鈴木美智子の「落花狼藉、縦横無尽『朗読・新世界』一千人の朗読」に宮川花子がゲスト出演
12月1日(火)、大阪・福島のザ・シンフォニーホールで「落花狼藉、縦横無尽の『朗読・新世界』一千人の朗読2015」が行なわれました。街中にジングル・ベルや歓喜の音が溢れるこの季節に、パーソナリティとして、そしてアナ・トーク学院学院長として活躍する鈴木美智子が「朗読」を題材に日本の言霊を響かせようと開催。出演者とお客さんが一体となり、朗読を使ったさまざまな催しが繰り広げられました。
第一章は、『日本の響(ひびき)』と題して、大正琴 友弦流の皆さんによる演奏。「故郷」、「ゆりかごのうた」、「花嫁人形」、「この道」が演奏されました。演奏が終わると鈴木美智子がステージに! 煌びやかな衣装を身にまとった鈴木美智子は「私の頭もイルミネーションです」と笑いを織り交ぜつつご挨拶。さらに日本語への熱い思いも。「日本語の美しさを守りたい」と語り、この日行なわれる前代未聞の一千人の朗読に向けて「どんな風になるのでしょうか?」と期待を膨らませていました。
第二章は『日本の歌 群詠』と題して、日本のフォークソングの巨匠、笠木透氏が残した1000曲の中から「わが大地のうた」や「水に流すな」を群詠。歌詞の詞だけが朗読されることで、歌とはまた違った迫力が感じられます。
第三章『憲法外伝』では、宮川花子が登場!「いつもは夫婦でやっていますが、うちの夫が朗読すると大変なことになるので」と語り、お客さんは爆笑! テーマが憲法ということで、「いちばん守らないといけないのが家庭内の憲法ですよね」と、花子は大助との"夫婦の約束ごと"を紹介しました。その約束ごとのひとつが、結婚する際に大助に言われた「一生、夢を見続けてくれ」というもの。そして今の夫婦の約束ごとは「2人とも健康でいること」と話します。
そして、東日本大震災の際、被災地を訪れた花子がある家族との出会いをきっかけに作ったという『魔法のクレヨン』をアカペラで披露。温かく、愛にあふれる詩にお客さんらは聞き入っていました。
もうひとりのゲスト、桂春蝶さんもステージに。戦争体験者の方々が高齢になったことで、自ら語り部として戦争とは、平和とは何かを伝えていきたいという春蝶さんは「ある特攻隊員の遺書」を朗読しました。
第五章は『美智子のひとり語り 小さな舞台』。「朗読をやろう」と鈴木美智子の心に火を灯してくれたという、作家・脚本家の山崎陽子さん作・演出作品のひとり語り。老人の認知症を題材に、老夫婦と主人公の間に流れる心象風景を生き生きと伝えます。
第六章『こどもの鼓動』の進行は、鈴木美智子が学院長を務めるアナ・トーク学院卒業生で現在はABC朝日放送のアナウンサーとして活躍する高橋大作アナウンサーが担当。桃野愛友里さんと森田心愛さんによるミニ漫才、さらに桃野さんはアナウンサー養成所の早口芸の定番といわれる「外郎(ういろう)売り」の暗唱朗読を披露! 見事な朗読にお客さんから大きな拍手が贈られました。続いては「こども朗読」として、子供たちによる詩が朗読されました。子供らしいユニークな視点の詩に、お客さんからは思わず笑いが。子供たちが大活躍の章となりました。
第七章は『美智子のひとり語り ひとでなしの恋』。江戸川乱歩による女の情念の物語を、鈴木美智子が迫真の朗読で聞かせます。初めて黒子を使った「朗読演劇」で、鈴木美智子が作り上げる世界を黒子がますます膨らませます。すっかり江戸川乱歩の世界に引き込まれたお客さんたち。朗読後、鈴木は「これからも朗読の進化を見守ってください」と語りました。
第八章は、日本のみならず、世界のあちこちをめぐる水のさまざまなことを読んだ『水の手紙』。
そして第九章には赤井英和さんが登場!『赤井英和の暴読教室』として、赤井英和さん自作の詩で朗読に初挑戦! 読み終わったあと「初めての朗読でドキがムネムネしました」と語り、お客さんも思わず爆笑。鈴木美智子と赤井英和さんは小学校の同窓生ということで、共通の友人もたくさん。会場には赤井英和さんのお母さんも客席で舞台を楽しんでおられ、和気藹々とした空気に包まれました。
そして最終章は、『雨ニモマケズ』の群詠です。出演者、ゲスト、そして来場したお客さんも起立し、一千人で『雨ニモマケズ』の大群詠に挑戦! ザ・シンフォニーホールに声を響き渡らせました。鈴木美智子は「すべてがつながり、心がつながりました。皆さんのおかげです!」と大感激!
熱気冷めやらぬままエンディングへ。赤井英和さんの『お祭りワッショイ』の音頭に合わせて、出演者もお客さんも「ワッショイ! ワッショイ!」と大盛り上がりのまま幕を閉じました。
「朗読」で新しい世界を切り開き、進化し続ける鈴木美智子の活躍にこれからもご期待ください!
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