漫才、いたずら、最後は親子共演で魅了! トータルテンボス全国漫才ツアー2015『餡蜜』千秋楽レポート
11月28日(土)、東京・ルミネtheよしもとにて、トータルテンボス全国漫才ツアー2015『餡蜜』の千秋楽が行われました。
毎年恒例のトータルテンボスによる全国ツアーライブ。
今年は全14ヶ所15公演を敢行し、いずれの会場でも盛況で、もちろん千秋楽のルミネも満員御礼を迎えました。
そんな期待感あふれるステージの幕前へ、最初に登場したのは、"前々々説"の山田ちゃーはん。
次に"前々説"のウルトラベイビー・中尾が、劇場のチケットをプレゼントするなどして盛り上げると、トータルテンボスと同期の構成作家・パジャマとりやが満を持して(?)"前説"を務めます。
パジャマが慣れた口調で、注意事項やコールアンドレスポンス、さらに拍手と歓声の呼びかけをしたところでいよいよ開演。
オープニングVTRは、トータルテンボスが全国ツアーへと出発する経緯がドラマとして描かれ、「村さん、どこいくんだよ」(藤田)、「全国にだよ」(大村)という渋いセリフが交わされます。
そして、前説の指示通りに巻き起きる拍手と歓声を浴びながら、トータルテンボスがステージへ登場。
「千秋楽ですから、ビシっとしめましょうね」と気合を入れる大村でしたが、藤田は集中できたという昨日のライブを引き合いに出し、「これがあともう一回あるんだと思ったら、なんだよと...」と愚痴をこぼしてしまい、「やめろ! 心の声を全部出すな」と大村から本気とも思える注意を受けるのでした。
ここからは、新作漫才5本とVTR「今日のいたずら」4本を交互に披露。
漫才のネタごとに衣装チェンジという用意周到ぶりを見せる反面、序盤には、藤田が熱演でツッコむばかりに、「しぶきがすごいな」と大村がツバを拭って、「慣れろ!」と藤田が返すなど、アドリブ性も含んだ迫力の掛け合いを繰り広げます。
また、競馬をテーマにしたり、恒例の童話を題材にした最新バージョンのネタも。
一方、「今日のいたずら」も、期待を裏切らないドッキリ映像ばかりで、大村の巧妙かつ大胆な仕掛けに翻弄される藤田の姿に、何度も爆笑が生まれました。
「今日のいたずら」のダイジェストでもあるエンディングVTRに続いて、やりきった表情でエンディングのステージに立つ2人。
「楽しんでいただけたでしょうか?」という大村の問いかけに、大きな拍手が沸きます。
そして、ステージへ呼び込んだのは、大村の息子・晴空(はるく)くんと、藤田の息子・琉左(りゅうすけ)くんの2人。
ギターが得意という晴空くんは、ハルクオブチキンを名乗り、「ボクが弾いてる演奏する曲がBUMP OF CHICKENというバンド名の曲なので」と説明すると、「それでだったんだね」(藤田)、「わかるだろ(笑)」(大村)といったやりとりにも発展します。
その言葉通り、晴空くんは、弾き語りを2曲披露。
幼さの残る歌声とBUMP OF CHICKENの歌詞とのギャップもあり、観る者に不思議な感覚を味あわせますが、藤田は「全然知らなかった曲だけどよかった」「クリスマスのなかで一番知らない曲だった」と毒づきながらも、感心していた様子です。
そんな藤田は、「うちの子も野球習ってんの。野球のボール持ってきて、これプレゼントするって」と説明。
すると琉左くんは、サウスポーで振りかぶり、客席へと投球して拍手に包まれます。
その様子を見た大村は「じゃあ、晴空もギター投げたら?」と促すと、晴空くんが「割れるわ!」とツッコミ、「割れるって表現は違うな(笑)」と大村も笑ってしまうのでした。
一旦降壇する子供2人でしたが、前日、晴空くんがルミネ内で迷子となり、館内放送で呼び出しをされたとの逸話を大村が明かすと、「それ言うなー!」と晴空が再登場。
晴空が大好きでついてまわっているという琉左くんも顔を出し、結局、4人でお辞儀をするなど、ほのぼのとしたムードのなか終演を迎えました。
終演後は、ハイタッチ会などで、ファンとの交流を楽しんだ様子のトータルテンボスでした。
【トータルテンボス】