初のルミネ単独ライブ成功に「愛を感じる夏だった」と充実を露に!『サンシャイン ルミネ初単独ライブ「東京ファンファーレ」』
8月31日(月)、東京・ルミネtheよしもとにて『サンシャイン ルミネ初単独ライブ「東京ファンファーレ」』が開催されました。
芸歴5年目のコントに定評がある彼ら。2014年7月に東京・ヨシモト∞ホールで『第一回単独ライブ「お前の宇宙に入れてくれ」』を大評判で終えた彼らは、翌年4月に同劇場で『第二回単独ライブ「ギムレットには早すぎる」』も成功させました。
ルミネでは通常公演の前説も担当。劇場のロビーを盛り上げる「ロビーズ」としても活躍している彼らが掴んだ大きなチャンスが、今回のルミネでの初単独ライブ。「絶対に成功させる」という熱い意気込みを以前、ニュースセンターでも語ってもらいました(http://news.yoshimoto.co.jp/2015/08/entry38773.php)。
今回は、そんな2人の気持ちのこもったルミネ初単独をレポートします!
事前インタビューではお客さんの動員を心配していた2人ですが、客席の入りは上々。芸人仲間も多く駆けつけ、立ち見席まで満員となります。
オープニングコントは、幼なじみの男女がばったり出会ったところからスタート。信清演じるみゆきの、それまでは知らなかった事実が明らかになった途端、坂田演じる光は激高! サンシャインらしい、抑揚のあるコントに会場はすぐさま笑いに包まれます。
続く、コントの舞台となるのは、クラブ。女友達の誕生日でDJする光(坂田)が、その女友達の友人(信清)と出会ったところから言い合いが。お互いの偏見がぶつかり合った途端、見下していたはずが、いつの間にか立場が逆転して......。名言も飛び出したりと、2人のぶつかり合う様が圧巻。
3本目は、ある名声を得た教え子(坂田)の元へ恩師の先生(信清)が訪れたところから物語は展開。教師にはあるまじきキャラクターを見せる先生と学生時代との印象のギャップに悶絶し、憤る教え子......。2人のコントラストが、物語へ見事に反映されていきます。
4本目のコントは、声優養成学校に通う生徒と先生もの。1つの発声練習しか教えてくれない先生へ、1人の生徒が休憩中に話しかけると......。坂田演じる理詰めで押し切ろうとする先生の、あまりにも濃いキャラクターと、ボケ&ボケの応酬に笑い声が。5本目のコントは、サッカー部員2人のやりとりによるもの。試合に負けたことを「僕のせいだ」と悔しがる後輩を、「お前のせいじゃない!」と諭す先輩。一件するとありがちな光景に思えるのですが、この「お前のせいじゃない」という言葉にはさまざまな意味合いが隠されていて......。物語の奥行きを感じられるこのネタには、巧妙な構成力が光ります。
6本目には、漫才も披露。「好きな女の子ができて、その子と付き合いたい」と突然、言い出す信清。恋をした相手は非常に有名なアスリート! 相方の無茶な恋路に、坂田は乗っかりながらどうやったら彼女に近づけるかを2人でディスカッションしていくのですが......。
7本目は、入院してしまったキャプテンの元に女子マネージャーが訪問。悔しさを募らせる彼を「チームのために頑張ってくれた」と励ます彼女は、とんでもない行動に! 舞台の大きなルミネらしい、派手な演出で場を賑わせます。
ラストコントは、お見合いを題材にしたもの。お見合いに消極的な気持ちしかない男の元へ現れたのは、外見はそこまで魅力的ではない女性。も、実際話してみたところ、内面がものすごく美人で......。サンシャインのコントにはすごく素敵な中身を持った女性や非常にモテる女性など、容姿はそこまでいいわけではないのに何かしらの絶大な魅力を持った女性を描いたものがあり、まさにこのコントはそのジャンルに入るもの。信清演じる女性の清らかさに悶絶する坂田の絶叫と美しいハーモニカの音色が、会場を優しく包み込みました。
幕間には、撮り下ろしのVTRも。
信清が自身のTwitterでアップしている「今日の動き」のファンだという構成作家の姪とは「今日のうごき三番勝負」、甥とはギャグ対決したものの、まさかの完敗。また、ギャグを得意とする信清の「ギャグ1000本ノック」、ロック好きながらギターはCコードしか弾くことができない坂田が路上で『ファイト!』を熱唱して朝までに1万円を稼ぐ企画など、本人らが「若手らしいVTRを撮ってきたので楽しんでもらえるはず」と話していたように、チャレンジ精神に富んだVTRを披露。朝まで1000本のギャグを生み出し続ける信清のうつろな表情、「俺の魂~!」と叫びながら1人の酔っぱらいを虜にした坂田の熱唱......見どころ満載の映像にも、大きな笑いが起こりました。
大きな拍手に迎えられて登場したエンディング。
「夏が終わりましたわ、夏が! ルミネはやっぱり違った。感慨深かった」と充実を露にした坂田。「よかった」とホッとした表情を浮かべた信清は「親が観に来ていて......僕、双子なんですけど」と客席に座る兄を紹介するも、まったく似ておらず。「二卵性だから」と笑う信清に、坂田は「似てない! 似てたら、漫才の途中で入れ替わったり、いろんなイリュージョンができるのに!」と残念そうに語ります。
締めの言葉として、「これを機に、もっといろいろとがんばりたい」と意気込んだ坂田に対して、「じゃあ、ギャグをやります!」と宣言した信清。坂田に「大丈夫か?」と心配されながら、渾身のギャグ「ありがとうミトコンドリア!」を披露します。すかさず、坂田が客席の信清ファミリーに「こいつがあんたらの息子だよ!」とツッコミ。「でも安心してください! こいつの分も稼ぐから大丈夫だよ!」と熱い決意表明をし、単独ライブは幕を閉じました。
単独終了後、サンシャインに感想を訊きました。
「僕はとにかくひと安心。やっと終わった。すげぇ......はい、ルミネでやるのは感慨深かった。やっぱり並大抵のことではなかった」と興奮冷めやらない中、なんとか言葉を紡ごうとする坂田。一方の信清は「吐くかなと思ったけど、大丈夫でした」とホッとした表情を。満員の客席にも感動したようで、坂田は「愛を感じる夏だった」と、走り抜けた夏の思い出1つひとつを噛み締めるように語ります。
無事、単独を終えた達成感の表れも2人それぞれで、安堵からか疲労をのぞかせる表情を見せた信清に対して、坂田はなぜかデトックスでもしたかのような頬に赤みがさすツルツル肌に。そのことを指摘すると「本当ですか?」と驚きながらも、「親に見せられたのが良かった」とぽつり。信清も「満員のルミネを親に観てもらえてよかった」と満面の笑みです。
ただ、ここで満足することはありません。「やりながら"あそこ、なんであれやったんや?"みたいなのがどんどん出て来て......。こんなに欲深いのか、俺!!と思いましたよ」と坂田。「そう思う自分に、俺は幸せにはなれないとも思いました」と笑いながらも「次は賞レースもがんばりたいです。それに今日、自分の家族とかも含めていろんな年代の人が来てくれていて、ピンポイントでウケを狙っていくんじゃなく全世代にウケたいと思いました」と力強く、これからの目標を語ってくれました。
10月13日(火)には、同じくルミネでゲストを招いてのネタライブ『サンシャインの「RISING SUN」』の開催も決定。今後のサンシャインの活躍に、ぜひとも注目してください!
●ライブ情報
サンシャインの『RISING SUN』
日時:10月13日(火) 21時開演/21時15分開場
会場:ルミネtheよしもと
出演者:サンシャイン、犬の心、LLR、かたつむり、御茶ノ水男子 MCピクニック
チケット:前売1500円/当日1800円
チケットよしもとより発売中!!
【サンシャイン】