よしもとニュースセンター : コンビ内格差よりも怖い!?　東京ドームシティアトラクションズ夏期限定お化け屋敷『呪い指輪の家』記者発表会でピースがお化け屋敷を体験！

7月16日（木）、東京・東京ドームシティアトラクションズにて、夏期限定お化け屋敷『呪い指輪の家』の記者発表会が行われ、ピースの綾部祐二、又吉直樹が登壇しました。

『呪い指輪の家』は2015年7月17日(金)～9月23日(水・祝)に開催される、東京ドームシティアトラクションズの毎年恒例の夏期限定お化け屋敷。お化け屋敷プロデューサー・五味弘文氏による恐怖の演出で毎年趣向を凝らしたお化け屋敷が開催されるのですが、今回のテーマは「指輪」。お客様は入り口で指輪を受け取り、その家に宿る怨霊の薬指に指輪をはめ、その魂を鎮めるというミッションが課せられます。

まずはMCの武内由紀子が五味プロデューサーを呼び込み、五味さんの挨拶からイベントがスタート。その後ピースが登場しますが、なんと今回のお化け屋敷を体験するのは綾部たったひとりという発表が！　実は又吉は事前に五味プロデューサーらとお化け屋敷を体験済みで、綾部だけがひとりでCCDカメラを装着しお化け屋敷を体験、その表情をモニターで見ながらトークが行われる、という寸法。

怖いのが大の苦手で、子供の頃、後楽園遊園地（現・東京ドームシティアトラクションズ）のお化け屋敷に行って以来、お化け屋敷に入ったことがないという綾部は「こういうのホントに苦手なんで、ヘンな感じになってしまうかもしれないんですけど、温かい目で見てくださいね」と記者たちに懇願。さらに、「（あまりにも怖がりすぎるので）『そういうのもういいよ』とかナシですよ！」とクギを刺します。ガチで怖いので、「もういいよ」と言われても演技ではないのでどうしようもない、ということのよう（笑）。

「ひとりで行くのがオレじゃなくてよかった～」とホッと胸を撫で下ろしていいた又吉。さきほどお化け屋敷を体験したときは、「まさか自分からこんな大きい声が出るとは思わなかった」と言うほど叫んでしまい、お化け屋敷の外まで又吉の叫び声が響き渡っていたそう（笑）。「いや～、むちゃくちゃこわかったですね。僕が予想していたやつと違いました。ひとりなんて絶対ムリです。でも五味さんと一緒に行くと、彼は作り手目線やから、僕が『怖い！』と思って目をそらしてんのに、『ちゃんと見て！』とか言うんですよ」と記者を笑わせていました。

怨霊となった鮎子という女性の指に指輪をはめるというミッションを遂行するため、鮎子について五味プロデューサーに質問をする綾部。鮎子が20代前半だと聞いた武内が、「それ、もうちょっと（年齢を）上げられませんかね？」と言い、綾部も「じゃあ......50代半ばで」と言ってはみたものの、「いや、やっぱ50代の女性の怨霊の指に指輪はめるのとかめちゃくちゃ怖い！」と言い出し、結局熟女設定も綾部のモチベーションを上げることはできないことがわかりました。

そうこうしている間に準備が整い、モニターに綾部の顔が大写しに。綾部にはこちらの声は聞こえていません。まだお化け屋敷に入る前なのに、すでに恐怖に怯えた表情を見せる綾部。よく見ると指には怨霊の魂を鎮めるための指輪がキラリと光ります。それを見て、「指輪自分でつけてる。なんであんなことできるんやろ」と不思議そうな又吉。確かに、怨霊の指にはめる指輪を自分の指にはめるというのはなんだか罰当たりな気も......。ただ、五味プロデューサーとしては「指にはめてほしい」んだそうで、そういう意味では間違った行動ではないと言えます。

始まった直後から「動かないで！　動かないで！」とか、「どっちに行けばいいの!?」とか、「うわ～っっ!!!　やめて!!」など、とにかく怖がる綾部を見た又吉が、「このペースやと2時間ぐらいかかりますね......」とポツリ。ちなみに、通常は7～8分、怖がりの人でも10数分で出てこられるそう。

怖すぎたのか、「ちょっと1回座る」と言う綾部に「座ったらあかん。よけい時間かかるよ（笑）」とツッコむ又吉。そんな綾部の怖がる様子を嬉しそうに見守っていたのが五味プロデューサーです。武内に「五味さん、嬉しそうですね～」と言われていましたが、自分のプロデュースしたお化け屋敷をここまで怖がってくれていることが嬉しくて仕方がない様子。このように、お化け屋敷の中と外ではかなりいろんな意味で温度差があり、綾部が恐怖で絶叫するたびに、記者からはドッと笑いが起こっていたのでした（笑）。

武内から「デートで行って、彼氏がこんな状態やったらイヤですけどね」などとダメ出しをされたりしているうちに、ようやく半分を越えた地点にたどり着いた綾部。なぜかこのタイミングで、それも結構な大声で「あああ、もう、進めねえか！」と諦めかける綾部に「いや、進んで。終わらへんよ！」と、またもハッパをかける又吉。そのうち、恐怖を感じる場面では歯をつかみだす綾部。文字通り、指で歯をつかんでいるように見えるのですが、その様子を不思議に思った武内が「歯をつかむってなんなんですかね？」と疑問を口にすると、又吉も「そんなクセ、あるんですね」と、同じく不思議そう。

まもなくミッションの"指輪を指にはめる"あたりですね、と五味プロデューサーが説明しているところで、トラブル発生！　「うわあああ!!!」という絶叫とともに突然画面が真っ暗になり、綾部が視界から消えてしまいました。真っ暗な画面から聞こえてくるのは「ああ～!!!」「出してくれ！」「やめてくれ～!!」といった絶叫ばかり。そしてしばらく沈黙が続いた後、CCDカメラが復活しますが、恐怖からくる焦りからか、ちゃんと装着できていないようで、目が見切れています。その後はその状態のまま、モニタリングが行われました。

ようやくお化け屋敷体験を終え戻ってきた綾部は、「五味さん、怖すぎですよ......」と言いながら、表情もぐったりして、かなり憔悴しきっている様子です。さらに、ビックリするぐらい汗ビッショリで、又吉に「汗ビショじゃないですか！」と言われる始末。ふだんは全然汗をかかないそうで、夏場にロケに行ってても顔に汗をかかないぐらいなのに、こんなたった10数分で汗ビッショリになるなんて、と誰よりも本人がいちばん驚いていました。又吉も「僕、なんか（見ていただけで）おなか痛くなりました」と告白します。

「指輪、自分ではめてたね」と又吉が言うと、「いや、もう（はめてないと）落としちゃうと思ったから！」と必死な綾部。さらに武内が「綾部さんは、怖いと歯をつかむクセがあるんですか？」と聞くと、綾部も「え？　歯をつかむ...？」となんのことやらわからないよう。武内が説明するとようやくわかったようで、「ああ、あれは、ホントは耳を塞ぎたいんだけど、ヘルメットを装着してるからそれができなくて。でも耳を塞ぎたいのに塞げないって、相当ストレスで、だから代わりに無意識に『何かにつかまりたい！』っていう気持ちでやったんじゃないかなぁ」と自己分析していました。

「どんな人に来てほしいですか？」と聞かれた綾部は、「ストレスがたまっている人とか、叫びたい人。ホントに、こんな数分間ですけど、なにもかも忘れます。コンビ格差のこととかも全部今忘れてて。よくも悪くも、全部忘れられるんで」と話し、「あと、代謝がよくなるんでダイエット効果もあるんじゃないかな」と続けます。

イベント終了後の囲み取材では、「酸欠状態になっちゃいました。ビックリしました」と告白する綾部。絶叫のしすぎでしょうか（笑）。「ふだん隣にお化けみたいなやつがいるから慣れてると思ってたんですけど、怖かったですね。本物は違いました」と話します。お化け屋敷に入ることはこの日に知らされたという綾部ですが、これだけの怖がりようを見ると、事前に知らされなくて正解だった気も......。

また、このイベントは又吉の芥川賞受賞の発表の数時間前に行われたということもあって、質問は芥川賞のことに集中。「受賞の発表とお化け屋敷、どっちが怖いですか？」という質問には「もちろんお化け屋敷ですよ（笑）！」と即答、笑いが起こっていました。さらに、「もし又吉さんが芥川賞をとったら綾部さんはどうしますか？」との質問には「今は『先生』と呼んでますけど、芥川賞をとったら『大先生』と呼ばせていただきます」と答えた綾部ですが、「いや～、このお化け屋敷も相当怖いですけど、僕らのコンビ間の格差がどんどん広がっていくのも怖いですね～」としみじみ。ただ、又吉の「発表のときは一緒にいて応援してくれるんですか？」という質問には「一緒にいたい気持ちはやまやまなんだけど、脱毛の予約を入れてるんで」とあっさり断る綾部でした。

●夏限定お化け屋敷『呪い指輪の家』開催概要