よしもとニュースセンター

９月10日（水）、東京・赤坂BLITZにて『「キングオブコント2014」ファイナリスト発表記者会見』が行なわれました。

プロ・アマ問わず、所属事務所の垣根を越えて、“コントがいちばん面白い芸人”を決定するコント頂上決戦『キングオブコント2014』。昨年の第６回チャンピオンには、かもめんたるが輝きました。
７回目となる今年は、2810組がノミネート。６月30日（月）、大阪・大丸心斎橋劇場を皮切りに予選が行なわれ、９月９日（火）と本日10日（水）に開催された準決勝には71組が出演。今年よりルールが改変され、これまでの８組から２組多い、計10組が決勝へ進めるとあって、出場者たちの気合いはいっそう大きなものに。例年以上の激闘を繰り広げました。

全組のコント披露後、セミファイナリストたちは再び会場へ集結。あべこうじと吉田明世TBSアナウンサーが司会を務める中、ついにファイナリストが発表となりました。

あべは「さぁ、みなさん、長らくお待たせしました。素晴らしい戦い。誰が通ってもおかしくないほどの、大接戦だったと思います」と、全71組を労いました。

その後、同大会プロデューサーよりファイナリスト10組が発表されました（以下、コンビ名と個人名の敬称略）。

＜リンゴスター＞
観客から「すごーい！」という声が挙がる中、小川は泣きながら登壇。「ちょっとヤバいっす！」（高野）「ただただ嬉しいだけです！」（平田）と動揺しながらコメントします。

＜犬の心＞
苦節17年目。初めてのファイナルに喜びを爆発させて号泣するいけやと、静かに登壇する押見。よしもとの後輩勢からは大声援、ガッツポーズが贈られます。
開口一番「あのね、僕のことをナメてる後輩が多い！」と押見。“そんなことはない”と手を横に振る後輩たちに「手を振ってるほとんどがナメてる！」と一喝しつつ、「今後はほんのちょっと気を使ってください」と懇願します。
泣きじゃくるいけやが「良かった……」とつぶやくと、後輩たちから爆笑が。犬の心と同じく渋谷公園通り劇場出身のあべは、「こんなことだったら、もっとキレイな靴を履いてくればよかったのに」と気遣いながら、「（この喜びを）嫁と娘に伝えたい」と声を絞り出したいけやに「この気持ちを忘れずに、決勝では暴れていただきたいと思います！」と熱いエールを贈りました。

＜ラブレターズ＞
ホッとした様子で、舞台へ上がって来た２人。涙ぐむ塚本ですが、その涙はいけやに感動してのものだったよう。「僕ら2011年に決勝へ出させていただいて、（その時にやった）ネタを超えられないんじゃないかと思っていた」と思いを吐露する溜口へ、「暗いよ！」と明るくツッコむあべです。

＜バンビーノ＞
コンビ名が呼ばれた途端、客席にざわめきが。「このあと、大阪で夜勤入れちゃいました。けど、今日は絶対違いましたね」と笑う石山。大阪へ帰ったのち、おにぎりの配達のバイトに向かうそうです。一方、桂きん枝の親戚だという相方・藤田は「終わったあと、“やったぞ”って電話しようと思います」と笑顔で語りました。

＜ラバーガール＞
舞台に上がるとすぐ、静かに握手した２人。「行ける、行けると言われながらも毎年ダメだったんで、今年もダメだったんじゃないかと思っていた」と安堵する飛永。「後輩のリンゴスターが呼ばれたときも、喜べない自分がいた」と素直な気持ちを言葉にすると、あべが「そんなのぶっちゃけなくていいんだよ」と優しく声をかけます。大水は「体中がしびれてます。嬉しさから来てると思います！」と喜びを表現しました。

＜アキナ＞
相方・山名が別の仕事で既に会場をあとにしていたため、秋山のみが登壇。「いろいろあって、ここ何年か欠場してたので本当によかったです」と喜びをかみしめました。

＜巨匠＞
目を合わせて微笑み合った２人。あべから「来ているお客さんから、絶大な支持ですよ」と声をかけられた岡野は、「本当に僕、お金がないので嬉しいです。友達にお金を借りて生活してて、決勝行ったら貸してくれるって言ってたんです。ありがとうございます」と飄々と語りました。

＜チョコレートプラネット＞
名前を呼ばれて立ち上がった２人は、ハイタッチ！
「あべさん、やりましたよ！　１回目の決勝で出させてもらって以降、ずっと悩んでたんです」」と喜びを爆発させた長田。松尾は「よっしゃー！　よっしゃよっしゃよっしゃー！」と喜びの雄叫びをあげ、いけやと目を合わせて頷き合います。

＜さらば青春の光＞
「僕、ちょっとハゲてきました。本当に精進します！」と気合いを入れる森田です。

＜シソンヌ＞
「最後（に呼ばれるの）は辛いです～」を身をよじらせたじろう。「“誰だ、お前ら”枠、終わっちゃったから、もうないのかなって。ぱっと見、みんな、“誰だ、お前ら”じゃないですか」と毒づく長谷川に、押見から「そういうのをナメてるって言うんだよ！」という喝が飛びました。

ファイナリスト発表は、今年もザブングル・加藤による恒例の「悔しいです！」によって幕を閉じました。

その後、マスコミ向けのファイナリスト発表記者会見が。まずは、ネタ順抽選が行なわれました。

今大会では新ルールを採用。ファーストステージは１対１の対戦を５試合行ない、それぞれ勝った５組がファイナルステージへ進出します。その後、勝ち上がった５組で再び抽選を行ない、トップバッターからネタを披露。２番目に登場した芸人と得点差を争い、勝ったほうが続いて登場する芸人との対戦権を得られるという“一騎打ち”形式が用いられることになりました。審査員は例年通り、101名のセミファイナリストが務めます。

抽選の結果、ファーストステージの対戦は下記に決定しました。

＜第１試合＞シソンヌ　対　巨匠
「オープニングがこの対決じゃあ、誰が観るんだって思う」と、またもや毒づく長谷川。巨匠とは最近、ライブなどで一緒になることが多かったようで、「見た目が茶色い感じが似てる」と親近感を持っているようです。一方、岡野は「おじさん対決。僕ら後攻ですけど、より強いおじさんを出せば勝てます！　勝ったほうがおじさんです！」と宣言しました。

＜第２試合＞ラバーガール　対　リンゴスター
人力舎の先輩後輩という関係性の２組。大先輩が相手とあって、「気が楽になりました。胸を借りるつもりで、精一杯やりたい」と語ったのは平田。「この感じだと、こっちが勝たないとってなる。どの対戦よりも、いちばん厳しい戦いになると思いますよ」と飛永が顔をしかめれば、「先輩後輩、関係ないです！　絶対勝ちたいです」と大人げなく言い切る大水です。

＜第３試合＞バンビーノ　対　さらば青春の光
「さらばさんは、若手の時に大阪で同じイベントに出ていた。初めてキングオブコントの決勝に出たときも面白かったんで、（対戦できて）めっちゃ嬉しいです」と石山。森田は「３年連続決勝進出なので、ほんまにそろそろ（チャンピオンを）獲りたい。（バンビーノ）とは、ほんまは当たりたくなかった。僕らが築いたものを全部、ぶち壊すタイプじゃないですか」と警戒しているようでした。

＜第４試合＞ラブレターズ　対　犬の心
「ラブレターズとは、さわやかな対決になりそう」と分析する押見に対して、ラブレターズの２人は犬の心といちばん当たりたくないと思っていたとか。
なぜなら、「僕らの事務所ライブに、頻繁に呼ばれていて、社長にハマってるから」と溜口。「僕らが勝ったら、犬の心さんをASH&Dに入れたいと思います！」と宣言された押見は「シティボーイズさんが好きなんで、僕はどっちでもいい」と言いつつ、「ただ、せっかくなら勝負して勝ちたい」と意気込みます。あべから「苦節……でしょ　最近出たテレビは？」と訊かれると、「NHKのある番組のこけし女子特集。奥さんが趣味で集めていて、奥さんのバーターで一般人として出た」と苦笑いしていました。

＜第５試合＞チョコレートプラネット　対　アキナ
「ぶっちゃけて言わせてもらいます！」と力強く切り出した長田。「シソンヌとは同期で『チョコンヌ』っていうユニットをずっとやってるんで、決勝の舞台で戦おうぜってずっと語り明かしてきたんですよ。でも、この対戦だと直接戦えない。ここで負ける訳にはいかないんですよ！」と息巻きます。そんな様子を観ながら、「気楽に勝ちたいなと思います」といなした秋山。
「お互い、くすぐるようなネタだよね」とあべに言われて、すかさず「くすぐり対決です！」と言い出す長田。「俺の車に勝手に乗るの、やめてくれる？」とすぐさまツッコまれていました。

記者から「ストロングポイントを教えてください」と訊ねられ、「日常の中にある非日常みたいなコントをやってます。あと、２人とも歳を取ってる分、いい意味で落ち着いてます！」と答えたシソンヌ・長谷川。巨匠・岡野は「人間の汚さ、妬み、嫉みを表せたら。でも、人間っていいよねっていう感じにまとめられたらと思います」とコメントします。

「予想を裏切るボケの畳み掛けに、冷静なツッコミが入ってきます」と胸を張ったのは、ラバーガール・大水。リンゴスター・平田は「王道のコントでフレッシュさを全面に出して頑張ります！」とさわやかです。
「新しいけど、ベタ。ネオビンテージです！」と言い切ったのは、バンビーノ・石山。さらば青春の光・森田は「全てを兼ね備えていると思う」と自信を持って答えます。

ラブレターズ・溜口は、「幼少期のいじめられた時期に培った蓄えを腹黒さとして出します！」とキッパリ。犬の心・押見は「いろんな人のコントを勉強して、昇華しているかなと……。演技がうまいと言われます」とアピールします。
チョコレートプラネット・長田は「３秒に１回、訪れるボケ数の多さとくすぐり力！」と力強く。アキナ・秋山は「４分間に展開をどれだけ入れられるか。もう入れられへんやろうというところにも入れていきます」と、冷静に答えました。

また、優勝賞金1000万円の使い道についても、質問が。
「実家がリフォームして僕の思い出がなくなっているので、全部、元に戻します！　リリフォームします！」とシソンヌ・じろう。犬の心・いけやが「料理が得意なので、そろそろ自分のお店を持ちたい。開店資金にしたい」と返答すると、押見は「コンビで頑張ろうという時に、副業の話をするってことは、彼を応援するかたちにしたほうがいいんだよね？　じゃあ、僕は開店できるよう、キープしておきます」と語り、笑わせます。また、チョコレートプラネット・長田は「日産のセレナを買う！」と言い切っていました。

『キングオブコント2014』決勝は、10月13日（月・祝）20時から３時間生放送！　MCは、今年もダウンタウンが務めます。７代目王者誕生の瞬間を、ぜひ見届けください！


●キングオブコント2014
http://www.king-of-conte.com


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