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2014年3月31日 (月)

相席スタート単独ライブ~ロゼの気分~

3月21日(祝・金)、東京・ヨシモト∞ホールにて『相席スタート単独ライブ~ロゼの気分~』が開催されました。

昨年、コンビ結成1年未満で『THE MANZAI2013』のワイルドカードへ進出した期待の新星・相席スタート。3月より新たなスタートを切った若手ランキングシステム『彩~irodori~East~』では「~Member」入りとなるなど注目の男女コンビの初単独とあって、指定席は完売。立ち見が出るほどの盛況の中、1時間の単独ライブを行いました。

オープニングはバーで飲んでいるであろう設定の男(山添)の隣りへ、ミステリアスな女性(山﨑)が「お隣よろしいですか?」と、彼らの漫才の冒頭の声かけから入るコントからスタート。ワインの赤を勧める男に「いや、そんな気分じゃない?」……などとやりとりしながら、“ロゼの気分”というタイトルコールをするのかと思いきや、あっさりと交わしてくるという彼ららしい幕開けです。

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普段は漫才の多い彼らですが、今回の単独では漫才4本、コント2本を披露しました。
1本目の漫才は女性誌などでよく発表されている「抱かれたいランキング」を切り口に、ディープな女性的思考を語る山﨑。否定しまくっていた山添も、ある山﨑の一言で全てを受け入れてしまうという彼ららしい掛け合いに、大きな笑いが起こります。

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この季節ならではの“卒業”をテーマにした2本目の漫才では、山﨑があるショッキングな出来事を緩和するための方法として考え抜いた術を発表。嬉しそうに乗っかる山添ですが、その後、こてんぱんにされ……。彼らの冒頭句「お隣よろしいですか?」のさまざまなバージョンが観られたのも、今回のお楽しみのひとつでした。

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3本目はよしもとニュースセンターのインタビューでも語っていた“男女の友情は成立するのか?”をテーマとしたもの。4本目の漫才は、永遠のテーマである“なぜ男は浮気するのか?”を題材に。以前、よしもとニュースセンターで行ったインタビューで「ケイさんの過去に付き合った男を全部、僕が背負っています」と公言してた山添ですが、今回の漫才ではいずれもトコトンに追いつめられていきます。中盤なんとかやり返そうと躍起になるのですが、結局こてんぱんに打ちのめされるという展開に。

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コントでも然り。
1本目のコントでは、会社の先輩と後輩にあたる男女のある種のせめぎ合いが。はっきりしない男、はっきりして欲しい女……それぞれの心の声に、大きな笑いが起こります。2本目のコントは、また少し毛色の違ったもの。素直な男性的欲望をむき出しにする男演じる山添を、手玉に取るように徐々に優位な立場を確立し、追いつめていく女演じる山﨑という展開に、大人の女性ならばスカっとした気分を味わえたに違いありません。

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山﨑の説得力のある身振り手振り、大人の女性ならば「わかる! わかる!」と大いに頷いてしまうボキャブラリーのセレクトに圧倒されるのはもちろんですが、負けじと食らいついて男性的視点からの主張を素直に口にする山添の怖いもの知らずな発言があればこそ、2人のしゃべくりはいっそうの輝きを放ちます。まさに、掛け合いの妙を感じる漫才ばかり。
最後の漫才では追いつめられた山添の、祝日の昼間にふさわしくない絶叫が響き渡りました。が、下ネタ的な発言や言葉も、彼らにかかればまるでそうではないようにすんなりと受け入れられるから不思議です。

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さらに、VTRも秀逸。山﨑は“初めての単独ライブ”について語るというものでは、何かを連想させるようなシチュエーションに。
将来のためにと出かけた占いの先生の前でカップルコントを始める2人が。こちらは山添による占いの先生のイラストが写し出された静止画とともに、音声のみが流されたのですが、「子供はできますか?」などと暴走する山添を止めもせず、意味有りげに「ふふふ」と笑う山﨑。先生が発したフレーズ“パッション”を気に入ったのか何度も繰り返す山添など、かなりふざけた内容でした。

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初めての単独ライブとは思えないほど、しっかりとしたライブ構成とクオリティの高いネタの数々。次は? 次は?と引き込まれていくうちに、あっという間に1時間が終了。
「お昼から親には見せられへん内容でしたが」(山添)「まぁ、うちは両親来てますけど」(山﨑)「うちもオカン来てますけど」(山添)との言葉もありましたが、何か別のものを見せようとするのではなく、今のあるべき相席スタートの姿が凝縮された単独ライブ。(しかも終演後、時計を観れば1時間ぴったりという正確さ!)。唯一無二な勢いのある男女コンビの骨頂を、大いに見せつけられました。

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が、やり遂げたという余韻に浸ることはありません。締めのあとは、最初のVTRを思わせる構成で、“初めて”を体験した山﨑の「やっぱり生はいいですね」という意味深な発言でエンド。ドッと大きな笑いが起きたとともに、すばらしい単独を讃える大きな大きな拍手がいつまでも鳴り響きました。

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●ライブ情報
相席スタート トークライブ~終電逃し逃し~
開催日時:4月22日(火)21時15分開場/21時30分開演
会場:渋谷公園通りシアターD
チケット:前売自由1000円
チケットよしもと:http://yoshimoto.funity.jp

【相席スタート】