シャンプーハットの漫才祭り~だいたい20周年~
8月3日(日)、なんばグランド花月で『シャンプーハットの漫才祭り~だいたい20周年~』が開催されました。毎年、夏に単独ライブを行っているシャンプーハット。今年は結成“だいたい20周年”ということで、今回のイベントタイトルに。イベント直前、シャンプーハットの囲み会見が行われました。
てつじは「20年を迎えまして、イベント前にこんなにたくさんの記者の方々に集まっていただき、『すごいな』と改めて20年の重みを痛感しています。おかげさまで席も全部売れたということで、20年分を込めて今から漫才をしたいと思います」とご挨拶。
この節目に、小出水は「こいで」に改名を宣言。こいでは「20周年はNGKでやりたいとずっと思っていました。もしかしたら断れるかも…と思ってたけど承諾していただいてうれしかったです」とうれしそう。「節目では、やはりみんなNGKでイベントをやりたいんです。だからこれからも、5年後、10年後とNGKでやれたらいいな、と開演前から思っています」としみじみと語りました。これからの意気込みを尋ねられた際は、「シャンプーハットはこういう漫才や、というのをひとつ確立して、それを見たいから僕らの漫才を見るというのをやりたいです。今も、ちょっとずつできてきているので、代表作をそろそろ作りたいですね」とてつじ。こいでも「NGKでウケるネタはどこでもウケるネタになってくるんで、それをもうちょっと増やしたいですね」と。「シャンプーハットのあのネタが見たいからNGKに行く、ぐらいの漫才師になりたい」と熱く語りました。
決意新たに、いよいよイベントの幕開けです。開演前も、松山千春の「恋」に「ペロンチョ」を織り交ぜたこいでの歌声が会場に流れており、すでにシャンプーハットの世界観が満載。
ステージ上には、こいでが描いた2人にそっくりのカキワリが。てつじにそっくりな方がてつじの父の弟、宮田ミツオさん、その隣にいるこいでにそっくりな女の子がこいでの兄の娘、小出水まいちゃん5歳とのこと。この2人が司会進行を進めてくれるということです。このイベントでは、VTRで登場する著名人の方々からいただいたリクエストによりシャンプーハットが漫才を繰り広げていくというもの。まずは、まいちゃんからのリクエストで、「まりこさまのネタ」を披露。さらに今回は、まいちゃんのためにシャンプーハットがこれまでにない展開を考えているということで、まいちゃんは「ワタリガニのクリームスパゲティ~」と大喜び。
最初のリクエストはシャンプーハットと同期のチュートリアルが大画面に。「おめでとうございまーす」という徳井は、てつじの顔が映し出されたタブレットで股間を隠しているものの、全裸でお客さんはザワザワ。徳井、福田それぞれシャンプーハットとの思い出をふり返りつつ、リクエストした漫才はこいでがコンビニの店員に恋するネタ。
続いての著名人は、同期のブラックマヨネーズ。最初はシャンプーハットの2人に敬語で話していたという吉田が、土肥ポン太がきっかけを作ってくれたおかげでタメ口で話せるようになったというエピソードを披露しました。また、ブラックマヨネーズの紹介でゲストのダイアンが登場! 職務質問のネタでお客さんを盛り上げます。
3人目の著名人は、陣内智則。「後輩やけど、戦友のような存在」とシャンプーハットのことを語ります。陣内が案内したのは、ゲスト、矢野・兵動の漫才。
東野幸治もVTR出演。シャンプーハットとはテレビ番組でよく一緒になることが多いとのことで、2人との思い出を語りました。また、「こいちゃんが改名しようとしている!」という暴露も。リクエストはシャンプーハットの漫才。20分にも及ぶ長尺漫才には、こいでのボケが山盛り! 「トゥギャ山キシン先生を呼んでいる」と、ネタ中にこいでが舞台袖に引っこみ、手拍子でトゥギャ山キシン先生を迎えたところ、客席横側扉から登場したのは矢野・兵動の矢野! 矢野の十八番「タイガー&ドラゴン」を朗々と歌い上げる一幕も。その後登場したトゥギャ山キシン先生も、「ペロンチョ」をふんだんに織り交ぜた「TRUE LOVE」でしっとり聴かせます。
続いての著名人は小籔千豊。長い付き合いだけにシャンプーハットとの思い出はたくさんあるようで、小籔が芸人をやめようと考えていたとき、それを止めてくれたのがこいでと野性爆弾・ロッシーだったといういい話も飛び出しました。小籔に紹介でお目見えしたのは2丁拳銃。じっくり漫才で聞かせます。
続いてのVTRでは、次長課長が登場。まだ若手だったころ、ずっと一緒にいたという井上とこいで、ロッシー。3人で初めてナンパしたときの思い出エピソードを披露していました。その中で、こいでがまだピュアだった頃の姿が浮き彫りに…。次長課長の紹介で、ゲストの野性爆弾がステージ上に。めったに見せない漫才で、シュールな笑いに巻き込んでいました。
続いてのVTRは、先ほど漫才で登場した野性爆弾。心斎橋筋2丁目劇場で出会った野性爆弾とシャンプーハット。お互いをよく知っているだけに、シャンプーハットのネタの話で盛り上がります。
最後のリクエストVTRで登場したのはたむらけんじ。「ネタはもうええから、今日出たみんな、全員集合!」と呼びかけると、この日のゲスト、ダイアン、矢野・兵動、2丁拳銃、野性爆弾がステージに大集合。最後は、時間の許す限りシャンプーハットの漫才祭り恒例の似顔絵コーナー&ロッシーゲームでした。似顔絵が得意なこいでと野性爆弾・川島が、「描いてほしい」というお客さんにステージ上に来てもらって似顔絵を描くというコーナーです。今回は特別に、矢野・兵動の兵動も似顔絵を描くことに。そして、似顔絵を描かない人はロッシーゲーム。ロッシーゲームとは、ロッシーが考案したオリジナルゲームのこと。今回は「ゼロゲーム」、「音ゲーム」などを繰り広げましたが、ルールの説明もなく「ゲーム、スタート!」と言いだしたり、勝負がついていないにも関わらず次のゲームに進もうとしたりと、天然ぶり炸裂でてつじが「おまえ、ちゃんとゲームせえや!」とキレ出すシーンも。その間も似顔絵チームはせっせと似顔絵。それぞれ目の付け所が違う、個性豊かな作風にお客さんも大喜び。お客さんにも素敵な思い出となりました。
20周年を迎え、着々と確固たる地位を築いていくシャンプーハットを、これからも応援よろしくお願いします!
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