THE舶来寄席2014への道〜よしもと神芸フェスティバル〜
4月3日（木）、なんばグランド花月で「THE舶来寄席2014への道〜よしもと神芸（カミワザ）フェスティバル〜」が開催されました。世界中から「神」と呼ばれる超一流のパフォーマーが集結する「THE舶来寄席2014」が、5月9日（金）よりなんばグランド花月にて開幕。同公演には『KAMIWAZA〜神芸〜2013』チャンピオンであるマディール・リゴロさんやジャグリングの神様ニノ・フレディアーニさんら名だたるパフォーマーたちがズラリ勢ぞろいする一方で、なんと吉本所属の実力派たちも特別参戦！ この日は予選を勝ち抜いた12組がそれぞれの“神芸”を披露し、「THE舶来寄席2014」出場権を勝ち取るべく熱い闘いを繰り広げました。
まずはスクリーンで「THE舶来寄席2014」出演のパフォーマー紹介VTRを上映。目を見張る超絶技の連続に、客席から歓声が上がります。続いてMCを担当するNON STYLEが登場。さっそく石田が「井上さんは神芸的に嫌われてますよね！」と相方いじりで笑わせるなど、会場の雰囲気をやわらげます。また、マディール・リゴロさんのバランス芸をスタジオで目の当たりにしたというふたりは、「不良に魅せたら絶対更生するぐらいの感動」（石田）と大絶賛。「それを生で見られるんですよね！ きっとさまざまな人に楽しんでもらえると思います」（井上）とイベントの面白さに太鼓判を押していました。
続いて、同イベントのエグゼクティブ・プロデューサー、そしてこの日は審査委員長も務める澤田隆治さんから挨拶が。古くは『てなもんや三度笠』、その後も『花王名人劇場』など数々のメガヒット番組を手がけ、漫才ブームの仕掛け役ともなった伝説のプロデューサーである澤田さんは、大正から昭和、そして現代への寄席の移り変わりに触れつつ、「大阪の寄席では漫才や落語が主流となり、他の芸は色物と呼ばれている。しかし、みんな本当に努力しているんです。そんな皆さんの中から、ぜひ世界に羽ばたく人が出てきてほしいと思い（今回のイベントを）企画しました」と説明。さらに「今日、皆さんは歴史の証人としてここにいらっしゃるのかもしれません」と呼びかけ、イベントへの期待をあおりました。なお、持ち時間は各パフォーマー5分。澤田さんを含む審査員7人で審査を行い、上位3組が「THE舶来寄席2014」への出場権を手にすることができます。さあ、いよいよ熱戦の火ぶたが切って落とされました！
Aブロックのトップバッターは、マルチコメディパフォーマーとして活躍するTASUKU。ふたりが交互に芸を披露していくスタイルで、絶妙なボケを絡めたマジックが客席を沸かせます。ラストに見せた箱からのコミカルな脱出劇には、大きなどよめきが！
マジック界のサラブレッド・小泉エリは、ふたりのダンサー兼助手を従えて登場。小さな檻からのサプライズたっぷりな登場やトランプを使ったマジック、さらにハンガーを使ったマジックなど、ポップな音楽に乗せて華やかなステージを見せてくれました。
3組目はお笑いコンビのモンブラン。不安定な台の上でバランスを保つローラーバランスと皿回しのコンビプレーに客席は大爆笑！ 失敗続きの相方に愚痴が止まらなくなるなど、ふたりの息の合ったかけあいでも魅了しました。
Aブロックの最後はエハラマサヒロ。ピン芸人として『R-1ぐらんぷり』などでも好成績を残してきたエハラは、見事なヒューマンビートボックスから「童謡を世界一かっこよく歌う」というネタで客席をノリノリに。『雪やこんこ』をクセがすごすぎる美声で聴かせ、まるでコンサートのような盛り上がりを生み出していました。
「エハラにはイライラしますね！（笑）」（石田）などNON STYLEの興奮冷めやらぬトークを挟んでのBブロック、くまだまさしはブルマがずり上がるネタなどくだらなくもツボにハマる“くまだワールド”を炸裂させます。「びっくり風船」と称して風船を鼻でふくらませるネタでは、客席に飛ばしてプレゼントしようとするも悲鳴が…。
吉本唯一の腹話術師・川上じゅんは、人形ではなくふたつのボードを使って腹話術を披露。その場で描いた少年“こうちゃん”やETの顔が声に合わせて動くという不思議な芸で観客のハートをつかみます。疑問の声に応えてボードの裏側を見せるも、仕掛けはまったくなしで、客席からは「えーっ！」という声が。観客の男性をステージに上げてのアドリブ満載のパフォーマンスもお見事！
アコーディオン＆即興ハリガネアートで沸かせたのは、夫婦コンビのおしどり。マコが演奏するシャンソンに乗せて、ケンがさまざまなモノをハリガネで作り上げていきます。リクエストを募ったり、出来上がった作品をプレゼントしたり…客席を巻き込んでのパフォーマンスは大盛り上がり。
もりやすバンバンビガロは、笑いをたっぷり盛り込んだジャグリングで勝負。この日もリンゴをかじりながら、さらには観客と一緒に挑戦する一輪車でのジャグリングなどを披露し、爆笑を巻き起こしました。
Cグループは、風船芸人の松下笑一からスタート。かわいいテディベアなど、風船からさまざまな作品が生まれていくさまは圧巻。美しいドラゴンは、大きな風船にくくり付けて客席へ！ 観客の手から手へと動き回り、まさに「空飛ぶ龍」のような壮麗さを見せていました。
こんばらさんのコミックマジックショーは、驚きと笑いが満載。ひねりを加えた展開で、笑わされたかと思えば驚かされたりと、観客は大忙しです。パフォーマンスのラストに披露した風船を飲み込むマジックには大歓声が上がりました。
笑福亭鶴笑は、海外でも高い評価を得ているパペット落語「ゴジラ対モスラ」をひっさげて登場。小道具はもちろん全身を使って表現される抱腹絶倒の怪獣バトルには、子どもたちはもちろん大人も釘付けに…。
ラストを飾ったのはKAMIYAMA。パントマイムとマジックを融合させた独自の世界に、観客をどんどん引き込んでいきます。ひとりの男が織りなすコミカルかつ不思議なストーリーは、唯一無二の面白さ！
全12組のパフォーマンスが終わり、審査員の皆さんは審査のため別室へ。発表までの時間を盛り上げたのは、スペシャルゲストのレーザーラモンです。客席を練り歩いて観客を驚かせたり、HGのおなじみ「フォー！」を封印するための儀式を執り行ったりと、ふたりの漫才は予想のつかない展開に。やがてRGの熱い思いを受け止めたHGが、「フォー！」の新たなる始まりを告げ…？
ネタの後は、NON STYLEも加わり4人で賑やかなトークを。「あるあるも“神芸”なのでは？」と話を振られ、RGが『夢見る少女じゃいられない』に乗せて「なんばグランド花月あるある」を熱唱するひと幕も！ 再び客席を練り歩きながらのRGワンマンショーを経て、ついに結果発表の瞬間がやって来ました。
井上が、上位3組を一気に発表。3位はモンブラン、2位はKAMIYAMA、そして1位は川上じゅんという結果に！ 見事トップに輝いた川上は、「うれしいです！ 先日、親父（腹話術・声帯模写の故・川上のぼる）が『上方芸能の殿堂入り』をしました。僕もまた頑張ります！」と喜びのコメント。澤田さんからは、「選ばれなかった皆さんも、これからずっと見ていきますし、よくなればどんどん入れていきたい。どうぞ期待してください」と、出場者全員にエールが送られていました。
いよいよ開幕まで1カ月に迫った「THE舶来寄席2014」。吉本が誇る“神芸”パフォーマー日本代表も加わって、ますます目が離せないスペシャルイベントを、どうぞお見逃しなく！
●公演概要●
「THE舶来寄席2014」
日時：5月9日（金）〜31日（土） 平日18:30開演／土・日曜19:00開演
会場：なんばグランド花月
出演：
“神芸ワールドスペシャル” マディール・リゴロ（スイス） 《Ｗキャスト》アンドレイ・ジェイコブス・リゴロ（アメリカ）…サンド・ソーン・バランスマイケル・グードゥ（アメリカ）…コメディ・ジャグラー ロミーナ・、ミッシェルティ（フランス）…コントーションアンドフラフープ ダニー・ダニエル アンド エディーナ（ポルトガル）…ローラーバランス ニノ・フレディアーニ（アメリカ）…ゴッド・オブ・ジャグラー デュオ・ミナソフ（ロシア）…クィック・ドレスチェンジ フェイス・チーム（ハンガリー）…アクロバット・スラムダンク
“オールよしもとジャパンプレミア 人気芸人が集結したバラエティーショー” よしもと芸人 日替わり出演
料金：一般4700円 子ども3100円
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ローソンチケット http://l-tike.com
☎0570-084-005【Lコード 56840】
なんばグランド花月予約専用ダイヤル（オペレーター対応）☎0570-041-356（10:00〜18:00／年中無休）
お問合わせ（オペレーター対応：時間外は自動音声対応） ☎0570-550-100（10:00〜19:00／年中無休）
THE舶来寄席 公式サイト http://www.the-hakurai.com
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