スピードスケート、元メダリストの岡崎朋美がよしもとと契約。会見で抱負を語る
11月9日(月)、11月1日よりよしもとクリエイティブ・エージェンシーとマネジメント契約を結んだ、元スピードスケート選手でオリンピックメダリストの岡崎朋美が会見に出席。スポーツマネジメント・エグゼクティブプロデューサーの石井一久も同席する中、今後への意欲を語りました。
まずは、岡崎朋美からのあいさつと、それを受けての石井一久のあいさつです。
岡崎朋美「みなさまお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。このたび、富士急行を退社しまして、幅広く活動をしたいなということで、吉本さんにお世話になることを決断しました。今後ともスポーツを通じて、地域貢献などさまざまなことに関わって、勉強させていただきながら、スポーツを通じて日本を元気にするということを頑張らせていただきたいなと思っております。今後ともよろしくお願いたします」
石井一久「岡崎さんはなんといっても世界で活躍された方。そういう方の意見を言う場所だったり、経験を語る場所が数多くあればいいなと思うし、それがやはりスポーツへと貢献だと思うので、なるべくいろんな場所を吉本で作っていけたらなと思います」
また、岡崎は石井が中心になって行っているプロジェクト「ふるさとアスリート」への意欲を語りました。
岡崎「私、地元が北海道の清里町なんですけど、ふるさと大使として盛り上げていこうと取り組んだりしていますので、より大きく北海道全般のことを広めながら、なおかつスポーツをベースとしてやっていければいいななと思います」
以下は、報道陣とのQ&Aです。
――吉本との契約へのいきさつは?
岡崎「特にこれがきっかけ、というのはないんですが、今までご縁というのを大切にしてきた中で、吉本さんにお声掛けいただきまして。石井さんともいろいろお食事とかしたこともありましたので。そんなのでいろいろ聞くと、吉本がスポーツのマネジメントもやっているよと。吉本と言えば芸人さんというのは、日本全国に知れ渡ってることですが、スポーツということでは薄いということで、石井さんもやられているんですけど。拡大してるということも伺いましたし、それに私も、女性アスリートだった人間として貢献できたらいいなと。力を出しつつ、自分の幅も広がるのかなと」
――「ふるさとアスリート」はまさに石井さんが中心になってやられてますが、あらためて岡崎さんが参加されるということに関していかがですか?
石井「逆から見ると『子を見れば親がわかる』と言いますかね。岡崎さんを見ることで『あ、吉本と石井は真剣なんだな』と思ってもらえるのかなって(笑)。岡崎さんは個人で活動されても十分な、知名度も実績もある方ですけど、それよりもっと広く、吉本の中でできることがあるんじゃないか。そんな話を岡崎さんにはさせていただきました」
――このたび富士急行を退社されて、吉本さんに入られたのはなぜですか?
岡崎「私の子どもが今度5歳になるんですが、少し手を離れてきたんですね。そんな中で視野を広げたいなという気持ちを持つようになったんです。ただ、そういうマネジメントと言ってもたくさんあるじゃないですか。私は普通の一般企業で、一応『次長』という役職だったんですけど(笑)」
――偉かったんですよね。
岡崎「そうなんです(笑)。だからみなさん『惜しい』って言ってくださるんですけど、私の中では特に肩書きは必要ないですしね。また受け身ではなく発信したいなということがたくさんあるので、そんな中で吉本さんにお世話になろうかと。私自身、お笑いけっこう好きですし、『そこは行かないだろう』って意外なのがまたいいかなってちょっと思ったり(笑)。それで石井さんたちがやられていることを一緒に盛り上げていきたいなと」
――芸人になられるわけではないんですよね?
岡崎「はい。友達からは、スケートをやってたせいで"滑り芸人"って言われることもありますけどね(笑)」
――石井さんは半分芸人みたいですが、違うと。
石井「ぼくは片足しか突っ込んでない、いつでも抜け出せるんだと自分では思ってるんですけど(笑)」
岡崎「では私もそれを見習います(笑)」
石井「それでスピードスケートというスポーツに興味を持ってもらえるかもしれない」
岡崎「そうですね。スピードスケートってマイナーなスポーツなので、たとえば芸人さんに滑ってもらえたら...」
――芸人が一番嫌うことですが(笑)。
岡崎「そっちの滑るじゃなく、なんとか(笑)」
――北海道生まれで、山梨に住んでらして。今後の拠点はどちらになりますか? 岡崎「もう東京に住んでます」
――お子さんの反応はいかがですか?
岡崎「まだ小さいのでよくわかってはないですが、私がTVに出させていただいた際に芸人さんに会っている様子を見ると、すごい食いつきますよね」
――ちなみにお子さんが好きな芸人さんっていますか?
岡崎「あばれる君とか...」
石井「(ボソッと)吉本じゃないですけどね」
岡崎「あ、すいません(笑)」
――そんな石井さんの推し芸人は?
石井「ぼくは今だと、とにかく明るい安村さんかな」
岡崎「あ、うちの娘も好きです!」
――石井さん、今回「ふるさとアスリート」に初のスケート選手を迎えたことについてはいかがですか?
石井「これからは世界基準でそういう活動もしていきたいので、世界を知ってる方がアマチュアの人と触れ合うってことはなかなかないじゃないですか。そんな機会を吉本として作っていけるというのはいいですよね」
岡崎「でもほかにも素晴らしいスポーツ選手がたくさん所属してますので、一丸となって頑張りたいなと思います」
石井「いろんな地域を回る中で、地域に貢献できたり、知識や体験を伝えていく中で、全国のスポーツに関する層を底上げできたらいいですね」
――今後はバラエティ番組などにもどんどん出られる?
岡崎「どうなんでしょうね。お話があるならどんどん。初めてのことですのであまり想像できないですけど、やるからには全力投球で。メダルを獲ったように、一心不乱に頑張りたいとおみます」
――先ほど言及されましたが、スピードスケートってマイナーですか? 岡崎さんを見てきた人にしたらそんなことは感じませんが。
岡崎「ありがとうございます。ただ、私や清水宏保さんとかがメダルを獲ってたときは見てくれたりはしたと思うんですけど、いざ競技人口となるとね。誰でもすぐできる、ってスポーツでもないですからね。それに今はフィギュアは盛り上がってますけど、スピードスケートはなかなかね」
――そんなスピードスケートが低迷されている原因は、世代交代なんですかね。
岡崎「そうですね。素質のあるコは出てきてるんですけど、なかなかメディア慣れしてないコが多いのも原因ですかね。先輩目線で言っちゃうと、みんな受け答えが真面目すぎるんですよね」
――日本全国、スケートができる場所も多くないですし、その辺も踏まえて地域での活動をしていけたらと?
岡崎「そうですね。たとえば福岡とか九州、それこそ沖縄でも、コースのリンクがないだけで、でも絶対スピードでやりたいってコがいると思うんですね」
石井「まさにそれが重要で、世の中の注目を集めるスポーツ自体は、今だったらラグビーとかありますが、やはり変わっていく。でもそんな中で地道に、興味を持ってもらって『あ、スピードスケートって楽しいんだ、やろう』って思ってもらえるようにするのが僕たち」
――ちなみにいま現在、トレーニングなどは?
岡崎「走ったりジム行ったりくらいですね。あまり自分でやろうとしちゃうと、体が大きくなっっちゃうのでほどほどに」
石井「ぼくはしないです。向上心ないですから(笑)」
――また岡崎さんは橋本聖子さんみたいに、政界への道というのはあるんでしょうか? お誘いとかありそうな気がするんですが。
岡崎「ああ、現役中に2度ほどありましたね。でも『スケートやりたいので』とお断りして。もちろん橋本聖子さんは憧れの先輩ですし、ずっと追いかけたいという気持ちはありますけど、なにしろ私は議員というタイプではないので(笑)。とにかくちがう分野で頑張りたいと思います」
なお、ふるさとアスリートの活動、最新情報は公式サイト(http://fa.yoshimoto.co.jp/)でご確認ください。
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