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2014年4月10日 (木)

目指せ300作!桂文枝が「創作落語の会」で“毎月ネタ下ろし”に挑戦

創作落語を新旧問わず披露する会として開催されてきた「創作落語の会」が、4月より天満天神繁昌亭に会場を移し、毎月開催されることが決定。合わせてそこで、創作落語300作を目指す桂文枝が、毎月ネタ下ろしを行うことになりました。新たな一歩となる4月30日(水)の「創作落語の会」では、235作目「屋上の使い途」を披露するほか、年内だけで10作以上のネタ下ろしを目指します。4月10日(木)には繁昌亭で記者会見が行われ、文枝が300作達成に向けての意気込みを語りました。

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先月、大阪・フェスティバルホールで襲名披露公演大千穐楽を迎えた文枝ですが、「ゆっくりしすぎてもいけないということで、マネジャーや会社の方からも何かやるのはどうですか、と。以前から創作落語300作を目標にしてきたので、それなら毎月やろうと、また余計なこと言ってしまって(笑)」と、今回の経緯を説明。「言った後にいつも『なんでこんなしんどいことすんねやろ』と反省するんですけども…やる限りは面白いものを作りたい」と力を込めました。

襲名披露公演では「友よ」「芸者ちどり」など比較的長い噺が多く、「独演会をやるとなると、前のほうに短いのも入れていかなければならない。また、若い人たちが私の落語をやってくれていますので、私もどんどん作ってやっていこうと思って」とのこと。「僕の会ということではなく、あくまで『創作落語の会』」との考えで、「メンバーについても、今まで出ていない人もご希望があれば出てもらいますし、こっちからもどんどん声をかけていきます。昔の『創作落語の会』では、(明石家)さんまさんや(笑福亭)鶴瓶さんにも出ていただきました。ずっとやっていくわけですから、新しいものができたらみんなに出てきていただきたい」と呼びかけました。

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第1回の公演で披露する予定の「屋上の使い途」は、業績が傾いているある企業が、自社ビルの屋上を使ってなんとかお金が入る方法をと社員たちでアイデアを出し合う話だそうで、「最後にはアッと驚くオチがあります」とニッコリ。襲名披露公演中、既にタイトルはできていたといい、「新しくネタを作って繰っている時というのは、違うネタをすぐ思いつくんですよ。たぶん頭が創作モードになっているんでしょうね。それを書き留めたものが結構あるので、そういうのを出していきたいなと思っています」と今後についても語りました。

5月30日(金)の第2回には、『永遠の0』『海賊とよばれた男』の作者である百田尚樹さんの短編集『幸福な生活』の中の一編を取り上げることも発表。「読んだ時にとても気に入り、『これを落語にしたい』と百田さんにお願いしたら、ご快諾くださった。落語は会話だけなので、小説から作るのは難しいんですが、チャレンジしてみたい」と意欲を燃やします。

300作達成はいつごろの予定かと聞かれると、「年12本ずつできれば、5年で60ですから、抜ける時もあるので7年ぐらい。ちょうど喜寿の時に300作達成というふうになれば」と目標設定。「そこで(実現)できたら作るのをやめて、悠々自適に過ごしたいと思うんですが…また400作を目指そうと思ってしまうかもしれません(笑)」と、“その先”を見据えたコメントも飛び出しました。

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さらに、「高齢化社会で自分がそういう年齢に入ってきたこともあり、襲名披露公演中に考えたのは年寄りが出てくる噺が多かった。これからは若い人が出てくる噺とか、『これを若い人にやってもらえたらな』という噺をどんどん作っていきたい。以前の『創作落語の会』でやっていたように、麻雀台を置いてやるとか音楽を入れるとか、さまざまな試みにもチャレンジできれば」とも。1年10カ月におよぶ襲名披露公演を終えた桂文枝の新たな挑戦に、どうぞご期待ください!



第八十二回 創作落語の会

日時:4月30日(水) 18:00開場 18:30開演

会場:天満天神繁昌亭 出演:桂三度「瀬戸ワンタン」

   月亭遊方「クレーマー・クレーマー」

   桂あやめ「すみれの花咲く?」

   〜中入り〜

   笑福亭福笑「狂言強盗」

   桂文枝「屋上の使い途」

料金:前売3000円 当日3500円(全席指定)

お問い合わせ:チケットよしもと予約問合せダイヤル☎0570−550−100(10:00〜19:00)



【桂文枝】