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2015年3月 8日 (日)

『時代に流されろ!』公開顔合わせ PART2~河合龍之介に伝えたいこと~

3月1日(日)、東京・神保町花月にて「『時代に流されろ!』公開顔合わせ PART2~河合龍之介に伝えたいこと~」が開催されました。

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3月27日(金)~29日(日)に東京・本多劇場にて全5回公演が控える『時代に流されろ!』。
初演は、昨年5月に神保町花月にて、ピクニック、シューレスジョー、囲碁将棋ら芸人を中心とした新生"マンボウやしろ劇団"で上演しました。
その好評を受けての再演で、キャストも一新するとあり、注目を集める本作。

今回のイベントは、2月1日に行われた「『時代に流されろ!』公開顔合わせ PART1~伊勢大貴に伝えたいこと~」の文字通りパート2で、作、演出を務めるマンボウやしろと初演で主役を務めたピクニック、そして重要な役を担う河合龍之介さんの3人による"顔合わせ"という名のトークイベントです。

開演時間を迎えると、MCのピクニックに続き、マンボウやしろと河合龍之介さんが拍手に迎えられながら登壇します。


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まず、ピクニックがラフな衣装で登場したやしろに「寝てました?」と訊ね、やしろは「一番動きやすい格好で。動くと聞いたので」と返答(このイベントでは、激しく体を動かすようなシーンは終始ありませんでした)。

自己紹介ののち、今日のトークは下ネタトークも辞さず「時間も時間ですからね」と意気込む河合さんですが、「まだ早いよ」(やしろ)、「そんな深い時間帯じゃないですからね(笑)」(ピクニック)からツッコミを受けます。

和気あいあいとする3人ですが、河合さんとやしろが対面したのは、昨年10月に俳優座劇場で行われた即興芝居以来2度目で、その初対面を果たした際、遅れて出演したというやしろの目に飛び込んできたのは、「ヘンな格好」の河合さんだったとか。
その後、映画『D坂の殺人事件』の予告編でシリアスな河合さんの姿と対峙したやしろは、俳優座劇場で会った印象とあまりにも違っていたため、「俳優座で会った違う人と記憶が入れ変わった?」と記憶を疑ったそうです。


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同イベントに出演していたピクニックによれば、河合さんは積極的に下ネタを言いたがっていたそうで、「(共演の)兼崎健太郎くんと河合龍之介さんが、全身タイツを2人で奪い合ってる」光景が記憶に残っているとのこと。

そんなコメディ、お笑いにも積極的な河合さんを見て、やしろは核心とも言うべき、『時代に流されろ!』での河合さんの役柄への言及を始めます。
初演時、上演時間の100分中、4、50分を笑いを作るために費やしていたそうで、再演時、その時間を削り、登場人物の描写にその分を費やそうかと迷っていたとするやしろ。
また、10数年前、同じ本多劇場に出演した際、「とんでもないスベリ方」をし、今回はそのでリベンジの意味もあると吐露すると、「せっかくよしもとでやってきて、お笑い武器ってある以上、大事な試合でお笑い出さないのもどうかな...」といまだにやしろからは迷いが感じ取れます。


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河合さんの役どころは、初演時には登場していないそうで、やしろはその説明をした上で「エロポリスって言われて、なんとなく衣装とか浮かびます?」と真顔で質問。
エロポリスらしき登場人物は初演時にもいませんでしたが、この唐突な質問に河合さんは「昔、そういう役、やったことあります。その時、レイザーラモンさん(HG)がすごく出られた時期で」と答えます。
それを聞いたやしろは「ライン近いです!」と、何やら意味ありげな笑みを浮かべますが、いざ本番で、河合さん扮するエロポリスの出番はあるのでしょうか?

そうした河合さんの役柄の話題の流れで、河合さんはマンガ『おやすみプンプン』の話を切り出し、その中での主人公プンプンを芝居でやったら「面白いんじゃないかな」「きぐるみのまま出てきて、一回も顔を出さないのも面白いなと思って」と想像を巡らせます。
「浅野いにおさんのマンガなんですけど、描写がきっちりしていて、主人公だけグミに顔を描いたような」と同作を読み込んでいる様子のやしろは、人気ゲームシリーズ『鬼武者』で、クリア後にプレイできるおまけ要素との共通点を挙げるなど、話を展開。


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またやしろへの要望を訊かれた河合さんは、「怒らなければいいかな。怒ったりする演出家の人、いるじゃないですか。苦手ですね」と打ち明け、過去には「7回死ね!」と叱られた経験もあるそうです。
それを聞いたやしろは、「怒らないです。大声出さないと、みんなが稽古してくれないとかじゃないと」とし、さらに「僕は芸人ですから、役者の方に怒るなんてことはない」と断言。

しかし、ピクニックによれば、稽古場で声を張って練習していたものの、やしろから「声がちっちゃい」と注意されたことがあったそうで、「やしろさんがその日、飛行機乗ってて、耳が詰まってて、"それかあ"って勝手にイライラしてたことがありました(笑)」との逸話で一同爆笑!


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話題は、お酒の飲み方や酒席での様子、さらには芸名や呼び名について発展。
本名から改名して3年以上経つマンボウやしろですが、楽屋前の貼り紙や「マンボウやしろさん入ります!」という現場スタッフさんの声が今だに恥ずかしいと語ります。
また、同期のタケトから、動物+苗字という組み合わせの芸名は「大西ライオンとシステム一緒だよね?」と指摘され、初めて羞恥心を自覚したとか。

そんなやしろから「河合龍之介を改名するんなら、どっち残します?」と訊かれた河合さんは「龍之介が強いんで、(河合を残して)削る」とし、「龍も残せますよ。"ドラゴン河合"とか」と提案するピクニックにも「ちょっと胡散臭いじゃないですか(笑)」と難色を示します。
動物で言えば、河合さんはラクダに似ていると言われたことがあるそうで、"キャメル河合""河合らくだ"といった芸名候補が浮上。
「河合らくだってエンドロールとかで見ても、結構、目につきません? "モロ師岡さんとか、あ、出てたんだ!"みたいな」とするやしろに対して、河合さんも「個性が増しますね」となぜか肯定的です。


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そしてコメディやお笑い系の舞台に出る時だけ"河合楽之介"と名乗り、"らくちゃん"の愛称を浸透させようとやしろと河合さんの間で盛り上がります。
さらにやしろは、コンビ時代から出演しているNHK鳥取でのレギュラー番組『√るーとhigh2』について触れ、かつては「√るーとの人」「モジャモジャの人」「NHKの人」と声をかけられていたそうですが、改名してからは「マンボウちゃん」「マンちゃん」と呼ばれるように一変したとか。
そうした経験からやしろは"らくちゃん"とちゃん付けしやすい芸名への改名を推進するも、ピクニックから「でも、その話踏まえると龍ちゃんでいいんです(笑)」とごもっともなツッコミが入りました。

ライブも終盤に差し掛かり、河合さんの特技について触れられ、前出した『D坂の殺人事件』で縄師から教わったという「緊縛」を挙げ、プロフィールも「全部取っ払って『縄』の一文字だけにしたい」と意欲を燃やす河合さん。
騒然とするなか「縛るのと縛られるのどっちやりたい?」とやしろから訊かれると、河合さんは「縛る方、やりたいですね。現場で縛られる方をやったんですけど、そんなにはアレだったんで...」と返します。
それを受けて、「一箇所だけ、永野(宗典)さんを縛れるシーンあります。縛られてる永野さんもいいなあ...」と再び演出プランを思索するやしろですが......。


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こうして、ライブは約1時間、振り幅の大きいトークで観客を魅了し、『時代に流されろ!』本番へと弾みをつけました。


●関連情報
ニコニコ動画
『『時代に流されろ!』公演特別番組 伊勢大貴と犬の心・押見の二人の夜【第三夜】』
3月17日(火)21時~
http://live.nicovideo.jp/watch/lv211820803

●公演情報
『時代に流されろ!』
出演者:伊勢大貴 小林顕作 梨木智香 高橋明日香/河合龍之介/永野宗典 押見泰憲 福田転球
会場:東京・本多劇場
日時:2015年3月27日(金)~29日(日)
3月27日(金) 18:30開場 19:00開演
3月28日(土) 13:30開場 14:00開演 / 17:30開場 18:00開演
3月29日(日) 12:30開場 13:00開演 / 16:30開場 17:00開演
料金:前売 ¥6,000-(税込) / 当日 ¥6,500-(税込)全席指定
公式サイト:http://www.yoshimoto.co.jp/jimbocho/jidai/
<チケットよしもと>
http://ticket.yoshimoto.co.jp
その他、各プレイガイドで販売中。


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