木村祐一が学生鞄を改造した高校時代を回想! 『ズタボロ』完成披露上映会
5月9日(土)全国公開の映画『ズタボロ』完成披露上映会が、5月3日(日・祝)、東京・丸の内TOEIにて行われ、上映後には主演の永瀬匡を始め、清水富美加さん、堀井新太さん、成田瑛基さん、木村祐一、橋本一監督による舞台挨拶もありました。
ゲッツ板谷さんの中学時代を描いた自伝的小説『ワルボロ』の映画化から8年、その後の高校時代を描いた『メタボロ』『ズタボロ』を橋本監督のメガホンで映画化したのが本作『ズタボロ』。
舞台挨拶では、永瀬さんの「こんにちわー!」という元気のいっぱい挨拶から幕開けとなります。
ヒロインの清水さんは「今日は貴重なゴールデンウィークの1日をズタボロに使っていただきありがとうございます......というセリフを誰か先に言われたらどうしようと思ってたんですけど(笑)」と打ち明けますが、続く堀井さん、成田さんも「貴重なゴールデンウィークを...」とかぶせて和ます一幕も。
「こういう舞台挨拶の時、必ず役者さんは本編と違う髪型で出てこられるのが憧れです。ずっと丸坊主ですから」と自身の髪型の話題から入った木村祐一は、続けざまに「今年のゴールデンウィークはこことこことここを休めば、16連休になります。誰が休めんねんっていつも思っております。本日はようこそお越しくださいました」と立て板に水のトークで笑いを誘うのでした。
男子高校生役の3人は、いずれも殴られたようなメイクをして登壇しましたが、堀井さんが本編からのつながりで「木村さんにやられたんじゃないかなと思います」とふっかけるも、木村は「こんな役、親に怒られますよ。こんな役やらすために芸能界入れたんじゃないって怒って来られるんじゃないかなっていうくらい、普段は湯豆腐のような温かい柔らかい男です」と彼らの人柄を表現。
続いて、原作者のゲッツ板谷と世代が近いということで、MCのmicさんから高校時代について訊かれたき村は、「似たようなことがありましたよ」として、「僕らの一個、二個上くらいが一番バリバリで、『パッチギ!』に描かれてたケンカばっかりの世代。僕はその下やったので、格好だけ真似しているような野球少年やったんです」と打ち明けます。
すると共演者が吹き出し始め、「甲子園目指してましたし、何がおかしいんですか?」と問い詰める木村。
また木村の地元には成田さん演じる"鬼"はいなかったものの、"蛇"や"虎"と呼ばれていた人がいたことや、学生カバンの持ち手を赤テープで巻くと「ケンカ買います」、青テープで巻くと「恋人募集中」というサインが広まっていたとして、赤テープで巻いていたという木村でしたが、怖い人が前から歩いてきたら「この分厚い手がプラスになって、赤テープを隠してやりすごすというね。そういうやらしい、おとなしい高校時代でしたね(笑)」としみじみ回想。
一方、小中高大と空手の全国大会で優勝経験があるという成田さんが「空手の試合で鉄パイプ持って戦ったことなかったので、階段からジャンプすることもないですし、空手が生かされた部分もたくさんありましたけど、それよりも学ぶことが多かったなと思いますね。真面目ですいません」と実直な人柄を垣間見せれば、永瀬さんのリクエストでタンクトップ姿を披露し、清水さんが「いいですねえ」と見とれる場面もありました。
その清水さんは、初のキスシーンに挑戦。事前に犬のぬいぐるみで練習したそうですが、「ぬいぐるみが顔が出っ張ってるやつだったんですね。実際、現場来て(相手役の)永瀬さんにお会いしたら全然顔が出っ張ってないから、あんまり意味なくてどうしようと思ったんですけど、永瀬さんがすごくリードしてくださって」といったエピソードや、キスシーンのリハーサルが長く「めちゃくちゃ長かったです!」と橋本監督への抗議で沸かせました。
フォトセッション終了後、永瀬さんは、来場者に感謝を延べた後、「自分が身を削っても支えたい人とか会いたくなる人とかそういう人を再確認できるあったかい映画になったんじゃないかと思います」と自信の表情を見せるも、直後にツイッターでの寸評を促し、「今後の材料にしていくので、もっともっと僕らを大きくするためにも、宣伝お願いします!」と懇願して、舞台挨拶は終了しました。
映画『ズタボロ』
配給:東映
(c)2015東映ビデオ
5月9日(土)全国公開
http://www.zutaboro.com/
【木村祐一】