よしもとニュースセンター : 激情プロレスリング～爆笑～大阪頂上決戦～

6月24日（火）、『激情プロレスリング～爆笑～大阪頂上決戦～』が、なんばグランド花月で行われました。

第1回、第2回大会はDVDも発売されるほど大盛況なイベントに成長した『激情プロレスリング』。今回は、なんばグランド花月にリングを移して大阪で初開催の運びとなりました。4月22日に行われた開催発表記者会見。ここで事件は起こりました。バッファロー吾郎Aコミッショナー、レイザーラモン、真壁刀義、棚橋弘至が出席したその記者会見の写真撮影の際に、初参戦となる真壁刀義へ特別に用意されたわらび餅を、RGがつまみ食い。「オレのわらび餅、食べただろう！」と真壁は怒りをあらわにし、「全員、血祭だ！」と決裂してしまったのです。これを受けてAコミッショナーがカードの変更を提案。「激プロ正規軍」と「真壁軍団」に分かれて、この因縁に決着を付ける運びとなりました。

初参戦の浅越ゴエの実況の元、解説のバッファロー吾郎・竹若、Aコミッショナーが見守る中、各選手がいよいよ入場です。それぞれのテーマ曲に合わせ、お客さんの大歓声に迎えられて「激プロ正規軍」は舞台向かって右手の後方扉から、「真壁軍団」は左手の後方扉から登場。ブルーのT シャツを身にまとった「激プロ正規軍」は、東京ダイナマイト・ハチミツ二郎、レイザーラモンRG、レイザーラモンHG、棚橋弘至（新日本プロレスリング）、天山広吉（新日本プロレスリング）、内藤哲也（新日本プロレスリング）、田口隆祐（新日本プロレスリング）。かたやグリーンのTシャツの「真壁軍団」は、真壁刀義、本間朋晃、野性爆弾・川島、ヤナギブソン(ザ・プラン９)、千鳥・ノブ小池、藤崎マーケットという顔ぶれ。

ステージ上に勢ぞろいしたところで、真壁が「（正規軍を）ぶっ潰してオレたちがこのイベントを仕切る」と宣戦布告。本間選手もマイクを手に取りましたが、声がしゃがれすぎて誰として聞き取れないという一幕も。さらにRGが「ずっとこのイベントに出てたのに、なんで正規軍じゃないねん！」と野性爆弾・川島に詰め寄ったところ、川島が「あまさん（天山）がいるところなんてイヤ」というひと言から端を発し、大乱闘に発展！　乱闘に巻き込まれたAコミッショナーが「スイーツ」と書かれたふんどし姿になってしまうなど、開会宣言からゴングが鳴りやまない展開にお客さんも興奮気味です。

続く国歌斉唱では、世界で活躍するテノール歌手に登場してもらう予定が、真壁選手が「バカ野郎！　こっちで用意してるんだよ！」と好き放題。真壁軍団を代表して西川のりおが登場し、国歌斉唱ならぬ『なにわ恋しぐれ』を熱唱する一幕も。レスラーの皆さんにギャグ「奥さん、ええ仕事しまっせ～」を伝授し、会場を盛り上げました。

いよいよ火花が飛び散るときがやってきました。今回、行われるのは3試合。異種格闘技戦、個人から団体までさまざまな戦いが繰り広げられます。

まず第1試合は「スーパーGP（ゴムパッチン）」。対戦者は、ゴムの端と端をくわえ、ゴムがピンと張りつめた状態から指定された技を敵チームにかけられます。その痛みに耐えて、ゴムをくわえ続けた方が勝者となります。時間無制限、1本勝負です！

1回戦は、「激プロ正規軍」からはレイザーラモン・RG。「真壁軍団」からは野性爆弾・川島が選出。RGに技をかけるのは「真壁軍団」本間選手、川島に技をかけるのは「激プロ正規軍」天山選手。かけられる技は、コブラツイストです！　レフェリーの東京ダイナマイト・松田が念入りにゴムをチェックし、対戦スタート！　痛みに耐えかねた川島がゴムを離し、くわえ続けたRGがゴムパッチンの痛みに耐えながらも見事勝利。

続く2回戦、「激プロ正規軍」ハチミツ次郎は真壁選手に、「真壁軍団」ノブ小池は田口選手に、サーフボード・ストレッチをかけられ、痛みに顔をゆがめます…。この日、歯の治療中で仮歯で挑んだハチミツ次郎でしたがノブ小池を撃沈。1対1と勝負がもつれこみ、混沌とした中での最終戦。「激プロ正規軍」内藤選手は藤崎マーケットからのチョップ、「真壁軍団」本間選手はレイザーラモンからのチョップを受けながら、必死でゴムをくわえ続ける両者。最後は耐え抜いた本間選手に軍配が上がり、第1試合は真壁軍団の勝利となりました。しかし竹若は「パワーは互角です！」と冷静。勝負の行方はまだわかりません。

そのときです！「おいおい！　なんやねん、正規軍！」との激とともに、土肥ポン太とプリマ旦那が乱入！　土肥ポン太が、マスクの一味「笑いのマシン軍団」を引き連れての登場です。するとRG、「おまえ、平田だろ！」と、1985年5月17日、藤波辰爾が某マスクマンの正体をばらしてしまったあの名言を再現する一幕も。土肥ポン太は、「今からネタをやるから、笑ったらオレらの勝ちな」と宣戦布告。プリマ旦那をはじめとする「笑いのマシン軍団」は、スーパーマラドーナ、ビーフケーキ、カバと爆ノ介らがネタを披露し、「激プロ正規軍」を大いに惑わせました。「激プロ正規軍」を追い込んだ土肥ポン太は、そのまま真壁軍団に参戦。勝負はまだまだ続きます。

第2試合はタッグマッチ1試合、「A・O・B（アンサー・オブ・バック）」。各チーム2名がタッグを組み、白い無地Tシャツを着用。大喜利の答えをひらめいたら、敵チームを抑え込み、背中に答えを記入するというもの。レスリングと大喜利を兼ね備えたおもしろさに期待です。とくにお題「ハルクホーガンが『1番！』の次によく使う日本語は？」に答えた真壁選手と棚橋選手は、芸人をはるかに超えるオモシロ回答を繰り出し、思わず「もっと見ていたいから続行！」という判定まで飛び出しました。そして勝負の行方は…？

アツい戦いが続く中、ホッとひと息の給水タイム。ハーフタイムショーでは、バイク川崎バイクと田口選手、内藤選手の夢のスペシャルコラボレーションのショーを見ることができました。ここでは、BKBネタにチャレンジした2人。なかなかいい言葉が出ない両選手でしたが、お題を「DDT」に代えたところ、「ディープキス・大好き・哲也（内藤）、DDT！　ヒィーア！」が誕生し、全員で絶叫。またとないひとときとなりました。

メインイベントの第3試合に突入する前に「今回は暴露トークコーナーがありません」という発表があり、ちょっとがっかり…と思ったところに、なんと探偵・たむらけんじが『探偵！ナイトスクープ』のテーマ曲に合わせて登場。レスラーの皆さんかた届いたさまざまな調査依頼を受けて調査したという体裁で、ここでしか聞けないような暴露が続々と繰り出されました。そして、ヤナギブソンとAコミッショナーが、1999年1月4日の小川直也と長州力の名ゼリフを再現したことからまたも乱闘が。今度はたむらけんじがふんどし姿となり、乱闘を収めていました。

いよいよ最後、メインイベント「漫才対決」の時間です。制限時間は5分、判定はお客さんの拍手の多さで決められます。先行の「真壁軍団」は、真壁選手がアジアン・馬場園との漫才を披露。真壁選手に恋焦がれるアジアン・馬場園が、片思い漫才ともいうべき猛アプローチを込めた漫才でお客さんを沸せます。そして予測不可能のオチに、お客さんの笑いも一気に爆発！　大盛り上がりの舞台となりました。

これに挑むのは、ハチミツ次郎と天山選手の漫才。天山のこれまでの逸話を「天山かるた」という形で次々と暴露し、天山選手の天然ぶりが明らかになるネタにお客さんも大喜び。この勝負の行方で、今回の因縁対決の勝敗が決まります…！　果たして結果は？

エンディングでは、戦いを終えた選手たちのすがすがしい姿が印象的。満足げな表情を浮かべる選手らのムードを打ち破るかのように、「待たんかい、コラー!!」と、なんと未知やすえが乱入！　

新喜劇でおなじみのキレ芸で、レイザーラモンなど芸人はおろかレスラーたちにもバッサバッサとダメ出しを浴びせかけ…。真壁選手については「ゴリラ！」と呼びつけ、「スイーツの食べ方が汚いねん！」とダメ出し。さらに真壁選手のトレードマーク、チェーンを「チャラチャラしたもん付けやがって！」とメッタ斬りにし、思わず真壁選手がチェーンを外すシーンも！　さんざんダメ出ししたあとで、「あ～、怖かった！」とおなじみのシメに、ステージ上にいた全員が見事にコケていました。