上京しました千鳥兄さん~東京1年生芸人お披露目会~
11月21日(金)、埼玉県・大宮ラクーンよしもと劇場にて『上京しました千鳥兄さん~東京1年生芸人お披露目会~』が開催され、千鳥、三浦マイルド、バイク川崎バイク、GAG少年楽団、ななまがり、花金バーナード』が出演しました。
オープニングに登場した千鳥は、「今日のメンバーで足を運ぶお客さんはいい! 浮ついてない!」(大悟)「渋いヤツしか出ません!」(ノブ)と笑わせます。
初めて同劇場に来たというお客さまも多く、「東京の皆さんに、東京1年生の芸人を紹介しようというライブを、埼玉でやるっていう......(笑)」(ノブ)と言いつつ、「僕らも東京に来たはずだったんですけど、いつの間にか埼玉中心に」(大悟)とポツリ。
現在、テレビ埼玉にて『いろはに千鳥』という彼らのレギュラー番組が放送中ですが、お客様の視聴率も非常に高く、早速、先に出るDVDの告知を挟みます。「この売上次第で、番組が続く可能性がある」(大悟)「いろは巻が売れたら、にほへ巻も出せるんです」(ノブ)と必死にアピールしていました。
花金バーナード、ななまがり、GAG少年楽団、バイク川崎バイク、三浦マイルドのネタ後、全員でのトークが行なわれました。
早速「先月の給料2万円ですよ」とこぼすのは、三浦マイルド。「R-1チャンピオンが? マジで?」と驚く大悟です。
上京して半年のGAG少年楽団は、このたび、同劇場がプッシュする「大宮セブン」にメンバー入り。「東京に出てきたはずなのに、大宮にいる。おかんになんて説明したらいいんか」と戸惑う宮戸ですが、彼らは月30ステージの出番があるため、「それだけで食べていける」(福井)そう。バイク川崎バイクも、千葉県・よしもと幕張イオンモール劇場がプッシュする「幕張セブンスター」入りしたため、収入は安定しているとか。「なるほど。ホームをつくるのも大事かもな」と頷くノブです。
大阪でキラメン7だった、ななまがり。東京の「頂~itadaki~」システムでは一番下のカテゴリーに落ちてしまったそう。
テレビ朝日の動画番組『芸人同棲』でコンビを組み、上京した花金バーナードは現在、東京・ヨシモト∞ホールに出演中だそうですが、シュッとしたルックスに「やっぱり東京で(芸を)見てもらうには、ルックスも大事やな」とノブ。「東京ではウケない」と愚痴る三浦に、大悟は「そりゃそうやろ。見た目が大事やいう話、今してるやん」と苦笑します。
花金バーナード・サクは妻帯者。上京する際、奥様が「私、友達少ないから、ちょっと心配」と不安がったという話に、「結婚できるだけ羨ましい」と言い出したのは福井。昨年末、カウントダウンライブで5000人のお客様の前でお付き合いしている彼女へサプライズプロポーズをしたところ、「貯金がないから、今じゃない」と断られたそう。「しょうがないなと思いながら家に帰ったら、彼女が泣いていて。"どうしたん?"って訊いたら、帰り際、藤崎マーケットの田崎さんに会って、冷たい目で"なんで断ったん?"って言われたって言うてて。彼女も自分の意志を言うただけやし、田崎さんも僕のことを思って言うてくれただけやし、なんで誰も悪くないのにこうなったんやろうと。下手なこと、するもんじゃないなと思いました」と反省しきりでした。
福井といえば、知り合い(?)のあるキャラクターが今や大宮の看板になろうとしています。
「その人、呼んで来られる?」というノブに、「行ってきます」と答えて袖にはける福井。「(福井が着ている洋服の)袖から、それがもう見えてる。できたら一緒に出てきて」と、あのキャラを推していることに不信感がいっぱいの大悟......。
花金バーナード・サクの「鎖骨で音を鳴らす」という不思議な芸など、東京1年生が特技を見せているとき、袖から現れたのはヨイショマン!
早速、お客さんをヨイショしますが、大悟に「それ、もう中学生やん」と指摘されます。「違うの、それは!」といなしたヨイショマンは、ノブに「なんで眉毛が太いんですか?」と訊かれても、「ヨイショ星人だからさ!」と平然と答えます。
GAG少年楽団の上京後、突如現れたヨイショマン。「宮戸と坂本はどうするん?」とノブに訊かれると、「そう言われて、初めて"ほんまや!"と思いました。さっきもコントの中で、福井が"ヨイショ"って言うたら、反応したお客さんがいた。ネタに支障出てきたら、どうしようと思いました」と不安がる宮戸。坂本が「これやってる間、僕は暇なんで......とりあえず、(ヨイショマンが着ている衣装の)ピンクを買いました」と明かすと、全員が大爆笑です。
「久しぶりに会ったらこうなってて、東京は怖いなと思った。まぁ、でもこれで頑張るしかないか」とつぶやく大悟。「福井に会いました?」という大悟の問いかけに、「会いました。福井くんは扉の向こうに行っちゃって......たぶん帰りました」と返すヨイショマンですが、ノブに「帰ったらあかんやろ」とツッコまれ、「腹筋してました」とすぐさま変更。さらに、「すぐ(福井として)帰ってこれるように、眉毛ともみあげをつくったんだけどさぁ、右のもみあげ2つつくっちゃってぇ(片方は描いている)」と打ち明けると、大悟がすぐさま反応。「これは面白そうや(笑)。福井が見たくなった。呼んできて」とヨイショマンを退場させます。
大悟としては、帰ってきた福井の左もみあげだけが残っていて爆笑......!という画を想像していたはず。も、福井は左のもみあげをしっかり落として現れます。
戸惑うメンバーに「ヨイショマンと福井を一緒にしてはいけないですから」とマジメに説明する福井に、「ヨイショマンになったら、それくらいのレベルに(ボケのクオリティも)落ちるんか?」と厳しい言葉を浴びせる大悟。さらに「何してたん?」という問いに、福井が「お茶を買いに行っていた」と答えると、「それ、腹筋でええやん」とノブ。「ほんまに(ヨイショマンと福井は)別人なんかもな」と呆れる大悟です。
ここで、上京した先輩芸人として、とろサーモン、ソラシド・本坊元児、天津・木村が登場。すぐさま久保田が「お前らはまだマシ! まだ目が生きてる! 俺は2回死んでいる」と息巻きながら、「東京1年目は花の都・大東京。それが、3年目になると頭が狂うと書いて"頭狂(とうきょう)"になる」と続けます。
相方・村田も家で長渕剛さんの曲を聴いていたら、40分号泣していたという悲しいエピソードを明かしつつ、「そのあと8時間寝て、つけ麺をモリモリ食べた(笑)」と自虐的に笑わせました。
ヨイショマンを見ながら「俺もあれくらいしないとダメなのか」とつぶやく三浦は「僕、1回目の死を迎えようとしてるんです。ほんまにどうすべきですか?」と真剣にアドバイスを求めます。
「若手の劇場時代にはファンもいなかった。こんな僕が売れるには、賞レースでひっくり返すしかないと思って(優勝して)東京に来たのに、ひっくり返らなかったんです。僕、20連休ですよ!」と訴えるも、本坊に「僕、今月たぶん仕事ないですね。これも連絡来てなくて、おかしいなと思って会社に電話したら"忘れてました"って言われました」とさらっと言い切られてしまいます。
そんな話を聞いていたバイク川崎バイクが「10年後が怖い」と言った途端、「よう10年って言えたな? 2年後やぞ?」と言いながら木村を指し、「見てみぃ! このピンクの色褪せたのを!」と大悟。
笑う木村は「ええ思いも言うと、東京はいろんなジャンルの仕事があるから趣味を活かせる。今、俺は3つレギュラーあるけど、2つがエロ。得意分野を活かせる良さはある」とポジティブなアドバイスを送ります。
ヨイショマンを見つけたのは、実は木村だそうで、「来年の流行語大賞を狙える」とキッパリ。一発当てた実績のある木村に言われたことで、福井は自信を持ったそうで「僕も当てたい」を夢を語るも、「一発だけで当たっていいなんて、人生そんなに簡単じゃない!」と言い出す久保田。「究極の悩みは、飯食わんと生きていけんかな?やから」と平然と言い切る本坊のどん底エピソードに、三浦は「話を聞いていて、大阪に帰りたいと思ってきた」と弱気になっていました。
先輩芸人のさまざまな失敗エピソードを聞き、さらに意気消沈した出演者たち。笑いながら「3年後、こういうライブをやったときに、あっち側で喋る人間にならないように」と諭す大悟でした。
【千鳥】【三浦マイルド】【バイク川崎バイク】【GAG少年楽団】【ななまがり】【花金バーナード】【天津】【木村卓寛】【ソラシド】【本坊元児】【とろサーモン】