プレゼン・イベント「ツッコまれピッチ!2014【大阪・謀略編】」でプレゼン力を育成!
世界で通用する起業家の輩出を目的に吉本興業と大阪市が開設した「大阪イノベーションハブ」(大阪市北区)。この大阪イノベーションハブとタッグを組み、投資を呼び込むプレゼンテーションスキルを育成する起業家支援事業を本格的に開始します。
大阪イノベーションハブでは、プログラム(年間約190回のイベント)の提供を通して、プロジェクトや新しいビジネスの創出に取り組んでおり、「ビジネスモデルは良いが、魅力的に伝えられず投資につなげられない」という事例が多い中、弊社が培ってきた「笑いで人の心を動かす」・「魅せる演出」のノウハウを活用し、起業家のプレゼンテーションのスキルアップを目指します。
そこで8月23日、大阪イノベーションハブでプレゼン・イベント「ツッコまれピッチ!2014【大阪・謀略編】」を開催しました。起業家がプレゼンを行う中、司会をヤナギブソン(ザ・プラン9)が務め、投資家の山本一郎氏や、芸人であり株式会社ポン太青果の代表取締役でもある土肥ポン太などが審査員となり、あらゆる角度からプレゼン中に“ツッコミ”を入れ、人の心を掴むプレゼン方法を実践で伝授していきました。また、上位2名を決定し、その2名には、投資家とのマッチングを目的に12月に東京で開催されるイベントに優先的に参加できる権利を贈呈ということで、白熱したプレゼン・イベントが繰り広げられました。
「ツッコまれピッチ!」の前には、大阪イノベーションハブのプロデューサーである宮下敬宏さんと株式会社よしもとアドミニストレーション代表取締役副社長の中井秀範によるコンセプトトークが行われ、「イノベーションはツッコまれてなんぼ」というテーマの下、プレゼンの際に重要なことは何かなどを語りました。
「プレゼンは人柄、誠実さ、必死さも大事。相手に伝えるには、あまりテクニックに走らず、猿真似もしない。自分で考えて思いを伝えること」と中井。また、プレゼンされる側として相手の仮面をいかにはがすかという宮下さんからの問いには、「プレゼンの穴を突くこと」と中井、そして「プレゼンされる側は“ツッコまれたら嫌やな”という部分を必ず突いてきます」と自身の経験を踏まえて語り、プレゼンする側、される側双方の見解を話しました。
そして「ツッコまれピッチ!」が始まりました。プレゼン時間は約5分、ツッコミマスターと呼ばれる審査員たちとのツッコミ時間も合わせると一人当たり約10分という持ち時間です。その間に、プレゼンターとツッコミマスターによる丁々発止のやり取りが行われました。また、観客の方もツッコミマスターのツッコミを支持する人は○、「もうええわ」と思った方は×の札を挙げるという、参加型のイベントでもあり、プレゼンター、ツッコミマスター、観客という三つ巴による様々な“応酬戦”が繰り広げられました。
プレゼンには10名が参加。野球のオンラインレッスン、シャボン玉ロボットイベントの提案、「なんでやねん」というツッコミを用いたデータベース、糖尿病診断に貢献する足底感覚検査システム、オンラインでの書籍販売、個人プログラムによる学習の提供、地産地消の独立電源の提案、道の駅を活用した地域経済活性化、雷センターのレンタルプロジェクト、香りが残らない香り噴射装置と、まさに十人十色の企画が並びました。
ツッコミマスターとして登壇したのは、投資家の山本一郎さんをはじめ、中井、土肥ポン太、弊社社長室/株式会社きょうのよしもと代表取締役社長の木村深雪です。それぞれの立場からツッコミを入れ、プロデュースしたいか(中井)、一緒にビジネスをしたいか(山本さん)、マネージメントをしたいか(木村)、東京でも通用するか(土肥)という加点ポイントに加え、ツッコまれた際の忍耐力も諮りました。
プレゼンターの穴を突くツッコミが飛び交う一方、良いと思う点については惜しみない称賛を送り、時には笑いが起こる一幕も。また、プレゼンが終わるごとにコメントを求められた土肥は、「この案件は~」と二言目には「案件」と口走り、「案件って言いたいだけやろ!」と司会のヤナギブソンにから鋭いツッコミを入れられていました。
限りある時間の中で、細かいツッコミを入れ、ツッコミポイントをカバーするための最適な方法を探る審査員たち。それらのアドバイスは、このイベントに限らず、様々なシーンで参考になるものでした。
そして上位2名の発表へ。審査員の間でかなり紛糾したとのことで、それだけ甲乙つけがたいプレゼンだったようです。
発表は2位から。2位は「地産地消の独立音源『ベルシオン風車』」を提案したGold Green Japan株式会社の佐々寿一さんでした。「小さいときから野茂選手やイチロー選手がアメリカでプレーする前、アメリカで日本人が野球するなんてアホなこと言うなって言われるようなころから、僕はアメリカに行って、なぜ日本人がここでプレーしたらダメなんだと感じていました。その時に自分が初めてのメジャーリーグの選手になろうと思って、高校を卒業してアメリカを目指しました。これからはこの賞をいただいたので、励みにしてビジネスに頑張って行きたいです。これからビジネス展開していく上で、ビジネスを大きくしていくだけではなくて、『ベルシオン風車』を設置していただいた地域の子どもたちのために還元していきたいと思います」と感想を語りました。
そして1位は「道の駅の口コミ情報サイト『みちグル』-全国1030の道の駅から地域経済を活性化!」と提案した株式会社XSの柴田敬介さんでした。柴田さんは、「栄誉ある賞をいただいてありがとうございました。Tシャツで来たことをいじられたので、めちゃ後悔しました(笑)。今まで、ビジネスとしては泥臭いことをずっとやり続けてきましたが、一緒にやってきたボクサーとか、インターシップの学生たちと積み上げのおかげで、まだ一人前にはなっていないですが、ここまでこれたなと思います」と受賞のコメントを残しました。
審査員を代表して中井は「今回は非常に粒ぞろいで、すごく迷いました。事業として有意義で面白いものがありましたが、営業支援が大事なんじゃないかという話になり、もうすでに(事業が)固まっているので、それをいろんなところに展開するお手伝いをしたらいいのかなということで、このお二人になりました。ただ、今回、大阪にも有意義なこと、面白いことを事業として考えている方がいっぱいいるんだなと再確認できました。非常に楽しく、勇気をいただきました。(プレゼンを)見ていて、まだまだ大阪でいけるな、頑張れるなと思いました」と語り、審査員一人ずつからの総評も行われ、プレゼン・イベントを終えました。
土肥ポン太のYNN動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/829/
ヤナギブソンのYNN動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/88
【土肥ポン太】【ヤナギブソン】