芸能生活20周年を迎えたテンダラーが“英語漫才”に挑戦!アメリカでの単独ライブが決定
『THE MANZAI』では2年連続ファイナリスト、2013年には上方漫才大賞奨励賞を受賞するなど、漫才師としての地位を着実に高めてきたテンダラーが、今年、芸能生活20周年を迎えました。この節目を記念し、ふたりはなんと英語漫才への挑戦を決意! 11月22日(土)、アメリカ・ロサンゼルスにあるザ・ハドソン・シアターで単独ライブを行うことになりました。9月24日(水)に開催された記者会見では、それぞれがイベントへの思いを語ったほか、4年半のアメリカ筋肉留学を経験したなかやまきんに君もMCとして参戦。アメリカ初上陸となるふたりをサポートしました。
「テンダラーのおふたりは果たして来ているのでしょうか?」と煽るなど前フリが長過ぎるきんに君に、浜本は登場するなり「はよ呼べや! 来てるに決まってるやろ!」と鋭いツッコミ。初っぱなから爆笑のなか、会見のスタートです。
まずは浜本が、「20年を振り返ると、我々には漫才しかない。さらにステップアップするためには、他の漫才師がやっていない企画にチャレンジしようと、アメリカでライブをやることにした」と、開催の理由を説明。「コンビ名もテンダラーということで『いつかアメリカでやれたらいいな』と話していた」そうで、「どうせやるなら全編英語の漫才に。昨年、バンコクでの単独ライブでは日本語で漫才をやったが(一部タイ語での漫才も披露)、今回は英語。初舞台以上に緊張すると思うが、終わった後、自分たちにとってすごくプラスになることがあるんじゃないか」とわくわくしている様子です。「言いたいことはほとんど相方が言ってくれた」と切り出した白川も、「20周年の集大成というより、30周年、40周年に向けてのスタート。挑戦していく気持ち」と笑顔でコメントしました。
「アメリカでやるのはコントのほうがわかりやすいのかも」(浜本)としつつ、それでも“漫才”で挑むのは、日本の舞台文化のひとつとして認知してもらいたいという気持ちから。浜本は「アメリカの人は、歌舞伎や落語はピンと来るけど残念ながら漫才は知らないみたい。これをきっかけに、いつかは外国人の方に、日本といえば『歌舞伎、落語、漫才!』と言ってもらえるようになれば」と語ります。「いつか吉本のメンバーで(アメリカで)寄席ができたらいいな」と、さらなる夢も明かし、「ふたりのかけあいで、こんなに面白いことができるんだぞというのを伝えられたらうれしい」と力を込めました。
しかし、ふたりとも英語はからしきダメ。現時点で「英会話は全然できない」そうで、「(ビート)たけしさんの(広告の)写真を見て決めた」という英会話スクールに通いながら、講師の協力のもとネタを英訳、覚える作業をしているところだそうです。「『be動詞って何やねん』というレベル」と笑わせる一方で、「怖いのは漫才をやっていて間違っていてもお互い気付かないこと。意味まで理解してやらないといけない」と表情を引き締める白川。MCのきんに君には英語ではなく現地のお笑い事情を教えてもらっていますが、「(きんに君は)現地のことはわけるけど日本のお笑いのことがわからないんで、ネタを英訳する時の相談は英会話の先生にお願いする」と事実上の戦力外通告!? このコメントにきんに君は怒り心頭、一同は大爆笑でした。
また、きんに君によると、アメリカのコメディにはツッコミという概念がないとのこと。「スタンダップコメディはひとりでしゃべりますし、シチュエーションコメディを見ていても誰かが冗談を言うとさらに冗談をかぶせるようなものが多い。ツッコミで『おかしいだろ』というのはないので、適切な言葉はどれなのか考えてやらないと…」と心配そうです。ふたりにとってもこれは大きな悩みのようで、「ツッコミの言葉が(英語になると)説明ゼリフみたいになってしまう。『なんでやねん』のひと言で済まないので、そこの部分をどうしようかと…」と浜本。白川は「先生がけっこうゲラなんです。すごいウケてくれるけど、それを信用していいのかどうか(笑)」という問題点(?)も挙げていました。
アメリカでは知名度がないため、PRにも工夫を凝らさなければなりません。インターネットを利用した告知のため、20周年専用のHPも立ち上げました。ここからは、字幕付きのコント映像などへのリンクも。浜本は「ツイッターもアメリカに向けて英語でつぶやいていくとか…レディー・ガガさんなど有名人に『見に来て』と語りかけてみようかな」と独自の作戦も考案中で、きんに君から聞いた大道芸人が集まる場所で事前に少しネタを見せ、チラシを配るといった“直前PR”にも意欲を燃やします。なお、マイケル・ジャクソンの大ファンである浜本は、「ロサンゼルスにはマイケルのお墓がありますし、北西約210キロのところにネバーランドもある。そこにちょっと行くとか…」と、ライブ以外の楽しみもあれこれ…。しかし、こちらは白川から「終わってから自由に行ってください(笑)」とスルーされていました。
ライブの構成をきかれると、浜本は「今のところネタは1本。集中して覚えています。思いのほかこの1本に苦戦していて」と苦笑い。「欲を言えば何本もやりたいが、ふわっと2、3本やるぐらいなら1本を完璧にやりたい」と話し、ほかに「コーナーも考えている。わかりやすいもの、例えばジェスチャーを取り入れたり、お客さんを巻き込んでの借り物競争的なものとか。まだ具体的には決めていないが、触れ合えるようなものを」とも。漫才は、ふたりのかけあいを聞かせつつ、後半はおなじみ「必殺仕事人」のネタの“ハリウッド・バージョン”へとなだれ込む5〜10分程度のものを想定しているそうです。今後は外国人が多く集まる場などで“腕試し”もしてみたいそう。ちなみにライブ当日はきんに君も駆けつける予定ですが、「ひとボケを見てすぐはけさせるかもしれない(笑)」(浜本)と予告するなど、出演は不透明…!?
会見の最後には、ふたりが改めて意気込みを。白川は「1回のライブではなく、これから先も英語漫才をやっていきたい。そのためにも、まず一発目にこれを成功させたいですね」と表情を引き締めます。すでに英会話スクールの授業料は1年分を支払っており、ライブ後も英会話の勉強を続けていくとのこと。浜本も「初心に戻って漫才に向き合い、40過ぎた大人ふたりがもがき苦しんでやろうと思います」と決意表明し、「頑張りますんで応援よろしくお願いします!」と呼びかけました。
このライブの模様はテレビ番組として後日放映される予定で、終了後には20周年を記念しての全国ツアーも敢行するテンダラー。20年を経てますますパワーアップするふたりに、どうぞご期待ください!
● 公演概要
Japanese Manzai Show “Ten Dollar”
〜A Rapid-fire Two-man Comedy Act〜
出演:テンダラー
会場:The Hudson Theatre《Hudson Backstage》Hollywood
6541 Santa Monica Blvd, Hollywood, CA 90038 USA
http://www.hudsontheatre.com/index.html
料金:15ドル
※チケットは上記劇場HPから購入いただけます。
☆オフィシャルサイト http://www.tendollar20th.com に動画・チケット情報などをアップ予定!
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