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2014年5月 5日 (月)

少年少女 春の祭典SP

4月29日(火・祝)、東京・神保町花月にて『少年少女 春の祭典SP』が行われました。

同月13日(日)に活動休止を発表した少年少女。5月から阿部は清掃業へ、坂口は「少年少女 坂口真弓」という芸名で活動することが決まっており、このライブは“少年少女”として活動休止前最後のライブ。ということもあって、前売り券は早々に完売。当日券も売り切れるという超満員の中、イベントはスタートしました。

まずは、彼女たちの代表作である“OLコント”を。会社帰りに、いつものようにあーだこーだと喋り出す“阿部ちゃん”と“坂口”。長野オリンピックの原田選手について盛り上がったりと、相変わらずのゆる~い2人です。

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“坂口”の「ゴールデンウィークどこ行く?」というきっかけから、ドラマロケ巡りを振り返る2人。阿部ちゃん曰く、いちばん楽しかったのは『デパート!夏物語』のロケ地である「相模大野の伊勢丹!」だそうです。

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その後、バッティングセンターへ。かけ声を言いつつ、バットを振るのですが、噛んでしまう“阿部ちゃん”。笑いながら「ここ、間違えたくないのよ」と残念そうにつぶやくも、“坂口”に「結局、間違えてんじゃないの!」にツッコまれまてしまいました。

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“リッツパーティ”“コメッコ”など、彼女たちらしいボキャブラリーがふんだんに盛り込まれる中、もちろんOLクイズも。「ファンタスティックー!」という“阿部ちゃん”おなじみの絶叫に、観客も大笑いです。

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楽しげに話す2人でしたが、かかってきた1本の電話からお見合いを決意する“阿部ちゃん”。驚きつつ、なぜか寝転がり、何度も開脚する“坂口”。このパフォーマンスに、「見えたー!」と大笑いする“阿部ちゃん”。

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お見合い→結婚→退社→OL引退を決意し、未来へとクラウチングスタートで自ら走り出した“阿部ちゃん”でしたが……結局、お見合いは失敗。「阿部ちゃん=OL、OL=阿部ちゃんなのよ」という言葉で、物語は閉幕。ものすごく楽しそうにコントする2人の姿がまばゆく、非常に温かい気持ちになりました。

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コント終了後、客席を改めて見渡し、「うわ、いっぱい。こんなに入ってるの、初めて観た」と驚く坂口。「1時間ライブなので、さくっと年表を振り返りましょう」ということで、少年少女の10年間の軌跡を振り返ることになったのですが、手作りの年表は舞台からはみ出してしまうほどの長さです。

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2004年、よしもとの養成所であるNSC入学を機に、出会った2人。坂口は入学前の集団面接で一緒だったことを記憶していましたが、阿部は「覚えてないなぁ」と首を傾げます。
コンビを組んだのは、10年前の4月の最後の週の水曜日だったそうなのですが、「調べてみたら、29日だったんですよ」(阿部)「すごいよね~」(坂口)。最後のライブと同じ日だったことを、感慨深げに語り合う2人です。

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2005年早々には、解散危機を迎えてしまいます。
「私が卒業公演の練習に遅刻したんですよ。その前から遅刻が多くて、“今度遅刻したら解散”って言われてたのに、案の定しちゃって。でも、トレンディエンジェル・たかしがかばって坊主になってくれて、無事、卒業できたんですけど」(阿部)「それに、私がキレて(“解散する!”って)家に帰っちゃったんだよね」(坂口)。
“これはマズい”と思った阿部は、坂口の自宅のある千葉まで向かい、自宅前から電話し「やっぱり解散したくない」と告げたそう。「実家で土下座したもんね」(坂口)「泣いてましたね」(阿部)と振り返りました。

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9月には、当時の若手ピラミッド式ネタライブ『渋谷新人計画エコノミークラス』に。阿部はこの場でMCとして出演した憧れのCOWCOWに出会え、「夢がなかった」と思ったそうです。
が、幸せな日々は長くは続かず、10月に同イベント降格。その後はライブでスベりまくる日々が続き、2006年の頭には2人してインフルエンザにかかってしまったり、坂口はひったくりに遭ったりと、「かわいそうな2人!」(坂口)状態だったそうです。

2007年の『U-18』という若手ユニットライブにて、初めて大好きな先輩・セブンbyセブンと一緒に。「セブンbyセブンさんとの打ち合わせは楽しかった。(だらだらと何時間もやらないで)5時になったらすぐ終わる。(公私の)メリハリがあってよかった」と話す阿部です。
同年11月『エンタの神様』(日本テレビ系)に出演以降、「周りの反応が変わった」と話す2人。当時、ホームクリーニングのバイトをしていたという阿部は「それまで周りのおばちゃんたちと打ち解けてなかったんだけど、テレビに出てからは手のひら返し!(笑)“阿部さん! 阿部さん!”って声をかけられて、テレビってすごいなぁと思った」としみじみ。実は初めての打ち合わせで遅刻してしまったそうですが、「今日、その時のディレクターさんが来てくれてるんですけど……ごめんなさい! お腹痛いって嘘つきました。時効ですよね?」と謝っていました。

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2008年7月に『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)に出演し、レッドカーペット賞を受賞した途端、ブログのコメントが120件に! も、「『AGE AGEチャレンジ』(当時のピラミッド式ネタライブ)で、レッドカーペット賞もらったネタやったんですよ。さすがに大丈夫だろうと思ったのに、激スベりした」(坂口)そうです。
同年秋、『新しい波16』(フジテレビ系)のオーディションに、「あらゆる毛を剃って臨んだ」という坂口。みそぎのおかげで、2009年4月にスタートした『ふくらむ! スクラム』(フジテレビ系)にメンバー入りします。

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同年12月、阿部は平成ノブシコブシとハイキングウォーキングのライブ『平成ハイキングショー』で初めて食べた「キルフェボン」の“マンゴータルト”がおいしすぎて号泣! サプライズで、それらしきケーキが運ばれてきます。
最初は「うわー!」と喜んでいたものの、「これかい? これだったかな?」と不審がる阿部。一口食べて、「あぁ、これじゃない! 下がクリームじゃなくて、下もマンゴーだった」と正直に感想を述べてしまい、坂口に「全然泣かねーじゃん!」と文句を言われていました。

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2010年3月、『U-10』最終回終了後の打ち上げで、泣きじゃくっていた阿部。そんな彼女を元気づけようと、お世話になっている構成作家・山田ナビスコさんが寿司屋に連れて行ってくれたにも関わらず、山田さんの醤油皿に食べ終わったエビのしっぽを投げ入れるという恩知らずな行動をとっていた様子。「記憶にないわ~」と、またもや首を傾げる阿部です。

2011年は年始早々、ヨシモト∞ホールを追放されそうになったという少年少女。
「それまで、年始はお酒を飲んで舞台に上がってもいいとされてたんですけど聞いてなくて、大晦日から入り時間くらいまで飲んじゃったんです。で、劇場の支配人に“何年目やと思おうてんねん!”と怒られて。でも、酔っぱらってるから“6年目ですけど?”って答えたら、“帰れ!”って言われた。これは泣きました。あとで謝りに行って、許してもらいました」(坂口)と静かに振り返りました。
そして、『酒と泪と少年少女』(武田ランダムハウスジャパン・刊)を出版。「今日は皆さんに本をあげようかなと、お互い持っていた本を持ってきました」と本を取り出し、即席のプレゼント大会が!「私、電車賃なくて、1冊だけ古本屋に売りました。100円でした」と笑う阿部。さらに、坂口からはTシャツもプレゼントされました。

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2012年、『ほんだし』のCMに出演した2人。実際のCMでは小栗旬さんと共演していたのですが、撮影では合成のため出会えなかったとか。「絵コンテ観たときは、会えるって思ったよね?」と残念がる阿部です。
2013年8月には、結成後いちばんの大ゲンカが勃発。お酒を飲んで迷惑をかけた阿部に、水をかけてしまった坂口。「水かけることないじゃん!」と言われた瞬間、胸ぐらをつかんで「てめぇが飲むからだろ!」とキレてしまったそう。さらに、このイベント前日、年表づくりで揉めたことが判明。“とりあえず下書きしてみればいい”という阿部に対して、坂口はきちんと行数を数えて一発で書こうと提案。「折れ線が入ってるのは、一度折ったからなんですよ」(阿部)と言うように、坂口の案が採用されたようでした。

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公衆の面前でオナラをしたり、ノースリーブを着るのにワキ毛を剃り忘れたり、酒に溺れたり、前歯を折ったり……これらはほぼ阿部に起こったハプニングですが、色々とあった10年。「こんな10年でございました」(阿部)「あっという間。楽しめました」(坂口)と笑顔で語った2人。これからは、それぞれの道を歩き始めます。
「引きこもりだったのに、夢を叶えることができました。私みたいなものでも叶えられました。夢を持って生きてきてよかった。私はこれからも夢を持って生きていきます! 阿部さんもありがとうございました」(坂口)
「掃除が好きでお金も好きだから(笑)、お笑いの次に好きな掃除をやっていくことにしました。いちばんいいのは、劇場や本社に掃除屋さんとして行くことなのかなぁと。それを目指してがんばっていきます。10年間ありがとうございました」(阿部)

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最後に、阿部の尊敬してやまない先輩・セブンbyセブンが登場したのですが、出て来たのは宮平のみ。「さっきまでいたんですけど……」と全員で探し出した途端、舞台袖から『寝起きドッキリ』の桑マンこと桑野信義さんに扮した玉城が登場! 一連の流れに大笑いし、「お会いしたかったー!」と喜ぶ阿部です。

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玉城が着ている衣装は、10年前にお手伝いしてつくったもの。「あれ以来、洗ってません!」と断言する玉城による「少年少女の活動休止、悔しくてクワマン!」で終了。最後まで笑いの絶えないライブでした。

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【少年少女】