実録! 芸人奮闘ドキュメント 徳井と綾部の漂流日記
11月5日(火)、東京・ヨシモト∞ホールにて『実録! 芸人直撃ドキュメント 徳井と綾部の漂流日記』が開催されました。
「僕たちは今どこにいるのだろう? 水、食料は少ししか残っていない」という平成ノブシコブシ・徳井のナレーションが流れたのち、現れたのは探検隊の格好をした徳井とピース・綾部。
ジャングルの鬱蒼とした木々が映し出された舞台を歩きながら、懐中電灯を照らして「ここはどこだ?」と、不安げに辺りを見渡す徳井。大人しくあとを追っていた綾部ですが、突如笑い出し「すみません! とめて!」と叫びます。
「徳井、俺は後輩とトークライブをやりたいって言っただけなのに、だいぶおかしなことになってるぞ?」と切り出す綾部。「お前と飯食ってるときに"挨拶するかしないかくらいの後輩とトークしたいな"って言ったら、お前が"じゃあ、ライブやろう。俺が全部やるわ"と言ってたよな。で、マネージャーから、"徳井さんの演出、プロデュースです"って説明されたのがこれだよ!」と不満をぶちまけます。も、徳井は「俺らも漂流してるようなもんじゃん。15年売れないで、ようやくテレビに出られたよな。だから、今日も水は冷やさず常温にしてくれって、スタッフにお願いしたから」と弁解します。
綾部が自分の格好を観ながら「これじゃあ、ベトナムの人じゃん」と嘆いた瞬間、「いいな! じゃあ、アンコールワットに行く途中で遭難した2人にしよう」とノリノリの徳井です。
自らの漂流(?)体験も語る2人。「すべてピースのほうが1年早い。芸人は1周旅行っていうのがあって、一度発車したら、いろんな番組に出られる。今後(キングオブコント2014で優勝した)シソンヌも1周すると思うけど、綾部が1周したあとに"ここからだよ、本当に大変なのは"って言ってたじゃん。俺らはまわってる最中だったからわかんなかったけど、1周旅行が終わって、俺、3日間休みだったから!」と言い出す徳井。「俺ら、昔はこの劇場でふざけてばっかりで、やっとテレビに出られたのに、またこんなことをここでやることになるなんて......俺、嫌だよ」と嘆きが止まらない綾部を、「これも1周旅行の一環だ」と諭していました。
そこへ現れたのは、ニューヨーク。スーツの2人に「渋谷のサラリーマンみたい」と言う綾部。「静かに! 虎が周りにいます!」と設定の乗るのは、ニューヨーク・嶋佐です。
徳井と綾部が見守る中、漫才を披露したニューヨーク。「めちゃくちゃ緊張しました」と胸をなでおろす2人に、「売れるでしょう!」(徳井)「むちゃくちゃ(ネタが)しっかりしてる」(綾部)とすぐさま太鼓判を押します。
「NSC東京15期生? 両ボケ両ツッコミに行き着くのが早くない?」と驚く徳井に、「僕らはダブルメッセージ。お互いの言いたいことを言ってるだけです」と説明するニューヨーク・屋敷。そのメッセージ性が強すぎて、受け付けられない場面が多いらしく、テレビで披露できるネタも限られている様子。「固有名詞を使ってるけど、やんわりとした表現にはできないのか?」と質問する徳井ですが、「でも、それじゃないと嫌なんだろうな」と理解を示すと、ニューヨークの2人は大きく頷きます。
徳井が「千鳥さんに似てるって言われるでしょう? ボケの切れ味と両方がボケできる感じが似てるよね」と訊ねると、屋敷が「僕がすごく好きで。好きすぎてツッコミ方が似過ぎるから変えたほうが言われました」と返します。また、「見た目、すげぇ歳いってるよね」と言われ、「えぇーーー!!!」と驚くニューヨーク。「初めて言われました」と言う嶋佐に、徳井はすぐさま「お前らに気ぃ使ってるだけだよ」と返答。「嶋佐は前衛的な顔っていうか、オシャレなシルバーアクセサリーとかつくってそうだよね」と笑う綾部です。
ニューヨークというコンビ名を訊ねた際には、綾部の前のコンビ名も話題に。英語で"SKILL TRICK"だったことが告げられると、ニューヨークは手を叩いて笑っていました。
今回は"ジャングルに迷い込んだ"という設定があるため、「今度、フリーでもっとお話しさせてください」と懇願する屋敷でしたが、徳井には「じゃあ、次回は宇宙旅行にしよう!」と提案されてしまいました。
続いて現れたのは、おかずクラブ。ジャングルという設定に乗って、斧や銃、馬のかぶりものを持って現れた2人に、徳井も綾部も感心。
2人のコントを観た綾部は「強烈なネタだった。ネタ番組呼ばれるだろう? めっちゃ面白い」と気に入った様子。登場してすぐは「ブスすぎる」と言っていたオカリナへも、「お前、慣れてくるとかわいく見えてくるわ」と言葉をかけます。「ネタ番組なんて、全然出てないです。オーディションには行ってるんですけど」(ゆいP)と答えると、「あるあるをえぐってて面白いけどなぁ」と首を傾げる徳井です。
「表情も抜群。役者でもいけそう」(綾部)「神保町花月は出てるだろう?」(徳井)と誉めるも、首を横に振るおかずクラブ。「神保町出ればいいのに」とプッシュすると、お客さまも大きく頷きます。
「オカリナタイプは結構不器用だったりするけど、おかずクラブは2人とも突進型のボケ。自己啓発も出来ていて、人前での観られ方もわかってる」と分析する徳井。オカリナは当初、舞台でまったく喋れなかったそうで「6年前はクズだった」(ゆいP)と言い切られますが、ゆいPの指導によって今のように変わったそうです。身振り手振り激しく喋るゆいPに、「40歳くらいから性格悪いババアになりそう」と綾部。同調して「自分の生理を押し付けてくるんです」と愚痴るオカリナですが、コンビ間の仲は非常にいいらしく、「仲が良すぎて、ほかの女芸人さんに誘われてもいかないくらい」なんだとか。
また、オカリナが節約と健康のために、どこへ行くにも自転車で向かっているというエピソードが語られると、「なんで太ってんの?」と暴言を吐く徳井。ゆいP曰く「お台場にも自転車で向かう。しかも自転車に乗ってる格好がヤバい」ということで、その格好をしてきてもらったのですが......本気のヘルメットとデザインのおかしいサングラスに、徳井も綾部も大爆笑!
さらに成人式の写真が映し出されると、「マジでブスだぜ!」と呆れる徳井。次々と出て来るオカリナのおかしなエピソードに大いに笑い、「おかずクラブはいろんな人に知ってもらうべき」と言い切りつつ「よしもとって本当にやべぇ奴が多いな」と嬉しそうにつぶやく綾部。「ゆいPは自分で道を切り開いていって。オカリナは先輩の女芸人にも好かれると思うから、どんどん先輩と遊ぶべき」とアドバイスする徳井でした。
おかずクラブが去った舞台に響いてきたのは、ヘリコプターの音。急に思い出したように「お前はヘリコプターで帰れ。俺はここに残る」と"漂流"設定へスイッチを入れ、「生きて帰れたら、またやろうな」とつぶやく徳井。呼びかけられた綾部は少し黙ると「次はかたちを変えて!」と主張し、舞台を去っていきました。
漂流設定が続くかはどうかはわかりませんが、今後も2人で後輩とのトークライブを行なう予定とのこと。次回の開催を楽しみにしてください!
【徳井健太】【平成ノブシコブシ】【綾部祐二】【ピース】【ニューヨーク】【おかずクラブ】