昨日10月7日、東京・座・高円寺2にて、レイザーラモン主催のライブ「もしも『THEMANZAI』決勝最後の3組にレイザーラモン、スパローズ、エルシャラカーニが残ったら」が開催されました。
同ライブは、これまで「THE MANZAI」で活躍していたレイザーラモン、スパローズ、エルシャラカーニの3組が、今年の開催発表がないうえ、復活した「M-1グランプリ2015」に年齢制限で出られないことをうけて、勝手に開催した"自分たちが主役"の賞レースです。
MCは本家ナインティナインを身長だけ模したあべこうじ&ウエストランド井口。
大会に華を添える女子アナ役は横パンこと横澤夏子と、槙パンこと女装のかもめんたる槙尾が努め、オープニングに登場しました。
横パンと槙パンのライバル対決、1人だけマイクがない井口イジりなど、細かいネタを積み重ね空気感がどんどん増していく会場。
続けて、オール巨人のようなしあつ野郎、大木こだまのようなプラスマイナス兼光、秋元康のようなタイムマシーン3号・関、キャイ~ン天野のような花香よしあきの完璧な審査員挨拶でライブの世界観が作り上げらます。
さらに、ビートたけしより太めの"最高顧問"(松村邦洋)がVTRで開会宣言し会場は大歓声。
出演者、観客、会場全体が一気に「もしも」の世界に突入します。
そして始まった本戦Aブロック。本命レイザーラモンは奇しくも0票と惨敗に終わった「THE MANZAI2013」同様のトップバッターながら、リベンジの如く「外道オカダのレインメーカー漫才」で高円寺に笑いの雨を投下。
なすなかにしは本場大阪の漫才スタイルで観客の心をグイグイ引き寄せます。
モグライダーはともしげが裸足で舞台を走り回るという先制攻撃でベテラン陣から一線を画す作戦。「THE MANZAI」3回も決勝に行っている真の実力者・磁石は着実かつ余裕の漫才で会場を笑わせました。
審査結果では"国民ワラテン"なるいずこかの国民投票結果が磁石に一票。
審査員3名の投票はほか各組に1票ずつ入り同票となり、最後のこだま審査員の投票の行方はレイザーラモンに。ガッツポーズのレイザーラモンは「トップバッターはジンクスというかダメかと思ったんですが、覆したいという気持ちでやりました」と全力で喜びを語ります。
そんなレイザーラモンになすなかにしは「裏で、RGさんが『ウケてましたね、決勝行ったんちゃいます』って言ってたんですけど」と悔し文句。巨人からは「昔は裸になったりしてね。僕が怒ったんですよ。でもここまで仕上げてきた。ほんまに拍手を送りたい」と賛辞が送られました。
続くBブロック。
オジンオズボーン篠宮の"本場の発音"には、MC&アシスタントが終始爆笑。
井口はナインティナイン岡村役を急に思い出し「めっちゃおもろいわ、めっちゃおもろいわ」とぎこちなく褒めたたえます。
どきどきキャンプは"例え漫才"で変化球を連発、三拍子はテンポと迫力の歌ネタで頭から離れない漫才を展開、エルシャラカーニは練りに練られた努力の漫才を放出。
「レベルが高い!」とあべをうならせました。結果は全票を獲得したエルシャラカーニ。「俺は漫才だ!」というエルシャラカーニ清和の名言通り、漫才票をすべて奪い取ります。
最後のCブロック前に、同ライブの前にガチンコで行われた予選ライブ「もしも「もしも『THE MANZAI』ライブ」のワイルドカード決定戦が行われたら」の発表が行われ、12組の中からヤーレンズの決勝進出が決定。
彼らの勢いを崩すべく、風藤松原は独特の空気感と絶妙なワードで笑いを量産、「THE MANZAI」ならぬ「THE MANDARA」と勘違いしたお坊さん・石田と相方・安田のドドんは唯一無二の仏教用語漫才を浄化、クズなのに決勝に行けるスパローズはキャラ通り反則連続の漫才を堂々披露、そんなスパローズの後始末に困らされながらもヤーレンズは飄々とした姿勢を崩さず観客を引き付けました。
同ブロックの審査ではスパローズと風藤松原の得票が同点というまさかの結果に。しかし「THE MANZAI 2011」でのHi-Hi同様、国民投票を獲ったスパローズが辛くも決勝進出。
森田は手で顔をぬぐいながら「勝てなかったら解散しようって」と言うも会場はその姿に爆笑してしまいます。
タイトル通りレイザーラモン、エルシャラカーニ、スパローズの決勝進出が決まると、3組は嬉しそうにボケを連発。
あべから「長々ふざける場所じゃないんです!」と注意される場面も。それでも決勝最後ということで、エルシャラカーニがしろうの迷走、スパローズが売れない重み、レイザーラモンがHGのボディネタと、しっかり漫才を披露し笑わせた3組。あとは優勝発表を待つばかりです。
優勝を発表するのはオープニング同様、最高顧問。顧問らしいボケを連発し、出場者たちを何度もコケさせながら、最後は「あんちゃんたち最高だよバカヤロー!
3組とも優勝、おめでとう!」とまさかの結末に。
全員驚愕するなか、磁石・永沢はこの大会でも号泣。
HGの「誰も傷つかない賞レースです、すばらしい」という言葉には会場から割れんばかりの拍手が。
博多華丸・大吉と親しい森田はここぞとばかりに「劇場には素晴らしい芸人がたくさんいます!」と投げ込みこちらも喝采。
最後は清和の「I'm漫才!という掛け声で記念撮影も。
続くしろうの「I'mセンターマイク」には全員が困り果てます。
そして、この壮大なコントをまとめあげたあべが「2時間の茶番、最高におもしろかったです」と締めくくりました。
実はこの日、ワイルドカードのメンバーも含め全芸人たちが参加したライブ前打ち合わせでは、主催のレイザーラモンから挨拶の言葉が。
「僕らが決勝行くんですが(笑)、でも、この素晴らしい漫才ミュージカルを成功させましょう。このライブから何かにつながるように」と声を掛けたRG。
それに呼応するように、全芸人が作り上げた同ライブ。
そのライブに全力で参加した観客。
お笑い界にまた1つ、レイザーラモンが事務所の枠を超え新たなライブを刻んだようです。
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