時代に流されろ!
『時代に流されろ!』が、東京・神保町花月にて5月3日(土)に初日を迎えました(5月6日(火)まで)。
本作は、脚本、演出をマンボウやしろが務める“新生”マンボウやしろ劇団としての公演。
定評のあるマンボウやしろ作品、2人の女優を含む魅力的なキャストもあって、神保町花月は満席となりました。
開演時刻を迎えると、「よく来たね。マンボウやしろ劇団へようこそ!」とのナレーションをきっかけに本編へ。
物語は、“時代の流れ”が読めない小説家(ランパンプス・寺内ゆうき)が借金返済のために、小説の構想を練るところから始まり、その構想の主人公である彼(ピクニック)と彼女(児玉絹世)が舞台上に具現化します。
その後の展開は、世間を賑わす時事ネタを絡めつつ、科学、医学、倫理、宗教、哲学、死生観といった領域にまで踏み込み、観客は『時代に流されろ!』というタイトルに込められた意味について考えさせることとなります。
とは言うものの、もちろん爆笑を誘うシーンも随所に用意され、さらに意表をつく楽器演奏や歌唱シーン、こだわりの選曲、ハイセンスな映像など、見どころを挙げたらきりがありません。
しかし彼もまた、クライマックスでは予想だにしない一面が……。
エンディングでは、出演者全員が横一列になって登場し、無事、初日をやり遂げ安堵の表情を覗かせます。
さっそく稽古を振り返りますが、囲碁将棋・根建は、「いつもバイクで一緒に帰ってたんですけど、赤信号で止まる度に◯◯◯◯」と相方の文田が、バイクで帰宅中もセリフの稽古をしていたことを報告。
また寺内は、「僕、一番好きなの(ボーイフレンド)宮川さんの◯◯◯なんですよ」と劇中で披露した意外な特技(?)を称賛します。
宮川はその特技に初めて挑んだのが今回の稽古中とのことで、それを知ったシューレスジョーも驚いたとか。
そんな経緯もあり、宮川がお得意のツッコミ芸を披露すると、ツッコまれた相方・黒沼も「僕のおかげなんです」と自慢げです。
さて、恒例となった初日限定のお見送りサービスですが、今回は来場者が出演者から一人を選び、2人でちょっとした会話をしながら階段下までお見送りするというもの。
いわば指名制なので、人気の差が明確となりますが、ざわつく客席に「気を遣わないでください」「(人気度の)データも取れますんで」とピクニックが呼びかけます。
最後の挨拶を終え、暖かな拍手を浴びながら全員で深々と頭を下げた後、お見送りがスタート。
不安げだった伊藤真奈美、そして「濡れ手なんですよ」と語っていた黒沼もお見送りの希望者が現れ、キャスト陣は階段を何往復もしていました。
鑑賞後には「自分だったら?」と考え、それを踏まえた上でもう一度観たくなるマンボウやしろ渾身の一作『時代に流されろ!』は、5月6日(火)の千秋楽まで、残り6公演です。
お見逃しなく!
●公演情報
『時代に流されろ!』
【脚本・演出】マンボウやしろ
【出演】ピクニック、シューレスジョー、囲碁将棋、ボーイフレンド、ランパンプス・寺内、伊藤真奈美、児玉絹世
【日程】
5/4(日)16時開演/19時開演
5/5(月)16時開演/19時開演
5/6(火)16時開演/19時開演
【チケット】前売:2300円/当日:2500円
【Yコード】999-070
※神保町花月公式サイト内情報(http://jimbocho.laff.jp/kouen_schedule/2014/05/post-4519.html)もご参照ください。
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