KANSAI PIN COLLECTION VOL.2
1月25日、道頓堀ZAZA HOUSEにて『KANSAI PIN COLLECTION VOL.2』が開かれました。このイベントは、土肥ポン太、ヤナギブソン、バイク川崎バイクが発起人の、ピン芸人が大集合する"ネタ祭り"。間もなく行われる『R-1ぐらんぷり2014』の戦い真っただ中に、大阪で活躍するピン芸人たちが自慢のネタを披露しました。
オープニングはMCの土肥とヤナギブソンのトークから。ザ・プラン9単独公演中に骨折したなだぎ武の話題となり、公演中に病院へ向かったため、急場をしのいだお~い!久馬の機転を語るヤナギブソン。しかし、話の途中から興味をなくしている土肥に、ヤナギブソンはイベント早々切れ気味でした。また、ふたりがお正月をどのように過ごしたかなど、ほのぼのとした話題も。『R-1ぐらんぷり2014』に今年は出場をしない土肥ですが、そのことを告げたにも関わらず、お客さんはノーリアクション。その状況に「何なん!?」と土肥、憤りを笑いに変えていました。
ネタは5組ずつ披露。トップバッターはKento Fukayaで高級寿司屋の大将にお勧めネタを聞くフィリップネタ。ガゼル西口は予定していた漫談をキャンセルして、オリジナルの挨拶「すっうぃ~!」の伝播を、ボイスパーカッションやラップも交えて。馬と魚はギター弾き語りで妄想ソングや妄想アレンジを。おいでやす小田は英単語活用法を説いた「イングリッシュ・レッスン」。そして第一ブロック最後はヒューマン中村、語彙力を生かした「言葉名鑑」を披露しました。
以上5組のネタを見て「レベルが高い」と感心する土肥。馬と魚を初めて見た時は「ぐっさん(山口智充)を最初に観た時と同じくらいの衝撃」と唸っていました。
第2ブロックの5組はサカモト'sから。経験を重ねたからこそ分かる絵本の世界をひも解きました。七兆個の吠え方を持つ男、ガオ~ちゃんはそのうちの数パターンの吠えを力いっぱいに。中山女子短期大学はアルトの美声を生かしたオペラ風のフリップネタで絶唱。山本晶子は女性を代表して、女性のストレスの元を撃破。最後はバイク川崎バイク、アニメをモチーフにしたBKB漫談で沸かせました。
土肥が営む野菜店で長年、アルバイトをしているという中山女子短期大学。土肥が中山のネタを観たのはこの日が初めてだったそう。また、「ガオ~!」と吠えるだけの、ネタも芸名も一緒のガオ~ちゃんには度肝を抜かれたとのこと。ヤナギブソンは「Tシャツにネタを書いている人が多い」と、昨今の若手ピン芸人を分析。また、「しゃべりもうまいし、女性団体から支持されると思う」と紅一点の山本も高く買っていました。
ネタ披露の最後のブロックは、女性になりきって世の中の苛立つ事、物、行為を優しく包み込む矢野号のネタからスタート。続いて土肥から「Zで始まりYで終わるのは、ZIGGYかZAZYだけ」との紹介を受けたZAZY、シュールな世界観のフリップネタで惹き込みました。守谷日和はしっかりした喋りが特徴的な迷子の子どものネタを。そして斉藤紳士はボケのセリを披露。大トリは2013年の『R-1ぐらんぷり』覇者、三浦マイルドが登場。禁煙中の男が主人公の"あるある"コントで爆笑を誘いました。
ここからはピン芸人15人全員が出演してのトークコーナーを。最初のお題は「ピン芸人あるある」。「団体行動ができない時に、やっぱピン芸人やなって言われる」(三浦マイルド)、「ピン芸人の人は、複数を想起させる芸名をつけがち」(斉藤紳士)、「コーナーなどでの会話が下手。間の取り方がめっちゃ下手」(おいでやす小田)など様々な"あるある"が飛び出しました。
途中からはKento Fukayaが注目の的に。「経歴がすごいんですよ」とヤナギブソン。俳優から芸人という異色の転身を図ったKentoは、出演した映画『カミハテ商店』がチェコの映画祭である第47回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭に出品されたことから、レッドカーペットを歩いたエピソードを披露しました。
続いてのお題は「辛かった仕事」。画用紙を用いてのフリップネタが多いピン芸人。野外でのステージになると、風や雨など天候の影響を受けやすいとのコメントが多数上がりました。山本晶子は「ゲームコーナーでブリーフを履くという屈辱的なゲームに参加したこと」。"女性の味方"と声高に叫ぶネタをしているだけに、この矛盾に苛まれたとか。守谷日和は「営業で兵庫県に行った際、帰りの電車賃がなくて後輩に借りたこと」。このエピソードは誰もが「あ~...」と同情の意を示していました。
ZAZYは「MCの経験がなく、3月から5upよしもとの煌~kirameki~MemnberとしてMCをすることがあるかもしれないので不安だ」と辛さを想定。そこで、エンディングは、ZAZYにマイクを渡し、仕切ってもらうことになりました。土肥とヤナギブソンにアドバイスを受けながら、独特の間やテンポをキープしつつたどたどしく仕切るZAZY。時折、静寂も訪れ、イベントならではの和気あいあいとしたエンディングとは180度異なる空気感で締めました。
土肥ポン太の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/829/
ヤナギブソンの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/88
【土肥ポン太】【ヤナギブソン】【馬と魚】【おいでやす小田】【ガオ~ちゃん】【ガゼル西口】【kento fukaya】【斉藤紳士】【サカモト's】【ZAZY】【中山女子短期大学】【バイク川崎バイク】【ヒューマン中村】【三浦マイルド】【守谷日和】【矢野号】【山本晶子】