よしもとニュースセンター : 「なりきりなすびくん」5月16日（土）ついに発売！天竺鼠・川原がこだわり満載の制作秘話を大公開

「ねむた〜い！」でおなじみ天竺鼠・川原克己扮するあのキャラが、このたびついに"かぶりもの"として商品化！　これを記念して、5月16日（土）の発売日を前に、企画段階からこだわり抜いたという「なりきりなすびくん」のあれこれを、川原自身に語ってもらいました。

----まずは商品化のきっかけから教えてください。

自分らで作って、客席にかぶってきているファンの人がいたんですが、「下手くそだな」と思って（笑）。上手に作るのは、なかなか難しいみたいです。あと、昨年のハロウィンでも結構なすびがいたらしくて。僕がいろんな著名人の方に（なすびを）かぶってもらって、その写真をツイッターとかインスタグラムに載せているうち、一般の人からの「かぶりたい」っていう声が増えた、というのもありますね。

----周囲のリクエストに応えての商品化だったわけですね。川原さんがこだわったポイントはどのあたりですか？

何度も試作を重ねて、この最終形になったんですが、最初の（試作品）は色が薄かったし、額のところもちゃっちかった。この肌触りは、本物と変わらないと思います。色は、「なりきりなすびくん」の方が鮮やかですね。

----持ってきていただいただけでも5つの試作品が！

本当に、何回も話し合いをしました。フィギュアにしてもそうなんですが、僕ちょっと細かいんで...今回は、試作品の数以上に会議を重ねて作りました。本物はオーダーメイドだからいいんですが、この場合はかぶられる皆さんひとりひとり顔の大きさが違うので、ズレてこないよう額の部分に綿を入れたりもしてます。もともとはハロウィンに合わせて作りたかったけど、昨年は間に合わなかったので、できるだけ早く発売する為にそこからペースを上げて進めて、今年に入って最初のサンプルができて、3カ月くらいで最終の形が決定しました。

----出来上がった商品を見て、感想はいかがですか？

満足です。これはみんな喜ぶんじゃないですかね。

----サングラス付きとサングラスなし、2種類があるんですね。

段階を経て自分のペースでサングラスを選んで...まあそんなにすぐにはなりきらなくてもいいやっていう人も、急きょならないといけない人もいると思うんですよ。サングラスも「じゃあ、どこにあるんだ」と言われると、意外と探せないと思いますし。なすび同様、なるべく自分の使っているものに近いものにしました。（かけてみて）あ、こっちのほうがいいですよ！　欲しいな...。僕のやつの方が、少し色が濃いですかね？　自分でもわからないぐらいの出来です。

----初回サングラス付きは数量限定なので、欲しい方は急いでいただきたいですね。

僕がサングラスをかけ始めたのは、目を見られずに済むから。最初は一番好きなフレーズとか一番好きなことをやりたくて、なすびをかぶったんですよね。自由にやりたくて。ウケるためになすびをかぶったんだったら、たぶんサングラスはかけてない。でも、好きなことをしたら完全にスベるだろう、その時目が泳いでるのを見られないように...と、舞台袖でサングラスを急きょかけたのは覚えてるんです。そう、考えてみたら、最初は自由を求めてなすびをかぶったんですよ。世間のしがらみ、周りの意見、時代の流れとかを全部シャットアウトするために、これをかぶった。だから、僕にとってはヒーローのマントじゃないですけど、すごい力強いものなんです。

----シャイな方にとっては、大きな武器になるかもしれません。

たぶん、人生が変わります。本人はもちろん、まわりに対しても、なすびにはすごい力ある。これがイチゴとかだとまた違ってくると思うんですが、なすびってすごく好きな人がいるわけでもなく、絶妙なラインにいる野菜。だからこそ、人の感覚を麻痺させることができるんです。以前、あるテレビ番組の会議で「どういうロケがしたいですか」ってきかれた時、僕は「ジャングルジムの中で一番触れられてない部分を卵とじにしたい」って答えたんですよ。スタッフの方から「それはちょっと」と言われたんですが、「なすびをかぶってそれをやるっていうのはどうですか」ときいたらＯＫが出た。「なすびだったらいいかもな」って。なすびは自由、なすびは何でもあり、みたいな。相手を麻痺させてくれるんです。本人も周りも、新しい一面が見つかるとか、前向きになれるとか...そういう潜在能力が、なすびにあるんじゃないかと思います。

----なすび、深いですね。発売日は、ちょうど五月病のシーズンでもありますし...。

うわ〜、本当ですね。前向きになりたい人は、ぜひ。これをかぶれば好きなことができるし、闘えると思います。

----もちろん、男女分け隔てなくかぶってもらいたい？

そうですね。そのままでも、アレンジしてかぶってもらっても構いません。この色、紫というのがまた何にでも合うんですよ。これまでいろんな人にかぶってもらいましたが、全員にピッタリでした。おしゃれな人がかぶっても、おしゃれが隠れないし、何ならお互いを引き立てる。だから僕も、最近は私服でかぶるようにしてるんですけど。

----ちなみに、そもそも最初に川原さんが"なすび"を選んだのは何故だったんですか？

市場で6年ぐらい働いていて、野菜の中にはずっといたんですよね。その時、いろんな王道な野菜、例えばトマトやキャベツがどんどん売れていく中、なすびは売れてなくても堂々としていました。今思えば、商品を並べていた社長が、いつもなすびをど真ん中に置いていましたし。だから「存在感すごいな」と感じていたのかもしれません。

----ズバリ、大ヒットの予感はありますか？

「作るよ」って言ってない頃から、「いつ作るんですか」っていう声はすごいあったので、みんな1個は絶対買うでしょうね。文房具のグッズとかって既に持ってる人が多いと思いますが、こういうのはみんな持ってないから1個は欲しいはずなんです。また、「ありがとうございなす」「おめでとうございなす」「ごめんやさい」ぜんぶに使えますから、記念日とかパーティとか、いろんなところにつけていったら平和になりますよね。

----贈り物にもぴったり。

お礼の品や、結婚式の引き出物にしてもいいかもしれません。その場でかぶって記念写真も撮れます。「一富士、二鷹、三茄子（なすび）」というように、縁起物でもありますから。そんなつもりじゃなかったのに、なすびってすごいですね。

----日本に遊びに来られた海外の方が、買って帰られることもあるでしょうね。

そうですね。インスタグラムでは海外の人とも交流があるんですけど、メッセージで「どこで売ってますか」って聞かれることもあります。「いつかかぶりたい」みたいな。なすびは外国の人にもウケるし、世界に通じると思います。世界中がなすびになったら、自由になったらいいなあ...きっと戦争もなくなりますよ。

----なすびくんのグローバル化にも注目しつつ、では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします！

短い人生の中で、自分の好きなことを始めるなら、早いに越したことはない。これを一度かぶったら、自分の殻が破れるし、世界が広がると思います。「なりきりなすびくん」をかぶって世の中を見渡してみてください。必ず、すごい人生が待ってると思いますよ。

● 商品情報

天竺鼠川原のなりきりなすびくん（サングラス付き）