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2014年9月15日 (月)

高学歴コンビ ロザンが追手門学院大学客員教授に就任!

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このたび、漫才コンビのロザンが、大阪・追手門学院大学の客員教授に就任することになりました。ロザンは高校の同級生からなり、宇治原は京都大学、菅は大阪府立大出身と“高学歴コンビ”としても知られています。2011年には笑いを通して勉強の大切さを子供たちに教えたとして、第4回国際教育学会・舘糾(たちただす)賞も受賞。そんなふたりが今度は、客員教授に! 年数回の特別授業などを通して、追手門学院大学の学生たちのコミュニケーション力の育成を図り、笑いの実践を研究・教育に結び付けていきます。

そして9月14日に、追手門学院大学にてロザンの客員教授就任式が行われ、オープンキャンパスでの公開授業も行われました。

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就任式ではまず、坂井東洋男追手門学院大学学長が、ロザンの二人に白羽の矢を立てた理由を述べられました。菅については、あるテレビ番組で目にされた「英語力」が印象的だったそうです。決して流暢とは言えない菅の英語ですが、それでもハートが十分伝わってきたそう。その姿は笑いとともに自信も与え、それこそが学生たちに学んでほしいコミュニケーション能力だったとのことです。そして宇治原に対しては、「知識より知恵が大事」とテレビ番組で言っていたことに感銘を受けられたとのこと。いかに知識を知恵に昇華させるかは学生にとっても大きな課題だそうです。坂井学長は「本日、客員教授に就任したふたりには非常に期待大なので、よろしくお願いいたします」とエールを送られました。

なお、コミュニケーション力、プレゼンテーション力には笑いが必要不可欠とのことで、追手門学院大学では2015年4月に笑いをテーマにした笑学(しょうがく)研究所の設立を予定されているそうです。

続いて小畑力人追手門学院大学社会学部長がロザンに客員教授に依頼するに至った経緯や、期待されることを述べられました。菅が書き下ろしたロザンの歴史を描いた「京大芸人」「京大少年」の著書や、国際教育学会 舘糾賞受賞という功績はもちろんのこと、ロザンなら大学ではなかなか教えきれない力を学生たちに伝えられるのではという期待か込められているとのこと。今後は、様々な授業やゼミナール、11月3日(月・祝)に行われる学園祭での講義が予定されているそうです。なお、任期は2014年9月14日から2015年3月31日までの半年間となっています。

そしてロザンからも挨拶がありました。宇治原は「講義といっても、専門的な知識を持っているわけじゃないので、楽しく学生さんとお話できたらという感じで行きたいと思います」と気負いせず、リラックスしたものを考えているようです。また、オープンキャンパスに来られている受験生たちの楽しそうな雰囲気や、大学の環境の良さも気に入った様子で、「僕たちも楽しくできたら」と話しました。

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そして菅はここで初めて明かすことがあると意味深な前置きをして、「実は、(大学受験の)本命は追手門学院大学だったんです。でも滑り止めの大阪府立大学に受かって…」とまさかの冗談を。「キャンパスに足を踏み入れるのは夢だったのか?」と宇治原に聞かれると、「夢でした。なので、すごくいいお仕事をいただいたと感謝しています!」と嬉しそう。そんな菅に向けられた「(追手門学院大学では)社会人入試もありますので、ぜひよろしくお願いします!」と司会の方からの一言には思わず、笑いが起こりました。

最初に客員教授の依頼を聞いたときの感想を尋ねると、「素直に嬉しかった」と宇治原。学園祭で大学に行くことはあっても、授業で訪れることはまずないとのことで、授業ができることを楽しみにしているようです。一方菅は「任期が半年と聞いて、試されているな…」と思ったとのこと。任期は年度末で一旦、区切られているというだけで“続投”の可能性も!? 早速、「もし可能であれば4月以降も」と意気込むふたりでした。

また、授業ではどんなことを伝えたいか、そのプランも聞きました。京都大学に通いながら芸人としてのキャリアをスタートさせた宇治原。9年かけて卒業証書を手にしたことは周知のとおりですが、それだけに、「大学生の時にこういうことをしておいたらいいとか、こういうふうに過ごしておいたら仕事にも生きてくるとかということを多少、お話できるかなと思います。自分の学生生活を振り返ると、後悔している部分もありますので…。そういう経験を踏まえて、大学生としての過ごし方とか、考え方などを多少、伝えていけたらと思っています」。

宇治原の後悔とは、「もっと授業に出ておいたらよかった」ということ。大学はその分野のトップクラスの教授が教えてくれる場であり、大人になってから「もっと勉強しておいたらよかった」と思うことがあるそう。学生の時はどうしても遊びに気持ちが行きがちですが、あまりに執心しているとあとで後悔すると、身をもって経験したことを伝えたいとのことでした。

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そして菅は「学部に関係なく、友達を作ることが一番大事」ということを伝えたいそう。それは、いろんなところに友達がいると、就職の際に有利に働くからだとか。また、現在のロザンのギャラは折半となっているそうで、「僕は大阪府立大学出身、宇治原は京都大学卒業なのに」と、仕事では大学名は関係ない(!?)ということも併せて話したいそうです。

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そんなふたりに、坂井学長から授業内容へのリクエストもありました。「京大芸人」をお読みになった坂井学長は、ロザンが表舞台に立つまでの紆余曲折の道のりにも感動をされたそうです。「壁にぶつかってうまくいかなくても、立てた目標に向かってくじけずに進んでいくこと、芸人としていきなり脚光を浴びたわけではないことなど、身をもって経験されたことを伝えてください」とお話されました。

坂井学長は、菅に「(菅の学歴は)大阪府立大中退になりますが、大学を卒業しておいた方がよかったなという思いはありますか?」とのご質問されました。それについては「今はないですね」と菅。

ところで、この“中退”に関してですが、別のエピソードが。ある日、菅は新聞で自分が大阪府立大学の“卒業生”という扱いになっていることを目にしたそうです。このことに関して同大学の広報に「僕は卒業でいいんですか?」と尋ねたところ、「いいですよー!」と快諾されたとか。頭の中が?マークでいっぱいになった菅、「正式にいいんですか?」と念押ししたところ、「それはダメです!」と言われたそうで、今は“大阪府立大学出身”という表現に落ち着いたそうです。

最後に、これから客員教授として学生たちの前で抗議をするふたりですが、逆に学生たちから何を教わりたいかを聞きました。宇治原は、今の若い人たちの友達づきあいについて聞きたいとのこと。「僕たちが大学の頃、やっと携帯電話が普及し始めましたが、ほぼ公衆電話でポケベルを打っていた時代。今とは友達同士のコミュニケーションの取り方が違うと思うので、そこには僕たちも知らないことがあると思います。こういうことは、“最近の若い人は…”と否定しがちですが、コミュニケーション力が話の中心になると思いますし、否定せず素直に話を聞いてみたいと思います」。

そして菅は授業で質疑応答をしてみたいという計画があるよう。菅から質問することで、「学生の方たちの悩みや、どういう授業だったら受けたいとか、こういう先生だったらいいとか、(大学と学生の)橋渡し役じゃないですが、教授の方たちが普段聞けないようなことを聞くことがきたらいいなと思っています」と展望を語りました。

就任式では、客員教授の辞令が交付され、名刺と追手門学院大学開設50周年を記念したネクタイも贈呈されました。

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そしてさっそく、オープンキャンパスでの公開授業も行われ、“教授”としてのキャリアがスタート。ふたりの今後の活躍に、どうぞご期待ください!

ロザンのYNN動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/116/

【ロザン】