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2014年6月17日 (火)

「理想は帰りのエレベーターで...」 東京での単独ライブを控えた天竺鼠インタビュー!

東京・ルミネtheよしもとでの単独ライブ『単独のタイトルはみなさんにおまかせします』の開催が、6月22日(日)と迫ってきた天竺鼠。
そこで、単独ライブへ臨むスタンスや珍妙なタイトルへのこだわり(?)や、地元・鹿児島での単独ライブの様子、さらには昨年と今年の『キングオブコント』についても話を伺いました。

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※左から、川原克己(かわはらかつみ)、瀬下豊(せしたゆたか)


――去る5月17日には、お二人の地元である鹿児島で、初の単独ライブを開催されましたね。

瀬下 はい。鹿児島って僕も含めてですけど、お笑いライブを観に行くっていう感覚があまりない県なんですよ。どういった反応があるのかなって思ってたんですが、鹿児島の人ってすごいお笑い好きなんだなっていうのも感じれましたね。最初、鹿児島弁で挨拶したら返しがあるっていうのがうれしかったです。
川原 友達とか両親も来ました。テレビとかはやりたいことやっても、特に僕なんかは全部カットされるんで、舞台はそんなことないんで、本当にやりたいことはこういうことなんだっていうのは見せれました。もちろん、両親はキョトンとしてましたけど。
瀬下 してたなあ(笑)。
川原 基本、好きなこと10割やって、笑える人は笑ってくださいみたいなやり方をずっとやってきて、それを見た親がキョトンとして、心配になったと思います(笑)。
瀬下 僕の親も観に来てたんですけど、それまで見てきた漫才とは全然違うことをやってるわけです。だから、まわりが笑ってるから合わせて、笑ってる感じの時もありましたね(笑)。

――お笑いで、故郷に錦を飾った感は?

川原 劇場があるわけじゃないし、お笑いが身近じゃないところなので、それに関しては、お笑いという文化をポンッと鹿児島に入れれたんかなあと思いますね。偉そうな感じになりますけど、また鹿児島から面白い人が出てきて一緒にやれたらなと。

――そして、ルミネtheよしもとでの単独ライブが、6月22日(日)と迫ってきました。まず、『単独のタイトルはみなさんにおまかせします』というタイトルに触れざるえないのですが......。

瀬下 そうですよね(笑)。
川原 毎回、僕が付けさせてもらってるんですけど、今までも単独名をお客さんが楽しみにしていて、『交通手段バイクの人限定ライヴ』や『便秘のお客さん限定ライブ』、『満員御礼ゲリラライブ』とかつけてたんですが、正直面倒臭くなりました。もう自分たちで考えてくれっていうことです。
瀬下 そうやったんかい(笑)。

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――ハードル上げ過ぎちゃった感もありますね(笑)。

川原 今回まではいいですけど、次は何にしようかなって、今から悩んでるんですよね(笑)。
瀬下 僕は、ツイッターとかでタイトルを知ることもありますから、楽しみにしているところはありますね。お客さんから、『バイクの人』行きますとか言われて、「それ、何?」ってなることも(笑)。問い合わせもありますよ。『カリスマ美容師の人限定ライブ』の時は「私、美容師じゃないんですけど、いいんですか?」とかツイッターで訊かれたり(笑)。真面目な方、素直な方もいらっしゃいますんでね。

――内容とタイトルはリンクしないんですよね?

川原 そうですね。このタイトルだからこそということはひとつもしません。僕が目指してるというか理想なのは、ライブを見終えて、「何の時間だったんだろう」「何を見せられたんだろう」って思ってもらえたら成功。大爆笑というよりも、「何だったんだろう」って言いながら、ニヤニヤして帰ってもらうのが理想ですね。

――ルミネのエレベーターで、みんなでニヤニヤしながら帰って欲しいと。

川原 そうですね。首、こうひねりながら。
瀬下 満員のエレベーターのなか、全員がね(笑)。

――東京だとファン歴の浅い方や初めて見るお客さんも多いと思いますが、その辺は考慮しますか?

川原 しないです。どこも、自分が好きなことをぶつけてきて、それで離れていった人もいっぱいいるでしょうし、でもそれで深く入ってくれた人はなかなか抜けないんで、大阪で今来てくれてる方は、昔からの根強いお客さんが多いですね。好き嫌いは、僕らの場合はあると思います。

――男性客の割合も比較的、多いそうで。

川原 多いですね。いかつい兄ちゃんが出待ちしてくれたり。
瀬下 自分らが、男性のお笑いが好きで見てきたわけじゃないですか。そういうことですから、男性ファンの存在はうれしいですよね。

――ネタはもちろん、衣装、小道具へのこだわりも強く感じますね。

川原 よう出てくるのは、グラサンに革ジャンに短パンの奴。10年間、いろんな恰好したんですけど、あいつが一番腹立つんですよ。いいこと言っても腹立つし、間をたっぷり使うのも腹立つし、そのへんは新しいのも見つけたいなとは思うんですけどね。

――「腹立つ」という客観性は、稽古をビデオで撮影してるとか?

川原 演じていたり、鏡に向かってボソボソと言ってみて、「こいつ、腹立つな」って感じるところですね。
瀬下 僕は本人じゃないんで、客観的にしか見れませんけど、イライラしますね(笑)。「何こいつ言うてんねん」「何やってんねん」って笑ってしまいますね。

――前回の東京公演では、VTRで東野幸治さんが出演したり、豪華でしたね。その辺は今回も期待してよいですか?

川原 僕らの単独を観に来てくれる人はわかると思うんですけど、VTRが結構長いんですよ。着替えるまでの時間稼ぎではなく、ネタと同じくらい力を入れてますので、期待してください。でも、ゲストという面では、この前の大阪で、初めて舞台にゲストを呼んでコーナーをやったんで、そうなるかもしれませんね。
瀬下 大阪では、ダイアンの津田さんに来ていただいたんですけど、はちゃめちゃなことに付きあわせてしまいました。先輩には申し訳ないんですけど、第三者として見たらものすごく楽しかったです(笑)。

――例えば、最近もきゃりーぱみゅぱみゅさんが、天竺鼠ファンをツイッターで公言したりもしてますが。

川原 何年か前から言ってくれていて、ありがたいですね。無理でしょうけど、VTRで適当に使いたいなと。
瀬下 適当に(笑)。
川原 浅野忠信さんと個人的に連絡を取り合ってるんですが、エキストラで浅野忠信さんを使ったら面白いっていう話もしたんです。そういうのもいつかは実現できたらいいですね。

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――楽しみにしています(笑)。天竺鼠さんと言えば、『キングオブコント』での活躍を見て、単独ライブに足を運ぶお客さんもいると思いますが、特に去年の寿司ネタの反響は大きかったんじゃないですか?

川原 そうなんですよ。僕らのことを知らない小さいお子さんから年配の方まで、結構幅広い層の人が「あれ見たよ」って言ってくれて。あれこそ「何の時間やねん」っていうネタで、首ひねりながらニヤニヤできたネタかなって思いますね。

――お寿司屋さんなどからCMのオファーがあったりは?

川原 そういう方向もあったんですが......使いやすくはないでしょ。
瀬下 アハハハ!
川原 心配の方が強いですよね。ヒカリモノの団体から「あれからヒカリモノの出荷、減った」とか抗議されてもね。
瀬下 サバの会社もあるでしょうからね(笑)。
川原 マネージャーと真剣にそういう話も出たんです。回転寿司のCMで、サバを出さずに玉子だけ踊る......みたいな話をしていて、「これ、なんなんだろう?」って。
瀬下 (笑)。
川原 今のところは、お寿司がらみのクイズの出題で呼ばれたくらいですね。

――『キングオブコント2014』にはすでにエントリーし、優勝公約もメディア向けに発表されてますね。瀬下さんは、「ファンの方に賞金で祝勝会を奢ります。先着100名様です」とのこと。

瀬下 僕がそれだけのお金をもらったら何かに使わんと、申し訳ないなという気持ちでして、本気ですよ。どういう基準かわからないですけど、ファンを集めて、みんなで乾杯したい。すごい豪華じゃなくても、庶民的なところを貸し切りで、みんなで仲良く飲みたいですね。

――500万円が瀬下さんに渡るとして、ひとり5万円分とは、かなり豪勢ですね。

瀬下 全部は使わないですよ(笑)。

――あ、そうでしたか(笑)。では最後に、よしもとニュースセンターの読者へメッセージをお願いします。

川原 この前、大阪でやったネタをリニューアルするのもありますが、今回は東京ならではのネタも作ろうかなと思ってます。今はまったく、思い浮かびません。ゼロの状態です。
瀬下 ゼロ(笑)。こういう時は、「いろんな方を誘って観に来てください」って言うべきなんでしょうけど、あまりそういうことも言えないので(笑)。ホンマに見たいと思って、来てくれる方を求めてます。東京ならではのネタも、ファンと一緒くらいに僕も楽しみにしてますので、一緒に笑いましょう!

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天竺鼠単独ライブ「単独のタイトルはみなさんにおまかせします」
◯出演:天竺鼠
◯日時:2014年6月22日(日)
◯場所:ルミネtheよしもと
◯時間:19:00開場・19:30〜21:00
◯料金:前売2300円・当日2500円(全席指定)
◯Yコード:999-050
◯発売日:発売中
◯チケットよしもと 予約・お問合せ
http://ticket.yoshimoto.co.jp
・TEL:0570-550-100
(お問合せは 10:00〜19:00)
◯チケットぴあ
TEL:0570‐02‐9999
http://t.pia.jp/
Pコード:597-721
◯ローソンチケット
http://l-tike.com/
TEL:0570-000-407
Lコード:35212
◯イープラス
http://eplus.jp/



●「なすびのたべれないフィギュア」発売!

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発売日:6月22日(日) ※数量限定発売
販売場所:よしもとテレビ通り なんばグランド花月店/よしもとテレビ通り 新宿店/よしもとプレミアムショップ
http://yoshimotoclub.jp/
販売価格:1,200円(本体価格1,111円)

6/22(日)天竺鼠単独ライブ​​「単独のタイトルはみなさんにおまかせします」公演終了後に「発売記念なすびとの撮影会」を行います。(21:30頃からを予定しております)
当日、よしもとテレビ通り新宿店において「なすびのたべれないフィギュア」をお買い求めのお客様に「整理券」を配布いたします。
※先着名様に達しましたら締め切らせて頂きますのでご了承ください。
※フィギュアを複数ご購入頂いた場合も、整理券はお1人様1枚とさせていただきますのでご了承ください。


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