吉本超合金DVDオモシロリマスター版発売記念「吉本超合金スペシャル上映会&トーク」@なんばグランド花月
4月11日(金)、『吉本超合金DVDオモシロリマスター版』発売を記念したライブ「吉本超合金スペシャル上映会&トーク」が、なんばグランド花月にて開催されました。1997年から2000年にかけて、テレビ大阪をキー局に放送された『吉本超合金』は、毎回、FUJIWARAと2丁拳銃が体当たりのロケを行い、さまざまな爆笑企画を生み出した伝説のバラエティ番組。このたび『吉本超合金DVDオモシロリマスター版』としてDVD化、さる3月24日(月)に4巻同時発売されたことから、大阪&東京での記念ライブが決定。東京に先んじて行われた“本拠地”大阪公演は、熱狂的なファンが詰めかけ大入り満員となりました。
オープニングVTRのナレーションは、もちろん石野桜子! 今夜は選りすぐりの名場面や“大人の事情”でDVDに収録できなかったVTRも特別に大放出すると告げられ、客席のテンションはいやおうなしに上昇。続いて藤本、原西、修士、小堀が登場すると、割れんばかりの拍手が沸き起こりました。4人は客席を見やって開口一番、「若さはないよな」「年とったなー!」と、自分たちを棚に上げたコメントを。とはいえ藤本は「みんな『超合金』好っきゃなー!」と、うれしそうな笑顔を見せています。修士の「17年ぶりですよ!?」という言葉には、「エーッ!!」という驚きの声も。もちろん、4人それぞれの変貌ぶりも話題となり、当時から“溶けたロウソク”と評されていた小堀は、藤本に「溶けたなー!」と何度もいじられていました。
また、17年を経て「結婚した人や離婚した人もいるのでは?」という話になり、客席に「結婚した人!」と挙手を呼びかけるも、意外に人数は少なめ。「『超合金』好きな人は、ちょっとおかしな人が多かったもんな」と、藤本は何故か納得しています。楽屋では当時のスタッフのその後についてもあれこれ話していたそうですが、「みんな不幸になってんねん(笑)。『超合金』は鬼門ですよ!」(藤原)と恐怖の告白も。さらに、「原西の老ける速度が速過ぎる!」「(2丁拳銃で)一番売れたんが修士の嫁ってどういうことや!」などなど、白熱のクロストークが止まりません。
ようやく本編に突入することとなり、まずは今回の趣旨が説明されます。DVDに収録された中から、4人がそれぞれの「BEST3」を選んだそうですが、お互いが何を選んだのかは全く知らない状態。上映後には、裏話や思い出話をめいっぱい繰り広げるようです。
トップバッターを務めた修士は、「『超合金』の代名詞はこれだ!というのを選んできました」と自信満々。3位の「洗車機」では、原西がガソリンスタンドの洗車機で体をキレイに!? 2位は『超合金』名物企画のひとつ「牛乳ファイト」で、街に繰り出したメンバーが一般の皆さんに瓶入り牛乳を飲んでもらい、お題に合わせたギャグで飲み干すまでに笑わせたら勝ちというもの。VTR中に披露された原西のギャグを見て、藤本は「今もやってるやんけ!」と大爆笑していました。1位は「ケチャ」。修士のケチャックダンスに藤本、原西、そして小堀が次々と加わりコンビ芸に発展していく様子は必見です。「『牛乳ファイト』は苦情も多かったらしいですよ」(小堀)といったプチ情報のほか、ここから生まれ、今も生き続けているギャグの数々を原西が実演するひと幕も…。
藤本が選んだ3本は、バラエティ豊かなラインナップ。3位は『超合金』にとってなくてはならない「罰ゲーム」! 棒にまたがった状態で繰り返し上げ下げされる「股みこし」に加え、「赤フン低周波社長」も登場し沸かせます。2位「青い鳥の占い師」では、原西が仕組んだニセ占いが3人を翻弄。1位は「几帳面な原西」。奈良ドリームランドでのロケで全裸になった原西が、その裏で脱いだ衣類を丁寧に畳んで置いていたことが発覚したシーンでした。原西曰く「ダサい服だったので、捨てられてはいけないと思い畳んでおいた」そう。3人は「冷めたわー!」と、その光景を見た時のがっかり感をぶつけていました。VTRを見るうち、さまざまな記憶が掘り起こされていくようで、藤本は「石切神社参道の漢方薬局で、お店のおじいさんにずっとキスし続けた」という破天荒すぎるロケの思い出も披露。「おじいちゃん、元気にしてるかなー」と思いを馳せていました。
「ちゃんと皆さんが喜んでくださるものを」選んだ、というのは小堀。3位の「ピッチングマシーン」では、機械が投げるボールをキャッチャーマスクに挟むというチャレンジもの。時速120kmを超える速球に身を挺して挑む4人の姿が、笑いと感動を呼びます。2位は「名物キャラクター」というタイトルでしたが、出てきたのは小堀扮する「トロリのコボリン」! 白塗りで頭にロウソクを乗せた小堀が、子供たちと触れ合うハートウォーミングな企画…のはずもなく、泣き叫ぶ子どもたちとそれを追いかけるコボリンという地獄絵図が映し出されました。栄えある1位は、「涙の最終回」。小堀がメンバーへの手紙を読み上げる涙の名場面でしたが、3人からは「何でこれ選んだん!?」「お前メインのやつはいらんねん!」とクレーム続出! やがて「最終回で泣いたか泣いていないか」の押し問答に発展していましたが、はたして真相は…? 皆さん、DVDでしかと確かめてください!
最後は原西のBEST3。「(自分は)いろんなものを売ったりしているので、それを…」とのことで、3位「ケンカを売る原西」、2位「草を売る原西」、1位「うん○を売る原西」を選びました。いずれも指令を受けての挑戦で、「ケンカ」は見ている3人から「怖いわ〜」「ようやるわ!」と脅えた声が。一方、すぐそこで引き抜いてきた草を、見事なセールストークで売ってしまう様子には、揃って感心しきり。逃げるお客さんを追いかけてまで「うん○」を売ろうとする姿は、さすがの1位、まさに原西の真骨頂でした。当時を振り返り「石とか雪も売ってた」と話した原西。修士からは「(どのVTRも)映ったら誰かが裸ですよね」と、冷静な観察コメントも飛び出していました。
と、ここで久々に「罰ゲーム」をやってみることに! クジを引いて、そこに書かれた「罰ゲーム」を誰かがやるという内容でしたが、出たのはなぜか「ハズレ」。ハズレはすなわち「ケツバット」を意味することが発覚すると、4人は「今はもうアカンて〜!」と自分の身かわいさに回避を画策! しかし、誰かがやらなければ終わらないのが世の常。ご存じ「超合金ゲーム」で藤本がやることに決定しましたが、結局はリレー方式で全員が「ケツバット」の餌食に…。
フィナーレを飾るのは、冒頭でも告知されていた「お蔵入りVTR」の特別上映です。会場限定、ここでしか見られないという貴重なそのVTRとは、「ウミガメの産卵」! 原西がウミガメに扮して迫真の産卵シーンを演じるのですが、ここでも一糸まとわぬ(ただし甲羅代わりの金だらいは背負っている)姿の原西に、藤本は「お前、何回全裸やねん!」とツッコミを。収録できなかった理由の説明には、客席から「へぇ〜!」と、どよめきが起こっていました。
懐かしくも面白い時間はあっという間に過ぎ、ついにエンディング。観客の中から抽選で5人に、超レアな超合金スタッフジャンパーをプレゼントした後、まだ時間が残っているということで、さきほどの「罰ゲーム」では登場しなかった「股みこし」がステージへ! 最初は棒が折れてはいけないと、体重で乗る人を決めようとする4人でしたが、ジャンケンで負けた修士を筆頭に、結局は全員が「股みこし」で天高く舞い上がりました。絶叫がこだまする中、トリを飾った藤本は、ノリノリで舞いを披露しながらまたがったものの、重みに耐えきれず棒が折れるという衝撃の結末へ。
最後は「またこの4人で、大阪で『超合金』ができれば」(藤本)という言葉で大喝采を浴び、出演者、観客が一体となった同窓会のようなひとときは幕となりました。
☆DVD情報
吉本超合金 DVD オモシロリマスター版1「んんんんんん、ストライィィク」
吉本超合金 DVD オモシロリマスター版2「生きろ生き抜け超合金」
吉本超合金 DVD オモシロリマスター版3「子供に見せたくない番組No.1になりた〜い」
吉本超合金 DVD オモシロリマスター版4「なんだかんだ言っても最後に帰ってくるとこは超合金なんだよね」
いずれも価格:3990円(税別)
発売:よしもとアール・アンド・シー
【FUJIWARA】【2丁拳銃】