好評につき増刷も決定!マヂラブ・野田、気持ちを高めながら自身の日記を朗読!!『野田の日記朗読会』(8/19)
8月19日(水)、埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場にて、『野田の日記朗読会』が行なわれました。
7月25日(土)、同劇場にて開催された『一日単独ライブ スーパーマヂカルラブリー状態』にて、オフィシャルグッズとして『野田の日記2006-2010』『野田の日記2011-2015』という2冊を同時に発売したマヂカルラブリー・野田クリスタル。この本は、彼がまだピン芸人だった2006年から「魔法のiらんど」の自作ホームページにて書き貯めてきた、日々の出来事が綴られています。さらに、話題となったのは帯の豪華さ! 『ホームレス中学生』にてミリオンセラーを記録した麒麟・田村裕と先に第157回芥川賞を受賞したピース・又吉直樹がコメントを寄せています。
発売後、大好評で増刷も決定した同日記。このライブは前売り券・当日券ともに1円で開催されたこともあって、多くの方が足を運んでくださいました。
まずは、相方・村上、囲碁将棋、井下好井という、野田と親交の深いゲストが登場。囲碁将棋・文田は「今日はみんなで光の作品を読む回。光が好きすぎて、昔は太宰治ばっかり読んでましたけど、今は光だけになった」と、なぜか野田の本名を呼びながら、その思いを熱く。すると、好井が「初期の野田の人気はファンタジーな文体が多い」と評論し出始めました。
一同着席して、野田が現れるのを待っていると会場が暗くなり、しっとりとしたBGMが。好井が「プラネタリウムに来てるみたい」と呟いたことから、村上がふざけて「南に見えるのが......」と言い出すと、上手から登場しかけた野田はきびすを返してしまいます。
再び登場して、真ん中の椅子に着席した野田。パラパラと本をめくる時間が長く、しびれを切らした好井が「読むとこ決めとけや!」とツッコむも、一切動じません。
見上げながら気持ちをつくる時間をとって読み始めたのは、最初につけた日記。野田が去ったあと、明転すると「2006年......僕ら、NSCに行ってましたわ」と好井。村上は「僕もまだ出会ってないです」と語ります。オープニングのキャラを一切崩さない文田は「名文は冒頭に有ると言いますけど、光作はそうだなと。ノスタルジックですよね」と評しました。
再び登場した野田が読み上げたのは、2006年6月、12月の日記。大晦日の日記では、郵便局の年賀状仕分けアルバイトに励む様子が綴られています。
読み上げるまでに非常に長いタメをつくるため、開始から随分経っているにも関わらず、「まだ2006年ですわ」と思わず呟いてしまう村上。「コンビを組んだのは、2007年2月くらいかな。でも、もう出会ってはいますね。メールとかはしてたかも」と言いながら、「2人が知り合いの芸人さんがいて、その人につなげてもらった」とコンビ結成について説明しました。
続いて、読み上げたのは2007年1月~3月の日記。もう1本読もうとパラパラ本をめくり始めるも、だいぶ時間をとって読まずに去るという謎の行動に、ゲストだけではなく客席もざわめきます。
すると、村上が「気持ちが高ぶると読むスタイルなんでしょうね」とフォロー。すでにコンビを組んでいた頃のものも読まれて、「毎週火曜日に更新していたんですけど、"今日、日記書かなきゃ~。マジで書くことねぇなぁ"って言っていた」と当時を振り返ります。
ここで再び登場した野田ですが、一旦腰掛けるもすぐに退散します。すると、文田は「普通に読もうとしたよね。(それまでにずっとやっていた)見上げるヤツをやめたと思われるなと思って、違うヤツ(パフォーマンス)をやろうとしたけどしなかった」と、その心理を的確に。笑いが起きる中、村上は「あんまり言わないであげてください」とたしなめます。
そうこう話しているうちに、またもや野田が登場。も、ためる時間の長さに耐えられず、全員が笑っているのを敏感に察して、すぐ舞台袖へ。「開いているページどこだろうと思ってみたら、赤ペンで丸が付いてた」と言う文田に、村上は「あぁ。一応、選別はしてきたんですね」と返します。
ここで暗転するも、一向に野田は現れず。根建が真ん中の椅子に座って日記を読む振りをしかけたタイミングで登場すると、くすくすと笑い声が。
読んだのは、2007年9月~11月のもの。『M-1グランプリ』の予選に参加したことを綴っており、「そうなんですよ。僕ら、(出場コンビ一覧で)男女コンビになってたんですよ」と語る村上。文田は「俺は、この年のM-1でマヂカルラブリーを始めてみて。面白いって噂になってたよね? 野田くんが坊主の頃しか知らなかったから、"あれって、あの野田くんらしいよ"って話してた」と振り返りました。
次に登場すると、井下好井をじーっと見つめてニヤッと笑う野田。読み上げた2008年6月の日記には、2人が登場します。その後、2008年7月の日記を読み、今度は囲碁将棋を黙視。井下好井のように自分たちのことが読まれると思って嬉々とする根建ですが、野田が読んだ2008年9月のそれにはチョコレートプラネットの話しか出て来ず、肩すかしをくらうのでした。
ここでタイムアップ。
好井は「無音が(60分中)18分くらいあった」とクレームを入れます。「続きに何が書いてあるのか読みたい場合はどうすればいいんですか?」と訊ねられ、「出たところで売ってます!」とすかさず宣伝する村上。次回の朗読会は10月開催予定だそうですが、「次はもうちょっとサクサク読めるようにしたいですね」と、野田に話しかけてイベントは幕を閉じました。
その後、ロビーでサイン会を行なった野田。多くの方が並んでくださり、一人ひとりへ丁寧にサインをしていました。
●作品情報
『野田の日記2006-2010』『野田の日記2011-2015』
価格:各500円(税込)
よしもとテレビ通り大宮店、同新宿店、よしもとグッズショップ(http://yoshimotoclub.jp/shopdetail/000000002612/)にて限定発売中!!
【マヂカルラブリー】【囲碁将棋】【井下好井】