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2014年5月 8日 (木)

京都国際映画祭プレイベント 石橋義正×明和電機×ヤノベケンジトークショー

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今秋に京都で開催予定の「京都国際映画祭」。映画祭のコンセプトである「映画もアートもその他も全部」のとおり、映画のみならずアート作品やパフォーマンスなど、さまざまなアートを歴史のある京都から発信する大規模なお祭りです。

それに先立ち、5月7日(水)に「京都国際映画祭」のプレイベント「石橋義正×明和電機×ヤノベケンジトークショー」が開催されました。会場は京都・三条にあるアートコンプレックス1928。現在、ここでロングラン公演中の『ギア -GEAR-』のセットをそのままにした、まるで工場の中に迷い込んだような不思議な空間です。おかけんたの司会のもと、映像作家の石橋義正さんと、アートユニット・明和電機、さらに現代美術作家のヤノベケンジさんのトークは、はたしてどんな化学反応を起こすのでしょうか?

 

 まずは3人が近ごろどのような活動をしているかを紹介することに。まず現在美術作家のヤノベケンジさんから、最新作の「ウルトラ・サン・チャイルド」、今年2月によしもと祇園花月で開催され、池乃めだかがヤノベさんの代表作・ジャイアント・トらやんになったことで話題になった「吉本新喜劇×ヤノベケンジ」、瀬戸内国際芸術祭2013で展示されたビートたけしさんとのコラボ作品などが紹介されました。ユニークなトークが魅力のヤノベさんとおかけんたのやりとりにもお客さんも大喜び。トークのなかでは、「吉本新喜劇×ヤノベケンジ」のときの制作秘話もおかけんたの口から語られ、会場は笑いの渦に!

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 続いては、アートユニット・明和電機の活動です。ついに活動20周年を迎えたという明和電機。それを記念して作られたメンバー勢揃いのPVや、昨年12月に赤坂BLITZで行われた「祝・明和電機20周年ライブ」、今年1月に金沢で開催された「ナンセンスマシーンズ展」などを取り上げていました。明和電機といえば、12万個を売り上げたという大ヒット電子楽器「オタマトーン」が有名ですが、ついに「オタマトーン」の最新作、「オタマトーンデジタル(仮)」が8月に発売されることも発表。その直前の7月には、作品のひとつ「指パッチン木魚」を一般向けに改良した「Mr.knocky」が発売されることも発表しました。ほか、明和電機のファッションブランド「MeeweeDinkee」、子ども向けにライブを目指して開発中の「ヒゲはかせとロボット」なども紹介。活動の幅広さを思わせました。

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 最後は映像作家の石橋義正さんの活動紹介。来年で15周年を迎えるマネキン人形の短編ドラマ『オー!マイキー』の幅広い活動内容が次々と紹介されました。さらに『オー!マイキー』がベネチア映画祭に招かれた際、「マイキーも連れてきてほしい」と言われ、マイキーを飛行機に乗せることに苦労したというウラ話も飛び出します。また、石橋さんが監督を務めた山田孝之さん主演の映画『ミロクローゼ』、インスタレーション『シッケモニカ』、映像作品の『Black Rina』などが次々と紹介されました。国内外で映像のみならず、芸術や舞台のパフォーマンスなどさまざまな創作活動に力を注ぐ石橋さんですが、素顔はユニーク。作品ひとつずつに感激するおかけんたの反応を飄々と受け流す様子にお客さんも爆笑していました。

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 3人の活動内容を紹介したあとの立ちトークでは、それぞれがお互いのユニフォームを交換して着てみるひと幕も。明和電機のユニフォームに袖を通した石橋さんは、「普通に似合いすぎて、そのへんにいる人みたい」と言われ、ヤノベさんのユニフォームを着た明和電機は、「地味な人」などと呼ばれるなど、トークショーは和気あいあい。

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すると、司会のおかけんたより、3人が力を合わせて作品を作る事が提案されました。それぞれ、以前から交流があったという3人ですが、一緒に力を合わせて作品を作るとなるのは初めて。司会のおかけんたに突然この大プロジェクトの話を持ちかけられ、驚きを隠せない3人。「なにも知らずに来たのに!」とヤノベさんもびっくり仰天。明和電機は「こんな個性の強い3人をまとめるなんて、アベンジャーズみたい!」と戸惑いながらもワクワクした様子でした。続けて、コラボ作品の構想を尋ねられた3人ですが、ヤノベケンジは「明和電機に(自身がディレクターを務める)ウルトラファクトリーが乗っ取られる、みたいな。それいいじゃないですか」とイマジネーションに任せて壮大なストーリーをひらめいた様子。一方、明和電機は、ヤノベケンジがひらめいたストーリーに合わせて、ヤノベケンジの代表作品、ジャイアント・トらやんの顔を、明和電機の大ヒット作品・オタマトーンにすげ替えたいと宣言。「巨大なジャイアント・オタマトーンを作りたい」と意気込んでいました。かたや石橋義正は、「ジャイアント・オタマトーンの予告編や本番の演出、コラボ作品のパフォーマンスといったイベントをしてみては?」と提案し、胸を膨らませていました。ユニークなアイデアがまるで泉のように湧き出るのはさすが。最後は、明和電機も「本気を出します!」と気合を入れていました。

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新進気鋭のアーティスト3人による、初のコラボ作品は実現するのか!? 実現するとしたら、それはいったいどんなものに? 動き出したばかりの大プロジェクト、今後の動きにこうご期待です!

京都国際映画祭公式サイト:http://kiff.kyoto.jp/