はりけ~んず前田単独オタクLIVE10周年SP『FINAL PARTY NIGHT 登風!!』~10年間本当にお世話になりました!さぁラストはみんなで一緒に...~
2月8日(日)、東京・shibuya duo MUSIC EXCHANGEにて、「はりけ~んず前田単独オタクLIVE10周年SP『FINAL PARTY NIGHT 登風!!』~10年間本当にお世話になりました!さぁラストはみんなで一緒に...~」が開催されました。
ガチのオタクである前田が、お笑い×オタク・アニメ・声優の融合を目指したLIVE『登風(のぼるかぜ)』。
ルミネtheよしもと他、全国各地で開催してきましたが、今回はその10周年という記念でいったんファイナルとし、最後に大きなパーティを行おうという試みです。
会場は満員に膨れ上がり、開演前から熱気ムンムン。
場内アナウンス、オープニングVTRに続き、前田のひとりコント『声優スターティングメンバー』で幕開けします。
野球のユニフォーム姿の前田が登場し、「あー、『ユリ熊嵐』の見方がまだわからない」「『夜ノヤッターマン』が面白すぎる」という今期アニメについてつぶやき、さっそく爆笑!
ここでの前田は"萌えるず"なる野球チームの監督という設定で、スターティングメンバーの9名の打順を発表。
その起用理由と人気女性声優の名前が告げられるたびに、大きな歓声が返ってきました。
続いては、前田と松来未祐さんによる漫才『前田&松来』。
前田から「『登風』やってる間にあなたの花嫁姿が見たかった」と、さっそく独身をいじられる松来さんでしたが、「理想の結婚式は、海の見えるアニメイト」などと夢想し、結婚式で読み上げる両親宛の手紙を披露するという漫才コントへと展開させました。
次の幕では、前田が改めて挨拶した後、折笠富美子さんを迎えてのトーク。
10回記念など、これまで『登風』に幾度も出演している折笠さんと思い出話に花を咲かせますが、まんだらけの店員からもらったという『うる星やつら』のラムちゃんの衣装を「着るのが礼儀ですからね」と半日着て過ごしたという前田の逸話も飛び出しました。
次に榎本温子さんがライブパートの先陣を切り、『Be My Angel』を熱唱すると、「あっちゃん」コールがおきるなど、会場は一体感に包まれます。
続いては前田とはいじぃの2人よるコント『テーマパークへ行こう!』。
夢の国"SCL"(スターチャイルドランド)を訪れ、『輪るピングドラム』コースターや『みなみけ』マンション、『七人のナナ』レンジャーショーといったスターチャイルド作品にちなんだアトラクションでハイテンションになる前田と、そのノリについていけないはいじぃという設定です。
『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』での決め台詞「まっすぐGO!!」で、客席とのコールアンドレスポンスを敢行する一幕も。
2つめのライブパートでは、真田アサミさんが『Welcome』で盛り上げれば、牧野由依さんは『スピラーレ』をしっとり聴かせ、前田を加えた3人でトークします。
前田が「僕の思い出の歌を歌っていただきまして」と真田さんに感謝を述べ、牧野さんは風船を使った山手線ゲームを「おいしかった(笑)」と述懐します。
続いては、『登風』では恒例となった前田&やまけんさんの"のぼけん"による漫才。
お揃いのジーンズで登場するも、衣装で揃えたわけではなく、偶然、2人が同じを購入していたそうで、「22年組んでるはりけ~んずではなかった(笑)」と前田が熱弁するのでした。
「なんばグランド花月以外の吉本の劇場はたいがい出てますから」と豪語するやまけんさんのしゃべりはこの日も絶好調で、10年前のアニメ作品のリストを読み上げるなかに、随所で小ボケを炸裂。
また、前田が声優で参加している『おねがいマイメロディ』も10年前にシリーズ開始しましたが、前田の演じる"バク"は「マリーランド界でもっとも醜い存在」といった設定が明かされ、「10年目の真実や!」と落胆する前田。「バクの刑!」との唱和でオチを迎えました。
続いては『オタクカードゲーム』コーナー。
前田チームと声優チームに5枚ずつカードが配られ、テーマに沿った人物、キャラクターのカードを1枚ずつ出しあい、どちらがテーマに合ってるか、観客の拍手の大きさで勝敗を決します。
はいじぃがMCを務め、前田チームは前田、やまけんさん、天津・向、声優チームはプロレスの試合を終えて駆けつけたという清水愛さんに加え、相沢舞さん、明坂聡美さんという面々。
「結婚するなら?」とのテーマでは、声優チームが「松来未祐」さんのカードを差し出し、急遽本人も登場! 前田チームの出した「峰不二子」を見事に退けました。
一進一退を繰り返し、最終戦のテーマは「無人島に一緒に行くなら?」。
前田チームは残る1枚の「ドラえもん」を差し出し、余裕の勝利かと思いきや、声優チームは先代の『ドラえもん』声優だった「大山のぶ代」さんカードを差し出して、割れんばかりの大歓声を浴びます。
観客は声優チームに軍配を挙げ、負けた前田も「奇跡が起こったよ!」と興奮気味。
続いては、サイキックラバーが『特捜戦隊デカレンジャー』を披露し、迫力のステージングに前田も「すごい!」と唸ります。
『登風』最終回にして初出演となるサイキックラバーですが、はりけ~んずとはデビュー直後からラジオで共演していたそうで、「トークを教わった師匠なんです」と崇められると、「よう言うわ!(笑)」と照れる前田でした。
続いては、メインイベントとも言える『声優大ひな壇トーク 声のから騒ぎ!!』。
前田をMCに、前列左より氷上恭子さん、松岡由貴さん、松来未祐さん、榎本温子さん、山本麻里安さん、真田アサミさん、清水愛さん、後列左より福井裕佳梨さん、野中藍さん、稲村優奈さん、井ノ上奈々さん、明坂聡美さん、相沢舞さん、牧野由依さん、南條愛乃さん......という15名の人気女性声優がひな壇にズラリと並びます。
この光景に前田は、「作品関係ない人たちが集まってるからね」「氷上さんとゆきねえ(松岡由貴さん)の2ショット、ここだけでもほら...15年前の『声グラ』(声優グランプリ)みたいな感じで」と感慨もひとしおの様子。
ここではトークテーマによって進められ、最初のお題は「前田登に一言」。
ルミネなどの舞台に立てたことへの感謝や薄毛、愛犬・アカマルについての話題が大半を占めるなか、牧野さんは急激に痩せたことを心配し、「気遣いがすごい方で、ストレスでどんどん...」とネガティブな想像を巡らせたそうです。それに対して前田は、「健康的になるために痩せたんですよ。歩きまわって」と弁明し、現在は減量しすぎで55キロとのこと。
また榎本さんからは「犬が好きで、痩せて、『登風』やめるんでしょ? オタクやめるんですか?」との率直な疑問をぶつけられ、「やめませんよ! 生涯オタク宣言してますから!」と力強く返答しました。
「感銘を受けたあの先輩の一言」とのトークテーマでは、事務所の寮に住むこととなった井ノ上奈々さんが、「あそこ出るけどいい?」と山本麻里安さんからの助言に衝撃を受けたとか。
その山本麻里安さんは、井上喜久子さんが"17歳です"と言い始めるきっかけを作ったのが自分だとし、そこから氷上さんが"100歳"、清水さんが"21歳"と年齢を言い合いますが、前田が「どうでもええわ!(笑)」と一喝するのでした。
ラストのトークテーマ「あの仕事は辛かった!」では、前田が深夜に急遽呼ばれた仕事が猿回しの猿の代役だったとの逸話で口火を切ると、実際にライブで歌って踊る仕事の苦労話が方方から聞かれ、牧野さんに至ってはぎっくり腰も経験したとか。
この日のライブでは、出演できなかった声優からのメッセージも寄せられており、山口勝平さんからボイスメッセージ、小清水亜美さん、小林ゆうさん、岩男潤子さん、沢城みゆきさんからのビデオメッセージが流れました。
最後の沢城さんは「あとはよろしくお願いします」とVTRをしめると、氷上さんと真田さんが前田を引き連れてステージへと登場。
状況が読み込めない前田でしたが、「前田さんは知ってる。ぷちこをよろしく」と伝え、前田が愛してやまない『デ・ジ・キャラット にょ』のOP曲『ダイナマイトI・N・G』を3人で披露することになります。
ヒートアップする観客を前に、沢城さん扮するぷちこのパートをどうにか歌いきった前田は、「右サイドの景色が夢のようやった!」「一人だったら号泣してます」と感極まった様子。
そして、出演者が一堂に会するエンディングへ。
一人ずつ挨拶するなか、稲村さんは「白髪のおじいちゃんになった前田さんが萌えを語ったり、オタクコントをやるのも見てみたいので、その時は、私も出られるように元気にがんばっていきます」と意気込むと、前田は「白髪やったら結果オーライです」とニッコリ。
また、野中さんは「『登風』のお客さんは、ホントにホントに......あったかいんだからぁ」と手振りも加えて言い放ち、前田から「それ違う漫才師!」とのツッコミが入ります。
真田さんからは、『登風』10周年でなければ『ダイナマイトI・N・G』は歌えなかったとし、「私にとってはとても楽しかったですし、10年以上、公私ともにお世話になっておりますので、これからもまた別の機会に呼んでいただけたら」と感謝の言葉を連ねました。
そして松来さんからは、「次の『登風』に変わる何かがある時は、そこで結婚発表をできたら...」と宣言し、拍手喝采!
男性陣にもマイクがまわると、向は「前田さんがいなければ僕はいないと思ってますし、ぜひ次は『向風』(むかいかぜ)のゲストに来てください」と言って沸かせます。
最後の一人となったやまけんさんでしたが、「『登風』といったら恒例のを一個忘れてるんじゃないか」と問いかけると、スクリーンには「ケツバット」の文字が。
さらに、前田がプロレスデビューのきっかけを作った清水愛さんのミドルキックとケツバットを同時に放たれることとなり、「10年やったエンディングがこれ?」と戸惑う前田は、容赦ないW攻撃を臀部にくらい、悶絶します。
爆笑に包まれるなか、清水さんから出演者のサイン入りの記念パネルが贈呈された前田。
喜びを噛みしめながら前田は「何かまたおもろいこと思いついたら帰ってきます」と再会を約束すると、3時間半以上にも及んだ『FINAL PARTY NIGHT登風!!』は「まっすぐGO!!」の掛け声で終演となりました。
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