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2014年2月15日 (土)

「ヒントン・バトルのアメリカン・バラエティ・バン!」がついに千秋楽!桂文枝がお祝いに駆けつける

昨年12月よりなんばグランド花月にて上演してきた「ヒントン・バトルのアメリカン・バラエティ・バン!」が、2月14日(金)に千秋楽(全50公演)を迎えました。本番を前に、主演・振付・演出のヒントン・バトルさんや客演のHIDEBOHらが記者会見を開催。最後となるステージへの思いや、公演中の思い出、さらには新たなプロジェクトについても語りました。

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まずは吉本興業代表取締役会長・吉野伊佐男が、「エグゼクティブプロデューサーの高平(哲郎)さんには本当にいろいろとご尽力をいただき、ヒントンさんやHIDEBOHら素晴らしいキャストとスタッフに恵まれた。そして、ご来場いただいた皆様方から好評をいただいたことは、私たちにとって何よりうれしいことです」と挨拶。エグゼクティブプロデューサー・脚本の高平哲郎さんは、「プレビュー公演の1週間前は、初日の幕が開くかどうか不安になるような状態でした」と振り返り、「でも、ヒントンはちゃんと初日の幕を開けてくれました。その後も、例えば怪我人が出た際は、すぐに対応してローテーションを変え、少なくとも初めて見る人には誰かがいないなどと絶対にわからないようにしてくれた」と賞賛の言葉を贈ります。

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“日本代表”キャストとして見事なタップを披露したHIDEBOHは、長期間にわたる公演を無事に乗り切り、ホッとした表情。「タップダンスを40年踊っていますが、(今回の公演が)転機というか、新しい門出になったことは確か。ブロードウェイの第一線の方達の、楽屋裏や舞台への挑み方を学べた。そして、僕の中で若い頃からずっと有名だったヒントンさんの横に立つことで、タップダンサーとして全く違う歩み方というものも学びました」と感想を述べます。自身が吉本所属のダンサーであったこと、そして父が大阪出身の芸人であることなど、さまざまな縁に導かれて出演のチャンスがめぐってきたと感じているそうで、「ヒントンさんが『ミス・サイゴン』の中で『アメリカン・ドリーム』という歌を歌われていますが、僕としてはタップダンサーとして大きなアメリカン・ドリームをつかむことができた日本人だと自分で思っています」と胸を張りました。

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いきなり泣き真似から入って笑いを誘ったのはヒントンさん。高平さんや脚本家のラリー・ヒルマンさんへの謝辞とともに、「プロデューサーさんをはじめ日本人スタッフの皆さんが、本当に僕を温かく受け入れてくれたことに感謝しています。そしてHIDEBOHさんにも。僕は舞台上で何をやらかすかわからないので(笑)、きっとご苦労されたはず。彼はとっても才能のあるダンサーで、一緒に仕事ができたことを光栄に思います」とコメントしました。ニューヨークでリハーサルを始めた頃には、「ショーがどんなものになるのか、そもそもヒットするのかどうかも全くわからない状態。ただただ祈り続け、頑張り続けてきた」とも。しかし、「ふたを開けてみたら、お客さんたちが最後の方には総立ちで歌って踊って一緒に楽しんでくださった。それが何よりの喜び」と感激の面持ちで語り、「すべての経験が一生忘れられない素晴らしいものになりました。次回があればいつでも呼んでください。僕はいつでも駆けつけます」と宣言していました。

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先日、記者発表が行われた「ヒントン・バトル・ダンス・アカデミー」創設についての説明も改めて行われました。4年前から世界で活躍するトップダンサー、パフォーマーのマネジメントをスタートさせた吉本興業では、2014年10月、ヒントンさんの優れたノウハウとネットワークを生かしたダンスアカデミーを、東京・大阪・ニューヨークで開校することになりました。2015年には、アカデミーで学んだダンサーたちを中心にオリジナルショーを制作、ブロードウェイ公演を行うほか、アジアツアーなどグローバルな活動を展開していく予定です。詳しくはこちらをの記事をご覧ください。

http://news.yoshimoto.co.jp/2014/02/post-7226.html

ヒントンさんは、ダンス・アカデミーについて「サイコー!」と日本語で叫び場を沸かせた後、「まさかこんな夢のようなアカデミーを作れるなんて」と興奮しきり。「日本には素晴らしい才能を持ったダンサーたちがまだ発掘されずにいるので、そういう人たちに、いろんなジャンルのダンスを学んでいただきたい。そして、いずれ彼らが“ジャパニーズ”を呼ばれるような新しいダンスのジャンルを作り上げる人になっていくと思います」と期待を込め、「ショーが千秋楽を迎え『もう帰るのか…』と寂しく思っていたところですが、このプロジェクトがあるので、わりとすぐ皆さんにお目にかかれそうです。僕が嵐のように訪れるから待ってろよ!(笑)」と茶目っ気たっぷりに呼びかけていました。

アカデミーについてはHIDEBOHも興味津々で、「自分が若い頃に、このような学校があったら…」と、うらやましそう。現在は、まだまだ日本人ダンサーがワールドワイドに活躍することが難しい状況がありますが、これによって「昨年から義務教育にダンスが加わったこともあり、キッズたちなど若い世代が、海外に出てリアルに肩を並べて活躍することになると思う」と予想。「オリンピックでは実際にそういう状況ですから、ダンス界にもそういう風が吹いていくんじゃないかな」と話していました。

今回の公演では、連日プレオープニングショーが行われ、さまざまなゲストがダンスを披露しましたが、「出演いただいたグループの中にも光る才能を見つけており、興味があることも既に伝えている」(ヒントン)とのことで、スカウティングにも余念がない様子。昨年末に今宮高校ダンス部でレッスンを行った体験にも触れ、「彼らの情熱は本当に素晴らしく、何でも吸収してやろうという気持ちが本当に強かった。新しいダンスのジャンルが生まれるとき、情熱がすべてのもとになっていると僕は信じている。大阪にはそういう強い情熱を持った人たちがたくさんいるので、新しいダンスジャンルも出てくるんじゃないか」とニッコリ。さらに、「こうした情熱を持つ生徒たちがアカデミーに通ってくれるなら、すごく長いダンスキャリアを築いてもらえると思う。ダンスにはトレンドがあるので、ひとつの種類しか踊れないとどうしてもキャリアが短くなってしまうが、いろんなジャンルを学びすべてが踊れるようになることで、長くキャリアを積めるし、そこから新しい何かを作っていくことが可能になります」とアカデミーで学ぶ利点についてもアピールしました。ともにレッスンを行ったHIDEBOHも、「東京には確かに情報はあるが、“勝ち取ろう”というエネルギーは大阪がすごいと感じた」と太鼓判。ここ大阪のダンスシーンは、これからますます盛り上がっていくこと間違いなしと言えそうです。

ちなみに、公演スタート時の記者会見で、吉本新喜劇の島田珠代に逆プロポーズされていたヒントンさん。「帰国に際して別れの言葉を伝えたのか?」と聞かると、「僕はアメリカに帰ってしまうから、彼女は僕と離婚したいって言うんですよ…悲しいです。でも、男だから泣かずに我慢して帰国しようと思っています(笑)。今日はふたり一緒に迎える最初で最後のバレンタインデーになりました」と、泣き顔とともにジョークで切り返していました。

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この後のショー本番は、50公演の集大成ともいえる熱いものに。終盤は、客席も総立ちになりコンサートのような盛り上がりを見せました。

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そしてエンディング、以前、桂文枝に教えてもらったギャグをまじえ、ヒントンさんとHIDEBOH、ダンサーのアシュトンさんが声を揃えて「See you next time! いらっしゃ〜い!」と叫ぶと、サプライズで本人が登場! ふたりに花束を手渡し、千秋楽をお祝いしました。ヒントンさんとは熱いハグも! 「本当に2カ月間、ご苦労様でした!」と挨拶した文枝は、「『いらっしゃ〜い!』をお教えしたんですが、非常にお上手。さすが音感がいいですね」とヒントンさんのギャグを大絶賛。「僕より上手いですよ」との言葉も飛び出し、ヒントンさんを喜ばせました。

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さらに、文枝からヒントンさん、HIDEBOHへのスペシャルプレゼントが! 「花月の舞台に立たれたおふたりに…」と、ヒントンさんには「さすが品があってすごくかっこいい」「そして今年は午年ですから…」と、「品富亭 馬通(ひんとんてい・ばとる)」の芸名を、HIDEBOHにはタップダンスにちなみ「達風家 秀暴(たっぷや・ひでぼう)」の芸名を贈りました。ふたりはもちろん大感激です。

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最後は揃ってもう一度、「またこの花月に!」「いらっしゃ〜い!」を披露し、再び大きな拍手に包まれました。

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「アメリカン・バラエティ・バン!」はひとまず幕を下ろしましたが、今後もダンス・アカデミーをはじめ、ヒントンさん、そしてHIDEBOHの活躍はまだまだ続きます。どうぞご期待ください!