野性爆弾・川島、自作の絵本を「自分の子どもには見せない」とキッパリ!『野性昔ばなし』出版記念イベント
4月25日(金)、東京・HMV新宿にて野性爆弾・川島邦裕が本日発売となった自作の絵本『野性昔ばなし』(竹書房・刊)の出版記念イベント『野性爆弾・川島邦裕サイン会』を行いました。
イベント前、マスコミの囲み取材に応じた川島。オファーを受けたことがきっかけで絵本の制作に取り組んだらしいのですが、「自分の画が……あ、絵ってことですね、それがどれくらいのレベルにあるのかを試してみたかった」んだそう。イラスト自体は3ヵ月くらいで描きあげたものの、その後、さまざまな事情があり、1年くらいかかって出版が実現。「超大作です」と胸を張ります。
本人曰く、「お母さんに聞いていたような昔話を、今風にリメイクしました。現代版です。だから、“今話(いまばなし)”です」とのこと。猿蟹合戦の猿が蟹の甲羅をパカッと開けているイラストがいちばん気に入っているそうですが、「子どもにはあまり見せられないのでは」という指摘を受けると、「子どもって意外と残酷じゃないですか。蟹を開けたらあかんのやでっていうのを提示して、やってはいけないんだと知らせるコミュニケーションが取れる本。だから、家族の本です」と反論。「残酷な部分を残酷にしないように工夫してます。虎が死ぬシーンも、土返りということにしました」と持論を展開しましたが、「ご自身のお子さんにも見せます?」と訊かれると「見せないです」とキッパリ。「危険な思想になったら困りますからね。よその子には観てもらいたいです」と言い切り、笑いを誘っていました。
「自分の親はイタコ」と言い出す川島。創作中、山下清画伯に乗り移っていただいてイラストを描きあげたそうで、「この絵本を愚弄することは、山下先生を愚弄することになりますよ」とシニカルに語り、報道陣を困らせます。
さらに、「よその国の人や位の高い方にも読んでいただきたい。六本木ヒルズの最上階でシャンパンを飲んでいるようなね。日本の人以外にも観ていただきたいですね。僕は日本規模におさまる人間じゃないんで」と飄々とコメント。「この本が売れたら、『赤毛のアン』とか『小公女セイラ』とかを題材にしたいですね」と早くも次回作への展望を述べていました。
摩訶不思議な会見での発言とは異なり(?)、サイン会での対応は優しさでいっぱい。「○○ちゃん!」と来てくれたお客さんを親しげに読みながら、名前入りのサイン、写真撮影、握手に気さくに応じます。
順番を待つ列の中には、なぜかガリットチュウ・福島の姿が! マスクに帽子をかぶり、ばれないようにやってきたそうですが、囲み取材を覗いているところを川島に見つかってしまいます。
福島がわざわざ絵本を購入し、整理券を求めて並んだと聞き、「福ちゃん、写真撮ろうや~」とうれしそうな川島でした。