すーなかが地元・幕張でクリーンに? 単独ライブを控えたロシアンモンキーインタビュー
2014年1月15日(水)、よしもと幕張イオンモール劇場にて、単独ライブ『幕張モンキー』を開催するロシアンモンキー。
2013年の12月20日に千葉県内にオープンしたばかりの同劇場にとって、芸人の単独ライブは初となるだけに、関係者も注目するなか、現在の心境、ライブの内容、そして幕張在中のすーなかが、とある野望(?)を語ってくれました。
(左:すーなか/右:川口清行)
――よしもと幕張イオンモール劇場の舞台にはもう立ってるんですよね?
川口 はい、(取材日までに)もう2回立ちました。いい劇場ですね。2階席があって、1階席には段差があって、NGK(なんばグランド花月)をギュッとさせた感じといいますか、漫才がやりやすいです。楽屋から舞台に行くまでの廊下があるんですけど、そこがめっちゃかっこいいんですよ。花道みたいな。
――すーなかさんは......芸名は正式に「すーなか」でいいんですよね?
すーなか はい。自分でも馴染んでないんですけど(笑)。
川口 誰もしっくり来てないな(笑)。
――では、すーなかさんと呼ばせていただきますが、劇場の近くに住んでいらっしゃるとか。
すーなか そうなんです。嫁の地元なんですけど、たまたま幕張に住んでたら近くに劇場が出来ました。ママ友経由で、結構前から「よしもとの劇場が出来るらしい」みたいな情報があったんですよ。「そんなことってあるんかなあ」と半信半疑だったんですけど、実際にオープンして、めっちゃうれしいですね。
川口 入り時間の10分前に家を出て、余裕で間に合うっていうから、うらやましいですよね。
――近すぎですね(笑)。近すぎて嫌なことはないですか?
すーなか ないですよ(笑)。毎日、幕張からここ(新宿)まで通ってたわけですから、楽ですね。
川口 地元の人が来るところやから、例えば嫁の友達が観に来てて、そこでスベることが出来ないっていうのはあるね。
すーなか 今住んでる地域の人は、みんなこぞってイオンモールに行きますからね。
――ゲスな話とか出来ませんよね?
すーなか そうなんですよ。実は僕、結構ゲスいことを言うんですけど、幕張では一切言わないです(笑)。
川口 クリーンなお父さんで通したいみたいで(笑)。
――逆にこれまでのファンは、クリーンなすーなかさんを幕張に観に行くっていうのもアリですよね(笑)。
川口 そうですね。今度の単独ライブは、今までとちょっと変わるのかなっていう話はしてます。漫才に地元のあるあるネタとか、放り込んだり。
すーなか 東京では、若いお客さんばっかりの前でやるんですけど、今回、いろんな層が来る可能性が出てきたんで、ちょっと内容も考えなって。オープン前のプレオープンの時に、地元いじりみたいなことをやってみたんですけど、信じられへんくらいウケるんですよ(笑)。ほんまどうでもいいようなことですけど、「駅前のあの店、看板デカいけど地元の人は行ったことない」とか。そういうので主婦たちがゲラゲラ笑ってましたね。
――ファミリー層のお客さんが増えそうですね。あと、今回のゲストに、マキシマムパーパーサムと相席スタート、ミルククラウン竹内さんの3組を迎えます。
すーなか いつも出てもらってるメンバーでして、そのなかの何人かでユニットコントをやるんで、2人きりのコントはないかもしれないですね。
川口 うちらの悪い癖で、2人でコントやっちゃうと5分のネタが15分、20分になっちゃうんですよ。 すーなか 普段、コントやらないんで、楽しくなっちゃうんですよね(笑)。
川口 ウケたらそこを何回もやっちゃったり。「結局、何がやりたかったんやろう?」というネタにしかならないので。
すーなか お客さんの感想が、「面白かったけど、中身一切ないよね」とか(笑)。
――お笑いライブとしては、最大級の褒め言葉じゃないですか(笑)。それから、相席スタートというコンビについては、お二人はどう見てますか?
すーなか いいコンビですね。面白いですよ。
川口 絶好調ですしね。
すーなか 芸人って、成長するんですよね。最初、山添を出した時、ホントにウケなかったですよ。何やっても。
川口 緊張もしてるしなあ。
すーなか アドリブOKみたいなコントで、全然ウケないんですけど、ここ2、3回くらい、信じられへんくらい爆笑取って帰るんですよ。
――何かあったんでしょうかね。
すーなか 前のコンビの解散を機に、ウケるようになったというか。
川口 前回もそうやな。うちらが舞台に出ず、影ナレをするコントで、山添と新喜劇女優の鈴木那奈さんに出てもらったんですけど、あれが一番面白いっていうアンケートが多かったです。
すーなか 「俺ら出てへんがな」っていう不満がありますね(笑)。
――『THE MANZAI2013』では、認定漫才師に残り、決勝のワイルドカード争いをしましたからね。
すーなか 2人とも、もともとポテンシャルが高いんですよ。
*
――改めて、すーなかさんの地元・幕張に劇場が出来たことについてお聞かせください。
すーなか かなり我々にとって、追い風になるんじゃないかと読んでるんですよ。住人が一気によしもとの芸人に、親近感が湧くじゃないですか。いくらルミネtheよしもとに出てても、幕張の人からしたらよくわからんと思いますよ。でも、イオンモールに出てるってなったら、周りの評価も上がりそうですね。
――ご近所でもいい評判になりそうだと。
すーなか あと、幕張に向かう電車って、強風で止まることがあるんですよ。高速も渋滞しますから、トチリ(出番への遅刻、欠席)が出てくると思うんですよ。その時に僕がどう対応できるか、どう小銭を稼ぐかっていうのがありますね(笑)。
――なるほど。前説のようにつなぐわけですね。
すーなか そうですね。それか、10分くらいのピンネタ、用意するかもしれないですね(笑)。
――それと、よしもと幕張イオンモール劇場にとって、単独ライブと銘打つのは、ロシアンモンキーさんが初めてとのことですね。
川口 そうなんです。なので、よしもとが力を入れてると思ってたんですけど、そんなんでもなく(笑)。
すーなか 地方感がありますよね。僕だけなんですよ、地方だと思ってないのが。この辺の人からしたら、幕張に観に行くとなったら、小旅行くらいの感じがあるじゃないですか。そこをどうにか埋めないとダメですね。
――地元では浸透してますよね。
すーなか イオンモール自体は、とんでもない人が集まってますよ。
川口 平日でも結構、人がおったもんなあ。
すーなか そこからよしもとの劇場に来てくれるかどうかですよね。横に映画館があるので、ようわからんお笑いが出てる劇場を取るのか、有名な映画を見るのかっていう選択肢が生まれるわけで、そこの壁を壊したいですよね。
――ぜひ、お笑いライブを見る文化が根付いて欲しいですよね。では、「よしもとニュースセンター」読者へメッセージをお願いします。
川口 ぜひとも観に来て欲しいですね。
すーなか VTRもおもしろいのを用意してますので、ぜひ。
川口 平日ですが、19時半の開演ですので、お仕事終わりでも間に合う方もいるでしょうし、お休みの方はライブの前にイオンモールを楽しむのもいいですよね。ご飯食べるところもめっちゃありますよ。
すーなか 昼間にディズニーリゾートで遊んで、夜、幕張でお笑いでもいいですよね。
川口 贅沢だね(笑)。最悪、帰れなかったら、中須の家に泊まって、1個部屋余ってるみたいなんで。
すーなか ただ、朝5時半に起きなきゃいけないですけど(笑)。
●公演情報
ロシアンモンキー単独ライブ『幕張モンキー』
出演:ロシアンモンキー
ゲスト:マキシマムパーパーサム/相席スタート/ミルククラウン竹内/椎名あつみ(スルースキルズ)
会場:よしもと幕張イオンモール劇場
http://www.yoshimoto.co.jp/makuhari/
2014年1月15日(水) 開場19:00/開演19:30
前売り2000円/当日2300円 Pコード597-996
すーなか
https://twitter.com/nakasutomo
川口清行
https://twitter.com/kawaguchikiyo
【ロシアンモンキー】