

たむらも、「僕も全然仕事がない時からごはんに連れていってもらって。同じマネージャーの芸人が集まる食事会では僕だけ男で、その時「あんたはたむけんやけど、ここでは番犬や！　どやさ～」言うてね。本当にそれぐらいからどんどん仕事が入ってきて。有名なパワースポットなんて目じゃないくらい、おふたりがパワースポットです！　これからもお元気で頑張ってください」と語りかけました。

なお、なるみによるとふたりの旅番組のレポーターを担当した若手芸人はみんな売れていくそうで、「どやさ神社、作りましょうか！」と盛り上がりました。

また、1月6日(日）に読売テレビで放送されるいくよ・くるよの特番にも出演したチュートリアルは、「今日も朝から寒い中のロケだったのですが、僕らの心配ばっかりしてくれて。僕らが心配しないといけないのに、すごく気を遣ってくださって。尊敬はもちろんしていますが、同じ京都出身というのもあって、どこか親戚のおばちゃんみたいな感じもあるんです。楽屋に師匠がいはるとホッとして、明るくなる雰囲気がものすごくいいんです。大好きです」（徳井）、「今日のイベント中も、コーナーが終わって楽屋に戻っても、みんなが楽しいなぁ、もっと話してたいなぁってずっと喋ってて。ロケも師匠にいろいろやってもらって、いろんなことに答えてもらって。でも実年齢だけは答えてくれませんでした(笑)」（福田）と、番組ロケとイベントの感想を。

続いて記者からの質問では、浜村淳さんによる名調子についてが上がり、「『上方漫才まつり』という若手からベテランまで出演して、浜村さんが司会されていた番組があったんです。それで若手のころから浜村さんの名調子に乗って出ていくのが夢でした。そして今回、40周年で漫才をして。今回は私らだけやったんですけど、ぜひとも司会をしていただきたいなと思っていました」といくよ。「本当に夢でした。今日はうれしかったです。ありがとうございます」とくるよも感慨深い様子で話しました。

また、これからの夢を訪ねると、「ふたりは不器用ですから、別に三味線弾けるわけやなし、歌えるわけやなし、踊れるわけやなし。それで40周年を迎えさせてもらって厚かましいなと思ってるんです。私らは漫才しかないので、これからも１から、初心を忘れず、また頑張っていきたいなと思ってます」（いくよ）と、展望を語りました。

祇園花月での『祝40周年！きょうはどやさの日』の様子や過去の貴重なアーカイブ映像、そしてチュートリアルとともに京都でいろんなこといトライしたロケが見どころの特別番組『～祝今いくよ・くるよ芸能生活40周年～いくくる＆チュートの京都でどやさスペシャル！』は読売テレビにて1月6日(日）に放送されます。こちらもどうぞ、お楽しみに！

読売テレビ（関西ローカル）
『～祝今いくよ・くるよ芸能生活40周年～いくくる＆チュートの京都でどやさスペシャル！』

1月6日(日)午後3時50分～5時25分
出演：今いくよ・くるよ、チュートリアル、なるみ、たむらけんじ、中川家、サバンナ、ミサイルマン、他

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