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ちょっぴりワルい（？）見た目と"編み物"というファンシーな趣味のギャップが話題となっているえんにち・アイパー滝沢。９月20日（日）、埼玉県・市民会館おおみや 大ホールにて開催される単独ライブ『「えんにち祭りフェスティバル～90分ネタスペシャル」supported by さいたまの皆さん』にて、初の編み物作品集『アイパー滝沢の仁義なき編み物』を発売することになりました。

こちらは、アイパー滝沢がこれまでに編んだ作品が45のジャンルごとに分けられて掲載されたもの。『第25回ホビー大賞』にてユニーク賞を受賞した目出し帽から、芸人仲間へのプレゼント、大きな編みぐるみといった力作など、アイデア豊富なアイテムが多数おさめられています。
今回は、初の作品集を出すことになったアイパー滝沢を直撃。編み物についての熱い気持ち、さいたま市"住みます"芸人になって初めてさいたまで行なう単独ライブへの意気込みなどを聞きました！


----作品集の制作に至った経緯を、まずは聞かせてください。

「大阪に行っちゃった元マネージャーが"せっかくこれだけたくさんの作品をつくってるんだったら、カタログみたいにまとめたいですね"と言ってくれて。僕もちゃんとかたちにしたいなと思っていたので、単独ライブのグッズとしてつくってもらいました。カテゴリーに分けて紹介してるんですけど、これまでの作品をほぼ載せてます。載ってない作品は、なんて表現していいのかわからなかったというか。例えばランチョンマットとかは出してもしょうがないから外しましたし、龍の刺繍みたいなのはすごい作品なんですけど、どう説明したらいいのかわからないからやめて。中の説明文も、僕が全て書いてます。まぁ、基本的にはほかの人がつくってない珍しい作品を載せた感じですかね」

――編み物の作品としても珍しいものが多いんですね。

「はい、珍しいと思います。ドスケースやチャカカバーは言わずと知れた僕の代表作ですし、目出し帽だって手編みする人はいないと思うんですよね。これ、目のところは悩んだ挙げ句、切り取って、そのまわりをほつれ止めしてるんですけど」

――今年開催された『第25回ホビー大賞』にてユニーク賞を受賞した作品ですね。

「日本ホビー協会の方から"応募してもらえませんか？"って声をかけてもらって。今までで初めてもらった賞なんで、かなり嬉しかったですね。実際『第39回 2015 日本ホビーショー』ではブースを出させてもらったんですけど、僕のところだけちょっと異質だったんで"目に留まるし、面白いね"って多くの方に言ってもらいました。ワークショップもたくさんの人が来てくれたので、来年と言わず、毎年呼んでいただきたい。そのためには、これからももっと新しいものをつくり続けなきゃ、と思いますけど」

――では、いちばんのお気に入りはなんですか？

「うーん、どれかなぁ～。正直なところ、売りたくないなと思うくらい、全部気に入ってるんですよ。個展を最初にやったときにいくつか売ったんですけど、１点ものだから（買ってもらえないように）わざと値段を高く付けたりして。......またつくればいいじゃないかと思われるかもしれないけど、同じものはつくれないっていうか。ここ変えたいなとか思っちゃうんで、一度つくったものは全て、手元に置いときたくなるんですよね。ちなみに、いちばん時間がかかったのは日傘。市販の傘のキットに付いている骨組みだけを使って編んだんですけど、休み休みで１ヵ月くらいかかりました」

――日傘、確かにすごいですよね。

「そうなんですよ。コットンなんでちょっと重いんですけど、これは編み物しない人から"すごいね"って言われる作品ですね。あと、等身大の編みぐるみは夜だけでやって、２日間でつくっちゃいました。僕、編むのが早いんで、結構なんでもすぐつくっちゃうんですよ」

――そもそも、なぜ編み物を始めようと思ったんですか？

「刑○所にいたときに刑○作業の一環でやってたっていう都市伝説をいつも話しているんですけど（笑）、本当のことを言うとですよ？　2013年ですかね？　仕事がなさすぎて月に４回くらい６連休があったんです。そのときに、何か始めなきゃなと思って考えに考えて。例えば、ギターを始めたところで、相当上手くならないと（周りから）"すごいね"とは言ってもらえない。なんなら、"俺もやってるよ"って言われるかもしれないですけど、僕のこの見た目で編み物を始めたって言ったら、驚かれるし食いついてもらえるじゃないですか。ほかにもスイーツに詳しくなるだとか、ブーケづくりやお花も考えたんですけど、お金がかかる。編み物は100円ショップで毛糸を買えるし、これがいちばんいいんじゃないかなと思って始めたんです。で、いざやってみたら意外と楽しくて」

――始めた当時、周りの反応はどうだったんですか。

「つくったもんの同期にあげたりしてたんですけど......。中には"どうせ最初だけだろ？"と思ってた人もいたんじゃないですかね？　とにかくこんなに続くとは思ってなかったと思います。今なんて編みたくてしょうがないですからね。編み過ぎて、右手が腱鞘炎になったくらい、今は楽しいです。ありがたいことに、編み物のワークショップの依頼も来てるんですよ。来月は北海道へやりに行きますし、来年は福岡にも行きます。今年の頭には熊本でやって、この間はうめだ阪急で教えました。そういうのも楽しいんで、編み物始めてよかったなと思っています」

――人気のパーさんグッズは、編み物している中で生まれたキャラクターですよね？

「そうです、そうです。どうせやるんだったら、俺っぽいオリジナルキャラクターがあったほうがいいなって、当時付き合っていた彼女と話していて。彼女、ドギャルだったんですけど、色々と考えてつくってみたのを見せたら"カワイイね"と言われて。ドギャルが言うなら間違いないなと思って最初、コインケースをつくったら（お客さんにも）好評で、どんどん色んなシリーズが生まれていきました。大宮大宮ラクーンよしもと劇場ではパーさんの着ぐるみができたり、パーさんのLINEスタンプを出せたりもしたんで、本当にドギャル様々です！......まぁ、その彼女には"一緒にいてもつまんない"って結局フラれちゃったんですけどね。できればもう１回やり直したい！　フラれて３ヵ月くらい経つんですけど、毎日彼女のことを考えながら酒を呑んでます（笑）。本当は先に進みたいんですけどね......（と、下を向く）」

――アイパーさんに新しい出会いがあることを祈りつつ......。

「そうですね！　今度の単独ライブでもパーさんグッズは販売しようと思っていて、（いろんなアイテムを）合わせて70個つくりました。本当は100個つくりたかったんですけど、腱鞘炎になっちゃいまして断念しました（笑）。キャパも広いので、70個くらいは買ってくれる人がいるんじゃないかなと思っているんですけどね」

――さいたま市"住みます"芸人になって、初めての同市での単独ライブですよね。キャパが約1300人だとか。

「いやぁ、かなりデカいですよね。会場はドッキリで決まったというか。９月にやることは決まっていて、僕らがさいたまで戦艦ヤマトのプラモデルをつくるっていう企画を撮影していたときに、"決まりました、単独の会場はここです！"って報告されたんです。今回は『「えんにち祭りフェスティバル～90分ネタスペシャル」supported by さいたまの皆さん』っていうタイトル通り、お祭り騒ぎをしようかなと。さいたまにゆかりのある人たちを読んでワイワイしようと思ってます。"さいたま市を代表して頑張ります"っていう気持ちでやるので、ぜひお近くにお住まいの方にも足を運んでもらいたいですね。新ネタももちろんやります！　今年は『M-1グランプリ』がありますし、僕らが観ているのは決勝ですからね」

――M-1に向けた漫才も観られると思っておいていいですか？

「そう思ってもらって構いません。もちろん、（M-1を）意識してつくっていますから！」

――では、新ネタにも期待しつつ......７月にさいたま市"住みます"芸人となって早２ヵ月以上経ちましたが、変化はありましたか？

「僕はこれと言って変わりはないですけど、望月は大宮に住んで夜の街を飲み歩いてるらしいんで、知り合いが結構できたみたいですよ。この前、さいたまスーパーアリーナの前であった肉ロックフェスのMCを４日間やらせてもらったんですけど、その時も"あ、友達来てるわ"ってよく言ってましたからね。少しずつ、輪が広がっている感じがします」

――大宮との関わりと言えば、「大宮セブン」の一員としてホームタウンにある大宮アルディージャの試合当日にはスタジアムで行なわれるイベントにも出演したりしてますね。

「そうなんです。単独当日は、熊谷で試合で（註：明治安田生命J２リーグ第32節　セレッソ戦＠熊谷スポーツ文化公園陸上競技場）。アルディージャの方々に（スタッフが）僕らの単独を観に来てくださいって言ったら、"試合があるので行けないんです。逆に試合に来てください！"って言われたらしくて。だから単独終わり、飛び出しで熊谷に向かってイベントに出演する予定です。試合時間とはかぶってないので、アルディージャのサポーターの方々にも観に来ていただきたいです！　チケットはないんじゃないか？っていう心配は全くいりません。今まで知り合った人全員に声をかけても入れるくらい、余裕がありますので来てください。特に、シルバーウィークにどこにも行かないという人は是非！　お昼に単独を観て作品集を買って、夜はアイパーさんの作品集をじっくり読んで、お休みを満喫してください！」



●グッズ情報

アイパー滝沢の仁義なき編み物
価格：500円
※単独ライブ当日は税込にて発売

●単独ライブ情報
「第１回えんにち祭りフェスティバル～90分ネタスペシャル」supported by さいたまの皆さん
開催日：９月20日（日）　開場11時30分／開演12時
会場：市民会館おおみや 大ホール
チケット：前売1000円
チケットよしもとにて発売中！

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