秘蔵写真に「懐かしいなぁ」としみじみ! 映画『LIFE!』日本語吹き替え版完成披露試写会にナイナイ・岡村が登壇!
2月25日(日)、東京・TOHOシネマズ六本木にて『「LIFE!」日本語吹き替え版完成披露試写会&トークイベント』が開催され、ナインティナイン・岡村隆史が出席しました。
世界中から絶賛され、日本でもマスコミ試写の段階で連日満員となっている最も注目の映画『LIFE!』は、ごく平凡で地味な主人公ウォルター・ミティに降り掛かった思いがけない転機を描いたファンタスティックなヒューマンドラマです。
今作において、岡村はベン・スティラー演じる主人公ウォルター・ミティの声優を担当。ミティと似たファッションに身を包み、「岡村ミティです!」と笑顔で挨拶しつつ、「つたない吹き替えに集まってくださってありがとうございます。僕なりに一生懸命やらせていただきました」と観客に語りかけました。
なんと、関西弁のままで主人公の声を吹き替えしたという今作。「スタッフさんが自由にやっていただいて結構ですと言ってくださったので、関西弁でいこうか」ということになったようです。
が、オファーをいただいた段階では「ムリムリムリ!」とずいぶん後ろ向きだったそう。そんな岡村が“やってみよう”と前を向いたのは、今作を観たから。「新しいものにチャレンジしていこうと(いうメッセージがあると)捉えたので、やってみました。けど、大変でした。まずどこを観て吹き替えればいいのかわからない。雰囲気出そうと思ったんですけど(できず)、結局このまま(右手に台本を構えたまま)ずーっと8時間。2日間かけてやりました」と収録を振り返ります。
ベン・スティラー、そしてミティとの共通点としては「今日は完全に似せてますけど」と前置きしながら、「ちょっと小柄なところ。あと、ミティとか引っ込み思案で女性に対しても奥手なところが似てるんじゃないかなという気がします」とコメント。「女性にたいして奥手なんですか?」と司会者から問われると、「そうなんです。運を吸い取られてしまうというか、女性のことばっかりで頭いっぱいになるんじゃないかなって(思うと恋愛できない)。(積極的に)行くのも嫌やし、来られるのも嫌です。めんどくさいでしょ?」と話すと、会場からは笑い声が。また先日、結婚を発表したキャイ~ンの天野ひろゆきさんについて訊かれると、「完全な裏切り行為! いつも“天野くん、ええことあった?”“ないよ”“俺もないよ”って挨拶してたのに、裏切られました!」と先を越されてしまったからか、悔しさをにじませていました。
ここで岡村のこれまでの人生を、写真で振り返ることに。
まずスクリーンに映し出されたのは、高校時代の矢部とのツーショット写真。客席からは「かわいい~!」との声があがります。
「僕が3年生で、相方が2年生のサッカー部の夏合宿の写真。当時から、いちばん仲の良い後輩でしたから。相方はさわやかでしたから、すごくモテましたよ」と振り返りつつ、「卒業の寄せ書きみたいなのに、相方が“進路に迷ったら、お笑いの世界に一緒に行きましょう”と書いてありました」と懐かしみます。
続いて映し出されたのは、初めての宣材写真。「このとき、初めて当時流行ってた(リーバイス)501のジーパンを買いました。ジャケットは持ってなかったものですから、広報の女性の社員さんのをお借りしたんですけど、それでもデカかったですね」としみじみ。
続いては、ABCグランプリ優勝時の写真。「覚えてますわぁ~。相方のジャケットは雨上がり決死隊の蛍原さんからお借りしたもので、僕もピノッキオさんから借りました。僕は21歳で、相方は20歳。成人式の日やったんで、成人式にも行かずに舞台立って。雨上がり決死隊さん、よゐこ、FUJIWARAもバッファロー吾郎も出てました。ふじもん(FUJIWARA・藤本)に“お前ら、ゴマメ(人数合わせ)やからな!”って言われて腹立って。絶対優勝したる!と思ってたんで、優勝したときはざまぁみろ!と思いましたよ(笑)」と笑顔で語ります。
下馬評では雨上がり決死隊が優勢だったそうですが、優勝するためにいろんな策を立てていたというナインティナイン。「僕らコントをやってたんですけど、みんなコントをやるから、それでは目立たへん。立ち漫才できれいな格好をして出ようって決めて、5分間のネタをやったんですけど、いつも練習で4分55秒。公園でずっと練習してました。雨上がりさんが抽選でトップバッターを引いたときは、やったーと思った。懐かしいから、ついつい喋っちゃいます」と饒舌に語ります。
4枚目は、上京するきっかけとなったユニット「吉本印天然素材」メンバーとの宣材写真。「ダンスは得意やったんですけど、お笑いが踊り上手でええんかっていう反抗心もありました。でも、ほんまは楽しかったですよ、キャー!って言われて。それに、これをやりだして“本格的にお笑いで頑張るんや”という決意もあった」と。「その後、卒業することになったけど、それも大きかった」と話しながら、その後の怒濤の忙しさを振り返りました。
5枚目は主演作を務めた『てぃだかんかん』の場面写真が。「僕がやっていいのかっていう思いはありながら、松雪(泰子)さんに助けられた部分は大きかった」と語ります。沖縄好きで知られる岡村ですが、「2日休みだと沖縄本島、3日休みだと石垣島、1日休みだと実家に戻る」という休日をおくっているそうです。今作は3月に行われる『第六回沖縄国際映画祭』での上映も決定していますが、「会社の人に“レッドカーペット歩くんやで”って言われました。ムービースターとして、しっかりサインも書きつつ、手も振りつつ歩きたい」と意気込みました。
そして、最後に映し出されたのは、『LIFE』のロゴの入った岡村の写真。吹き替えに挑んでいるときのものだそうで「かっこいいですねぇ~。緊張してますけど、男前って感じで」と自画自賛しつつ、「僕、スタジオの中だと撮ってますよ感が出てしまうと注意されたことがあるので、今回は“もし出てたら言ってくださいね”ってスタッフさんにお願いしていました。それに、台本は標準語で書かれてますから、関西出身のスタッフさんと話し合いながらどんどん変えていったんです。大変でしたよ!」と収録時を思い出したように熱弁。「僕の関西弁、大丈夫でした?」と心配そうに声をかけると、お客さんからちっちゃい○のサインが。「ちっちゃいけど……ありがとう!」と笑顔で応える岡村でした。
また、司会者から「次なる挑戦は?」と訪ねられると「同棲ですね」とまさかの返答!「みんなが結婚していって、どんどん取り残されている感がある。でも、自分を変えていかなあかんと思っているので、今年は同棲したい。同棲が無理なら、女性と海外旅行したい」と抱負を。目を丸くして聞いていた司会者の「なるほど~……実現するといいですね!」というあまり心のこもってない返答に、爆笑しながら「そうですね!」と答えていました。
最後に、観客のみなさんへ「今日はありがとうございました。この映画は見終ってスカッとした気持ちになられたと思います。それに、新しいことにチャレンジしてみようとか、やめてたことをやってみようかなとか背中を押してくれるような作品なので、2回観てもいいんじゃないかなと。みなさんの口コミで広めていただいて、“岡村もがんばってたよ”と言っていただければ何よりです」と語りかけた岡村。大きな拍手の中、ムービースターさながら、「劇場でお会いしましょう!」と手を振りながら会場を去っていきました。
●作品情報
LIFE!
製作・監督・主演:ベン・スティラー
出演:クリスティン・ウィグ、ショーン・ペン、シャーリー・マクレーンほか
配給:20世紀フォックス映画
公式サイト:http://www.foxmovies.jp/life/
3月19日(水)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
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