5upよしもと卒業公演 GAG少年楽団単独ライブ「ブリザード」
2月23日(日)、GAG少年楽団の単独ライブ「ブリザード」が5upよしもとで開催されました。オープニングに、おそろいの清々しいスカイブルーのスーツでお目見えした3人。立ち見のお客さんまでいる客席を見渡し、宮戸に感想を求められた坂本はおなじみの「言わんよ!」で切りかえし。さらに福井に「ガリガリやん! ガリガリ君やんか」と言われた坂本、「誰がガリガリ君やねん!」とおもむろにスーツを脱ぎ出し、あらわになった上半身には「当たり」の文字が。おなじみの坂本のギャグが炸裂したところで、お客さんにどこからお越しになったのかを聞いてみたところ、なんと北海道からこの卒業ライブを見に来てくれたお客さんがいらっしゃいました! 大きな拍手が起きました。「北海道より遠くから来たっていう方は?」和やかなやりとりが続きます。
そのとき突然、「キャーッ! 助けてーっ」という女性スタッフの悲鳴が!
騒然とするお客さんたち。続いて、「ヘンな奴が5upに入って来たぞー! 助けてくれっ! うわー!」と男性の声。すると…。不気味なBGMと共に、低い男の声が響き渡りました。「私は怪人ブリザード。5upよしもとはこの怪人ブリザード様がいただいた。逆らう者はこの通りだ!」。その直後、「うわー!」と次々と悲鳴が…! 坂本に続き、舞台袖に様子を見に行った福井までがやられてしまった気配です。ステージに残されたのは宮戸ひとり。「皆さん、落ち着いてください! このままでは皆さんもやられてしまいます! 落ち着いてください! 後方扉から脱出していきましょう!」。ときすでに遅し、怪人ブリザードがついに姿を現しました。皆殺しだ! これでも喰らえ!」怪人ブリザードに果敢に戦いを挑む宮戸でしたが、怪人ブリザードの必殺技・ブリブリビームを浴びてしまい…。ついに客席にもブリブリビームを放つ怪人ブリザード。絶体絶命の危機です!! 「こんなときにヒーローが来てくれたらなぁ…」
すると!!
「ヨイショ~」
なんと、そこに現れたのはヨイショマン! 「ヨイショマンは、ヒーローだよ」と言いますが、「全然強そうじゃない!」と不安げな宮戸。必殺技は「この場を盛り上げること」と、「ヨイショ、ヨイショ」と盛り上げます。「5upよしもとはすごい劇場だねぇ。ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ~」。すると、怪人ブリザードに異変が…。「やめろ!」。ヨイショマンが盛り上げるたびにその超音波に反応し、怪人ブリザードが苦しみ始めたのです。
しかし手ごわい怪人ブリザードは、ブリブリビームを発射。このままではヨイショマンがやられてしまいます。お客さんも手拍子でヨイショマンを盛り上げます。再び苦しみ始める怪人ブリザード。そして一本締めをしてからの最後の「ヨイショ~!」の一撃で、怪人ブリザードを退治することができました!
そして「ヨイショマンのテーマ」が会場に響き渡りました。スポ刈りヒーロー、ヨイショマンのおかげでめでたし、めでたしです。
ヒーローショーが終わったところでネタに突入。ひとつ目のコントは「待ち合わせ」。カフェでひとりの男を待つ女、坂本。そこに、仕事終わりの男、福井が現れます。今日は2人の初デート。先に福井のコーヒーを頼んでくれておいたりと、やたらと気の効く器量よしの女・坂本に感動する男・福井。そんなとき、男の携帯に先輩・宮戸から飲みの誘いの電話が。男は「体調を崩しちゃいまして、もう家に帰っちゃったんです」とウソをついて断りますが、なんと2人がいる喫茶店に先輩・宮戸が…! なんとしてもこの場を逃れたい男、福井と女・坂本。女、坂本は「こんなこともあるかな、と思って」と次々と小道具を駆使し、気を利かせてその場を切り抜けようと企てますが…。まさに女・坂本の気の利かせ方はミラクルの粋。続いて「待ち合わせ」のスピンオフミニコントでは、後輩に飲みの誘いを断られまくった宮戸に、次々と「ツイてない出来事」が降りかかり…。
2本目のコントは「コンパ」。3対3でのコンパの席で、「飲もうや、飲んでるかぁ~? お前ら、酒よわっ! オレ、もう6杯飲んでるわ~」とやたらと女の子に酒強いアピールばかりするめんどくさい男、福井。しかし2人は福井が2杯しか飲んでいないことに気づいていました。福井がトイレに席を立ったとたん、ウソツキが嫌いな坂本は福井に追い込みをかけます。坂本の追い込みにより、ピエロぶりが露呈し、そして撃沈する福井。そしてそれを冷静に見守る宮戸の3人の構図が笑いを誘います。「コンパ」のスピンオフミニコントでは坂本が主人公。あの日のコンパで一人の女性とデートに漕ぎ付けた坂本でしたが、「ウソが大嫌い」という性格が邪魔をして…。
3本目はコント「もしかして…」。喫茶店にひと組の夫婦が姿を現しました。見た目もさることながら、夫・福井の「僕はホットコーヒーがいいよねぇ~」、妻・坂本の「私も、ホットコーヒーで、ございまぁ~す!」とオーダーする口調は、まさしく国民的人気アニメのあの夫婦。ウエイターの宮戸も思わず「もしかして…、サザエさんとマスオさんですか?」と質問します。「そうですけど?」というマスオの福井に、「やっぱりそうだ!」と大喜びの宮戸ですが、宮戸から意外な言葉が続きます。マスオさん、サザエさん以外にも、次々と人気アニメの有名人が来店し、そのたび宮戸は「もしかして…」と切り出します。「もしかして…」のスピンオフミニコントは福井が主役。本編コントと同様に、写真を駆使してのひとりコントです。大画面に次々と映し出される写真のなかには、GAG少年楽団の懐かしいショットなども。ひとつの大きな節目を迎えるGAG少年楽団のこれまでの足跡を改めてかみしめることができる、うれしいギミックが隠されていました。
続いてのコントは「高校野球」。夏の高校野球地区予選。九回裏、ツーアウトランナーなし。宮戸先生率いる高校は10対0でぼろ負け中。次の打順の坂本で、最後のバッターになるのか…。そんなとき、宮戸監督が「タイム! 福井、お前が代打や!」と坂本を下げて福井を指名。3年間、厳しい練習を1日も休まずにいたのが福井でした。「思いっきりやってこい!」と福井を送り出す宮戸監督でしたが、「監督!この試合、あきらめたんですか? これは福井の思い出作りですよね?」と坂本が水を差し始め…。「高校野球」のスピンオフミニコントでは、本編のコントで先生役を務めた宮戸が先生の口調のまま、「これからさらなる躍進のために!」と事前にお客さんから集めた「3人それぞれの直した方がいいところ」を発表! 坂本には「スケボーやってることを押しすぎ」、福井には、「顔のゆがみ」、また、「かまいたち・山内と付き合っても福井さんのためにはならない!」という意見も。これには宮戸も「先生もそう思うぞ!」と共感したようでした。宮戸には「ドヤ顔のとき前歯が1本だけ出るところ」などがファンの皆さんから指摘されていました。とくに素晴らしかった「直した方がいいところ」を書いてくれたお客さんには、コントで使われた写真の数々が収められたアルバムが進呈されました。
最後のコントは「泥棒」。ぐっすり眠っている宮戸の部屋に、泥棒・坂本が忍び込み部屋をあさり始めます。そこに現れた幽霊、福井が阻止しようとしますがその様子を見ていることしかできず…。宮戸が眠っている間に、次々と鳴る電話。留守番電話に吹き込まれた内容は、宮戸の身内に次々と襲いかかる大変なできごとを伝えるものでした。それを聞いていた泥棒・坂本が起こした行動とは…!?
ヨイショマンヒーローショーあり、しかけいっぱいのコントありの、GAG少年楽団らしさがきらりと光る卒業公演となりました。これからも多方面で活躍する3人を、応援してくださいね!
GAG少年楽団の動画はこちら⇒http://ynn.jp/u/388/
【GAG少年楽団】