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2014年6月11日 (水)

『吉本新喜劇 小籔座長東京公演』

6月5日(木)~8日(日)、東京・俳優座劇場にて『吉本新喜劇 小籔座長東京公演』を上演。よしもとの劇場以外の東京地区で新喜劇を上演するのは初めてということで、新喜劇初心者の方にも楽しんでいただけるよう、1部は座長・小籔千豊率いるオール大阪キャストの精鋭メンバーによる新喜劇、2部は日替わりゲストを交えての新喜劇楽屋話という2部構成のステージを。追加公演を含めた4日間7公演のチケットは完売の大盛況で、本場大阪の吉本新喜劇が東京を席巻しました。



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1部、新喜劇の舞台は町の小さな工場「花月鉄工所」。社長が、さぼってばかりの工員・小籔の代わりに新人を募集したところ、イケメンで礼儀正しく真面目な好青年がやってきます。新人はすぐに社長たちに気に入られ、面白くない小籔はあれやこれやと嫌がらせを。そんな中、新人の思わぬ過去からとんでもない展開に⁉ 小籔と丁々発止の掛け合いを繰り広げる社長役には、時期座長を目指し奮闘中の清水けんじ。社長の奥さん役は、東映の元ミス映画村の高橋靖子、働き者の新人役に安井まさじ、そしておばあちゃん役は、“かずこのおばちゃん”でおなじみ芸歴52年の大ベテラン・桑原和男。名物キャラ“かずこのおばちゃん”は登場しただけで、待ってましたの大拍手が。さらに、ハゲをいじり倒されるベテランの島田一の介や、マスコット的存在の今別府直之もインパクト大のキャラクターで登場し、大爆笑を巻き起こします。こうした新喜劇ならではの笑いの中にも、話術に定評のある小籔ならではのワードセンスが光る掛け合いや、巧みな構成によるストーリー展開で観客を引きつけます。「新喜劇を古典にするつもりはない」という小籔の言葉に違わぬ、進化した“今”の新喜劇を見せました。



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2部の「新喜劇楽屋話」では、日替わりゲストを交え、新喜劇メンバーの人となりを紹介するトークを。初日6月5日(木)は、博多華丸・大吉が登場しました。実は、福岡時代に“レンタル移籍”という形で新喜劇に定期的に出演していた華丸。新喜劇の独特の世界になかなかなじむことができなかったそうで、「“華丸さん、大きくなれ!”と思って大阪に送り出したのに、新喜劇から帰ってくる度に小さくなって…」(大吉)、「新喜劇の楽屋には魔物が棲んでる」(華丸)と笑わせます。 そんな濃すぎるメンバーが揃う新喜劇。楽屋では毎日のように珍事件が⁉ まずは、“たつじい”こと大ベテランの井上竜夫に話題が集中。楽屋でドライヤーの風を勢いよく口に当てているところを目撃した清水が「たつじい、何しとんねん?」と聞いたところ「酸素吸うてんねん」と答えた、たつじいが宅配便の台車にコロコロ(荷物を入れた手押し車)ごと乗って劇場まで来た、など、かわいらしいエピソードが。そんな中、女優陣からは、二の腕を触りながら「ここおっぱいと同じやわらかさなんやて」と言われたなど、“エロじじい”エピソードが続々。それでも許されてしまう愛されキャラのなのでした。 他にも、「パチパチパンチ」などでおなじみ島木譲二は、1日400本くらい煙草を吸うチェーンスモーカーながら実はふかしているだけという意外な事実や、“あき恵姉さん”こと浅香あき恵のブログで見せる驚愕の写真修正テク、貧乏でおなじみMr.オクレは家から4km離れた劇場まで“12歩”と表示する壊れた万歩計をつけているという話など爆笑話がつきません。想像の上をいくエピソードの数々に「こんな人たちが同じ楽屋にいれば、そりゃ面白い話しか出てこないですよ」と大吉。新喜劇が愛され続ける理由がよくわかる「新喜劇楽屋話」でした。



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「東にも新喜劇を広めたい!」との思いのもと乗り込んだ東京公演も大成功。「たくさん来ていただいてありがとうございました。また、こちらでお芝居をしたいです」(桑原)、「新喜劇を広めるために、東京で人気者になって全国区になりたい。吉本興業社長に成り代わりまして、よろしくお願いします」(島田)とベテラン勢は感謝とさらなる決意を。最後は、座長の小籔が「大阪だけでやっとったらええねんというような吉本新喜劇でございますが、東京のみなさんにも生でご覧いただき少しでも知っていただければという思いで参りました。これから吉本新喜劇、一生懸命頑張ります」との挨拶で締めくくりました。今回見逃してしまったという方も、ぜひ次の機会に!






『吉本新喜劇 小籔座長東京公演』
一部:新喜劇「男は過去を振り返らない」
二部:新喜劇楽屋話(日替わりゲスト有)
●日時:6月5日(木)①19:00開演      
6月6日(金)①19:00開演      
6月7日(土)①12:00開演 ②15:30開演 ③19:00開演      
6月8日(日)①12:00開演 ②15:30開演
●会場:俳優座(〒106-0032 東京都港区六本木4丁目9−2 俳優座ビル)
●新喜劇出演者: 小籔千豊、桑原和男、島田一の介、清水けんじ、太田芳伸、今別府直之、安井まさじ、 大島和久、佐藤太一郎、清水啓之、いちじまだいき、宮崎高章、高橋靖子、五十嵐サキ、宇都宮まき、金原早苗、服部ひで子、福本愛菜 ※宇都宮まき6月6日、7日休演あり。
●日替わりゲスト 6月5日(木)①博多華丸・大吉  6月6日(金)①中川家  6月7日(土)①レイザーラモンHG&なかやまきんに君 ②兵動大樹(矢野・兵動)③兵動大樹(矢野・兵動) 6月8日(日)①かまいたち&ダイアン ②ノブ小池(千鳥)





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