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2014年5月26日 (月)

桂三金20周年記念落語会「三金の日」開催決定!記者会見では師匠・桂文枝から爆笑エールも

1994年、桂三枝(六代 桂文枝)に入門して以来、古典落語から120kgの巨体を生かしたネタ、趣味のゴスペルやストリートダンスを盛り込んだ創作落語などを幅広く演じてきた桂三金が、このたび20周年を迎えました。そこで、来る6月20日(金)を皮切りに、全10回の記念落語会「三金の日」を大阪・八聖亭(フィナーレとなる第10回のみ会場未定)にて開催することが決定! 毎月落語会を行うという取り組みは自身にとって初とあり、三金本人は早くもやる気満々。5月26日(月)に記者会見を開き、落語会に向けての意気込みを語ったほか、師匠である文枝も駆けつけ、まな弟子を愛情たっぷりに激励しました。

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「20歳というと、本当は一人前にならないといけない年齢なので、一人前になるべく“三金”にちなんで毎月第“三金”曜日に落語会を行います。そして(シリーズ最終回となる)5月には、集大成となるものを…」と、まずは全10回の展開について説明した三金。毎回、「ほぼ同期ぐらいの落語家に来てもらう」というゲストにも注目だそうで、「気合を入れて頑張らなアカンなと思っています」と、表情を引き締めます。

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文枝は「ようやく重い腰を上げてくれた。こういう会をやろうと、もっともっと早く言ってほしかったんですが…」と、三金の新たなる挑戦を大いに喜んでいる様子。しかし、この後は師匠らしく面白くも厳し〜いコメントが続出!? 「中学生の頃に落語を始めたため、(落語)歴は非常に長いんですが、私から見ると固まってしまっている感じで、ちょっと無駄だったかなあ…と(笑)。性格も真面目すぎるというか…」「車の運転もできないので、弟子時代は私の事務所でフローリングにお腹を乗せ、いつも昼寝をしていました。あんまり弟子としては役に立っていないですね」そんな言葉を聞きながら、隣に立つ三金は汗びっしょりです。とはいえ最近では、上方落語協会の手伝いに加え、文枝一門でも“事務局的な役割”を果たすなど、「性格がよく、この頃は責任感も出てきた」と人柄には太鼓判。「元銀行員ですし、真面目な性格は直らないかもしれないが、芸の方はこれを機会にもっともっと殻を破って、大暴れして芸人として売れてほしい」と、今後のさらなる奮起をうながしました。

この20年間を振り返り、三金の“成長ぶり”についてきかれた文枝は、「まず体型。見るたびに大きくなっています。噺家であんまり太った人はいないし、最初は確かに『100kgはあったほうがおもろいで』と言ってたんですが、知らん間に100kgを超え、120kgを超えて…もうそろそろ気を付けないと」と健康を気づかう回答で笑わせます。芸については、「非常にいい時もあるが、僕としてはいつも『可もなく不可もなく』なんです。失敗してもええから、もっといろいろやってほしい。確実に成長はしているんですが、すごい!ウケた!おもろい!と思うような時がまだないというか(笑)」と話し、「テレビでも何でもいいから使っていただいて、売れてほしいと切に思う。そうすれば、また彼の落語も変わってくるでしょう。やはり、この『三金の日』から、自分でも変わった!という気持ちになれるように頑張ってほしいですね」と、改めて期待を込めました。

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これを受けて、三金も「自分の中でも、弾けるきっかけにしたいと思っている」とキッパリ。「でも、きっかけにしたい、弾けたいと思うと、それをまた真面目にやってしまうので、あんまり深く考えないように。来ていただいたお客さんにも乗せていただいて、パッと華やかな舞台ができれば」と、決意を新たにしていました。

また、同期には実力派の落語家がズラリと顔を揃えており、彼らの存在が大きな刺激になっている、とも。「5年ほど前、同期の落語会で『誰がこの中で売れるか、誰が一番最初に消えていくか』というアンケートをやりまして…売れる方はダントツで(桂)吉弥くん、消えるほうは僕の名前が一番多かった。理由は『早く死にそうだから』だったんですが(笑)」とおなじみの“デブネタ”で笑いをとりつつ、「本当にいいライバルであり仲間でもあるので、切磋琢磨しながらやっていきたい」と語っていました。

気になる具体的な演目については、古典落語、文枝が手がけた創作落語、自身による創作落語から毎回2席を披露し、うち1席は必ずネタ下ろしをする予定。「個人的な考えなんですが、古典や創作など分ける必要はないと思う。自分が一番自信を持って出せるネタを見ていただきたいので、バランスなどは特に考えていません」とのことなので、どんなネタが飛び出すかは毎回のお楽しみに。ちなみに第1回では「たばこの火」をネタ下ろしするとのこと。元銀行員という経歴を生かした『半沢直樹』ばりの銀行ネタも考案中だそうで、「外回りに出るとすごく暑い。汗だくになって帰ってくると、内勤の女性がクーラーの設定温度を上げているんです。それを我々が“倍返し”で下げていく。その闘いをメインに描きたい」と説明すると、記者の皆さんは大ウケ! 文枝からは「ちょっとウケたな。1回目にやれよ」と、さっそくリクエストが飛んでいました。

関西No.1の巨漢落語家・三金がスタートさせる落語会『三金の日』。皆さん、ぜひ毎月第三金曜日には、八聖亭で大爆笑の夜をお過ごしください!

● 公演概要

桂三金 20周年記念落語会「三金の日」

Vol.1 6月20日(金) 19:00開演

    ゲスト:桂文三、桂三語

Vol.2 7月18日(金) 19:00開演

    ゲスト:林家染弥、桂三幸

Vol.3 9月19日(金) 19:00開演

    ゲスト:桂吉弥、月亭八斗

いずれも 会場:八聖亭(大阪市福島区鷺州2−9−15 エイトワンビル)

料金:前売自由2000円 当日自由2500円

※ Vol.1、2は好評発売中! Vol.3は7月25日(金)発売開始!

※ お問い合わせ:チケットよしもと予約問合せダイヤル☎0570−550−100(10:00〜19:00)

※8月、10月は開催なし



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