Child Aid LIVE -FUN TO DANCE!!!-
11月14日(土)、東京・AiiA Theater Tokyoにて『Child Aid LIVE -FUN TO DANCE!!!-』が開催されました。
「Child Aid」とは子供を虐待から救い、子育てに悩む親のSOSを社会全体で受け止めることができる社会へ変容させることを目指して、子供に関わる関係団体とエンターテイメント業界が協働して行なっているプロジェクトのこと。「Child Aid LIVE」は毎年11月、厚生労働省が行なっている「児童虐待防止推進月間」に合わせて開催され、昨年2013年はデーモン閣下が『Child Aid Live(児童虐待防止キャンペーンライブ)CLASSIC ROCK JAM 2013スペシャル―王道回帰―【ブリティシュ・ロック・ナイト】』に出演。閣下は毎年、このイベントに参加し続けています。
そして今年、弊社所属のダンサーを中心に日本を代表するパフォーマーが一斉に出演する『Child Aid LIVE-FUN TO DANCE!!!-』が行なわれました。
HIGUCHI DANCE STUDIO"Super Kids Cheers☆"のオープニングアクト後、それぞれのパフォーマンスを披露。エグスプロージョン×ひとりでできるもんは、学生服姿でコント形式のパフォーマンスを。昼休みまで、あと20秒。焼きそばパンを求めて全員が食堂へ走っていくという設定に、会場で見つめるチビッコたちも目を輝かせます。
黄帝心仙人は、子ども達と一緒にオーケストラ形式のパフォーマンスを。SHUHOは世界ナンバーワンに輝いた華麗なハウスダンスで魅了。光り輝く衣装をまとって登場したのは、THE GALAXXXXXY★。まずはコンビでのパフォーマンスを披露したのち、子ども達と一緒に踊りました。
全員が2000年以降に生まれたという「J☆Dee'Z」のスペシャルライブも。「Beasty Girls」「Let the music flow」を激しいダンスとともに熱唱します。
今回のイベント出演をきっかけに、児童虐待について考えたという4人。「虐待をされている子どもは、周りの人に知られるのが恥ずかしいのではなく、親と離れ離れになってしまうという事実をわかっているので言えないんだと思う」など、子どもの目線に立った意見を語りました。
その後も、エグスプロージョン×ひとりでできるもん、SHUHOが子ども達と、RYONRYON.はJ☆Dee' Zらと、黄帝心仙人は「タイムマシーン」としてパフォーマンスを披露。はつらつと踊る子ども達に、大きな拍手が贈られました。
中MCでは、パフォーマーらが「Child Aid」の活動について、それぞれの意見を綴りました。
エグスプロージョン・スヌーピーJは「イベントに出させていただき、いろんな話を聞いて真剣に考えた。自分の子どもができたときには、そういうことはしないと改めて思いました」と決意を。SHUHOは「ダンスをやっていて、人の役に立つことなんてなかなかない。けど、こういうイベントに参加して踊るというのは、意味があるというか。みんなのために踊るというポジティブなダンスはなかなかできないので、よかった。子ども達も悩んで深く話せないとかあるかもしれないけれど、何かに打ち込むのはいいこと。できれば、この機会にダンスを始めてほしい」と、会場のキッズに呼びかけ。
キッズのダンススクールも行なっているというTHE GALAXXXXXY☆・YUMIEは「子ども達と接する機会が多くて、子どもは大好き。虐待する気持ちはわからないし、この先もわかりたくない。こういう場でダンスを観てくれた方々が真剣に考えてくれれば」とコメント。Junko☆も「今まで詳しく知らなかったけど、今回でこの問題について知ることができたので、どんどん協力していきたい。みなさんにも、このイベントを通して興味を持ってもらえたら嬉しいです」と語りかけます。
2007年から児童虐待防止の活動に参加しているRYONRYON.は「知れば知るほど根深い。いちばん大事なのは、お母さん同士が助け合うことなんじゃないかなと」と持論を展開しました。
普段は口数の少ない黄帝心仙人ですが、「なぜこういうことが起こるんだろうと考えた」とぽつり。「感情的になってしまったときにやってしまうのではと思ったので、僕のようなロボットに......という訳じゃないですけど、虐待をしてしまう側を助けたり、世界でいちばん虐待の少ない国について知ることで解決策も見つかるのではと考えました」と自らの意見を語りました。
パーカッショニストのNORIYASUさんや子ども達と一緒にタップダンスを見せたのは、HIDEBOH。パフォーマンス後はヒューマンビートボクサーのAFRA、RYONRYON.、ゲストのタヒチアンダンサー・Te Ra KYOKOさんと一緒に、児童虐待についてディスカッションしました。
児童虐待は現在7万件と、毎年うなぎ上りになっているそうで、孤立する子育ての増加に伴って虐待も増加しているのではという見解に全員、真剣に聞き入ります。
また、「虐待としつけの線引きがわからないという親も多い」という話にAFRAは「僕は4歳と2歳の子どもがいて、今日もどつかれましたけど(笑)」と我が子への愛情に満ちたジョークを交えつつも、「核家族が増えて、子育てでめいいっぱいになってしまうストレスたるや!」と、子育ての大変さに理解を示します。「(ストレスを)シェアできる仲間がいれば。僕も近所のおばあちゃんが声をかけてくれるだけで安らぎますし、助けになります。だから、これからは僕からも声をかけるようにしたいですね」と語ります。
「子どもと言葉の通じないストレスでいっぱいいっぱいになって虐待してしまうと聞いたので、子どもにも大事な心があると思っていこうというところから、私はやっています」と言うのは、RYONRYON.。Te Raさんは「しつけの限度がわからなかったり、しつけがエスカレートして傷つけてしまうこともある。子ども達も信頼できる大人が近くにいれば、エスカレートは防げるのかなと思います。そういう信頼される大人になりたいなと思いました」と意見しました。
Te Ra KYOKO with Vahine Korirauのパフォーマンスが行なわれたのち、弊社所属のパフォーマー&ダンサーによるユニット「Y'P」によるショーが。最後はJ☆Dee' Zも加わり、迫力あるパフォーマンスを披露しました。
「毎年、このイベントを重ねていきたいと思います」と来年への開催の意気込みを語ったHIDEBOH。「今後もY'Pでがんばっていきたいと思っていますので、またお越しください! ありがとうございました!」と感謝を述べると、客席からは大きな拍手が起こりました。