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2014年6月 4日 (水)

和牛単独ライブ「和牛 VS 梅雨入り in 幕張」

5月31日(土)、千葉県・よしもと幕張イオンモール劇場にて『和牛単独ライブ「和牛 VS 梅雨入り in 幕張」』が開催されました。

今年3月、『第44回NHK上方漫才コンテスト』にて、悲願の初優勝を果たした和牛。大阪の若手芸人として、初めて同劇場にて単独ライブを行ないました。

2人の熱心な告知の甲斐もあってか、客入りは上々。本物の和牛と和牛がコラボレートしたオープニングVTRが流れたのち、お客さんの温かく大きな拍手を受けながら登場した和牛は、「ありがとうございます!」と笑顔で応えます。
その後も「幕張!」やら「関西の若手で幕張で単独やるのは第1号なんですって!」やら何度も拍手をしてもらおうとする水田に、「手が真っ赤っかになるわ」とツッコむ川西でした。

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まずは漫才から。川西が「最近ハマっている」というなぞなぞを出題するのですが、水田はあれやこれやと難癖をつけて牽制します。ふてくされる川西に、「それなら俺が問題出したる!」と言い出す水田。どんどん険悪になっていく2人……和牛らしい展開が進んでいくにつれて、笑い声もどんどん大きくなります。

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「仲直りしてきました~」(水田)と、再び笑顔で登場した2本目も漫才。元料理人の水田が「大阪でおいしい和食屋を見つけた」と発するも、そのすごさがわからない川西。なんとか伝えたい水田は、川西が学生時代にやっていたラグビーですごさを喩えていきます。どちらの喩えも、知らないとはっきりとは理解できないものの、そのボキャブラリーの多さから“すごさ”だけはきっちりと伝わるという、斬新且つ表現力が活きる漫才です。

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3本目はコント「公園」。公園で出会った老人2人に、和やかなムードは一切なし。腰が思いっきり曲がった状態でののしり合う様は、なんともシュール! 思わぬ展開に、客席も大爆笑です!

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4本目のコント「新幹線」はタイトルの通り、彼らも移動で使うであろう新幹線の車内で起こる物語。もしかしたら不快に感じる人も多いかもしれないシチュエーションをある種、楽しんでしまう……という発想力が光るコントでした。

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5本目の漫才の冒頭、「服屋の店員が苦手」と言い出す水田。じゃあ、そのシチュエーションをやってみようということになったのですが、やはり和牛。店員とお客さんの間には、すぐさまピリピリとした険悪な空気が漂うのです。

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6本目の漫才は再び料理を題材に、水田のつくった料理ソングを2人で歌ってみようというもの。料理ソングといえば、子どもも歌える可愛らしい曲調を想像しがちですが……意外性のある曲調とパフォーマンスに、呆気にとられる川西。一方、水田は決め台詞を発する場面で楽しくなったのか、自由に川西へと振っていきます。2人の掛け合いがうまくいくと、お客さんからは拍手が。仲の良さが垣間見え、ほっこりした気持ちになりました。

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ライブ中盤にはトークコーナー「和牛トーク in 幕張」も。
初めて同劇場に来たという2人。「こんなに来てくれて、ありがとうございます」と改めて感謝する水田です。

一度、渋谷で単独ライブをやったことがあるそうで(註:2010年8月21日、渋谷公園通りシアターDにて『乳しぼり漫才』を開催)、今回は関東で二度目の単独ライブとなるんだとか。
「あの日のこと、鮮明に覚えてます。行きの夜行バスで、賢志郎はお酒好きやから、缶ビール3本とレンコンチップス持って来てて」(水田)「お酒、途中で買われへんからね」(川西)と会話しながら、「真っ暗な中で、5分経ったらプシュー、10分経ったらプシューって空き缶の(プルトップを開ける)音がしてた。デリカシーないわ~と思った。嫌いやわぁと思った」と眉をしかめる水田。ですが、サービスエリアで外へ出たところ、自分の乗って来たバスの位置を忘れてしまったそうで、片っ端からJRバスに乗り込んで確認。「これに乗らないと間に合わない」というところで、後ろのほうに積まれた空き缶を発見し、安堵。慌てて席へ戻ってことなきを得たと、川西に助けられたことを報告しました。

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愛媛県と大阪府出身の2人。幕張について全く知らないということで、スタッフが作成したボードを見てみることに。「東京ってどこ?」と、地理も把握していない様子。水田は成田空港に到着したと勘違いしており、川西に「羽田やで」と諭されます。
「羽田ってどこ? みなさん、教えてください。ここっていうところで“ストップ!”言うてくださいね」と言いながら、右側に少しずつ進んでいく水田でしたが、彼がそれを始めた時点より左側に羽田が位置していたため、お客さんの「ストップ!」という声がかかることはありませんでした……。

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千葉県のゆるキャラ“チーバくん”や“なのはな体操”など、千葉について学んだ2人は、再びネタへ戻ります。

7本目の漫才は、水田による長々とした言い訳と謝罪からスタート。一旦は受け止めた川西ですが、ある一言を発してしまったことによって、2人の関係はまたもやギクシャク。お互いの欠点を言い合うという、激しいののしり合いに発展していきます。

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そして、いよいよ最後の漫才!
ワールドカップについて漫才を繰り広げるのかと思いきや、それぞれの心の声が流れるというサス漫才。漫才への愛を感じられる両者ですが、相方への心は絶妙にすれ違い……温度差を感じる心の声に、大きな大きな笑い声が生まれました。

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ネタのネタの間には、それぞれブリッジVTRも。
「モスキートダーツ対決」と称したVTRでは、上半身裸になった2人が自身の体に高得点ポイントをつくって、蚊に刺された数を競うというもの。精神を集中し、「背中に来たー!」など次々と報告。蚊に刺されてはしゃぐ大の大人2人による接戦を制したのは、水田でした。そのほか、大阪の単独ライブで流されたVTRも2本披露されました。

エンディングでは、「雨降らんかったでしょ?」という水田の言葉に大きな拍手が。来場者にはオリジナルステッカーが渡されることになっていたのですが、「我々が渡しましょうか」という嬉しい提案が!

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ライブ終了後、来てくださったお客さんを笑顔で見送りつつ、1人ひとりにステッカーを手渡していく2人。その後は写真撮影にも気さくに応じるなど、和牛が関東でもしっかりと愛されていることがより実感できたライブでした。

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関東でのライブは、次回8月9日(土)、新宿で開催予定。ぜひとも足を運んでください!


【和牛】