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2014年2月21日 (金)

桂三河が鳥取県三朝温泉の“住みます芸人”に!会見では師匠・桂文枝が激励

 全国各地の自治体、地方企業、団体等と密接なネットワークを築き、新たな事業を創り出すとともに、笑いの力で地域の活性化に寄与していく吉本興業グループの「エリアプロジェクト」。そのひとつである「あなたの街に“住みます”プロジェクト」では、全国47都道府県に住む「住みます芸人」と各県のエリア担当社員が、各地域でさまざまな活動を行っています。そしてこのたび、鳥取県三朝町の「三朝温泉開湯850年」を記念し、3月から1カ月間、桂文枝の弟子である桂三河が“三朝町住みます芸人”として現地で落語を披露することに。鳥取県住みます芸人であるほのまるもまじえて連日寄席を開き、街を盛り上げていきます。2月21日(金)に行われた記者会見には師匠の文枝も出席し、三河を激励しました。

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まずは、よしもとクリエイティブ・エージェンシー執行役員・原川大が、「同プロジェクトを立ち上げて丸3年になりますが、今回、三河くんが三朝温泉の皆さまにお世話になることとなりました。ネタをかなり持っており、自信もあるとのことなので、ご声援をよろしくお願いいたします」と挨拶。続いて文枝は、「三河の“河”の字は、実は私の本名である河村(静也)からとっているんですが…」と命名にまつわるエピソードに触れつつ、「今回、住みます芸人になるとのことで、いっそ“三朝”にしては、と言われました。三朝温泉の方がどうしてもとおっしゃるなら、それもええかな…」とさっそく笑わせます。三河が鳥取県出身であることから「本当にいい仕事をいただいた」と喜びましたが、「会社も三朝町さんも、(三河を)ええように見過ぎてへんか心配。毎日、2席ずつ30分の寄席を行うそうですが…そんなん僕でも無理やわ(笑)」と弟子を気遣うひと幕も。とはいえ「芸人としてのチャンスはそう何回もめぐってこない」「これを最大限に生かすべく頑張るように」と檄を飛ばすことも忘れません。

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ちなみに文枝から見た“三河像”は、「非常に真面目で出しゃばらない。どちらかと言うと噺家に向いてない(笑)訥々としたしゃべりをする」とのことで、「非常に誠意のある人間なので、真面目に務めてくれるはず。落語以外の芸なんかもお見せして、お客さまを楽しませてほしい」と期待を込めていました。また、温泉地での住み込みということで、師匠としてもう一つの密かな願いもある様子!? 曰く「(三河は)若いのに髪の毛が少なくなってきていて…(三朝温泉に)そういう効能があれば、お湯につかって髪を伸ばすように。もう、効能があると信じて送り込みます(笑)」。上方落語の噺家として時にマイナス面にもなりえた“鳥取訛り”も、ここでは大きな武器になるはずだと言い、「上方落語会の中村獅童」とも言われるイケメンぶりも合わせ、三朝町を大いに賑わせてくれそうです。

鳥取県三朝町の吉田秀光町長は、野口雨情作詞の『三朝小唄』をそらんじながら、三朝温泉の歴史を紹介。今回のプロジェクトについては、「鳥取県は日野川、天神川、千代川という三大河川を持っており、まさに三河さんの名にふさわしい地。県民を上げてお迎えしたい」と歓迎しました。この後、吉田町長から授与された「開湯850年」の法被に袖を通した三河は、笑顔ながらキリリと引き締まった表情に…。

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三朝温泉旅館協同組合の岩崎元孝組合長と鳥取県関西本部の米田裕子本部長も“三朝寄席”を全力応援。「開湯850年ということでいろんなイベントがあるが、そのスタートとして寄席を行っていただくことになりました。地元としても大変な期待を寄せており、この機会に関西の皆さんにも今一度、三朝温泉を認識していただければ」(岩崎組合長)、「関西からは車で3時間ほどと近くなりました。ぜひたくさんの方に行っていただきたい」(米田本部長)と、それぞれコメントしました。

最後は、この日の主役である三河が意気込みを。「住みます芸人になれることを大変光栄に思っています。火曜を除いて毎日のように落語をやらせていただくということで、少しでも三朝を盛り上げて貢献できれば。また、温泉医療が有名なところなので、温泉にも毎日入り、健康になって帰ってきます」と笑顔で話します。会見に同席したゆるキャラ・湯けむり怪獣ミササラドンにちなみ、「私もこれからは湯けむり芸人として頑張っていきたい」と決意表明も! 文枝から「なんかおもろいことのひとつも言わないと」と指導が入ると、「三朝温泉とかけまして、携帯電話と解きます。その心は…えーゆーがある」と即興でなぞかけも披露して、場を沸かせていました。

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寄席が行われる劇場は、古くから同町にある芝居小屋ニューラッキーで、レトロな味わい深い雰囲気が魅力だそう。今のところは16:30〜と20:30〜の1日2回公演となっており、昼間の空き時間にも地域の介護施設を訪問するなど、多彩な活動を行う予定です。できれば鳥取や温泉にちなんだネタにも挑戦したいと意気込んだ三河。締めくくりには文枝から「ぜひ次もまた落語家を呼ぼうと思ってもらえるよう頑張ってほしい。私も時間が合えば、ぜひ応援に行きたい」と力強いエールが送られました。

3月の三朝温泉を笑いでいっぱいにする“三朝温泉住みます芸人”桂三河。今後の活動に、どうぞご注目ください!



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