最新ニュースインタビューライブレポート

« 月亭方正独演会全国武者修行の山梨公演7/12発売 | メイン | よしもと所属ダンサーSHUHOがまたしても海外タイトルを獲得 »

2014年7月11日 (金)

上方落語協会が天神橋筋二丁目商店街に大提灯を寄贈!繁昌亭では夏の名物「ドライミスト」スタート式も

天満天神繁昌亭に隣接する天神橋筋二丁目商店街には、赤い大提灯が吊るされており、来場する皆さんの見印としてもおなじみの存在になっています。このたび、その大提灯の老朽化にあたり、上方落語協会がひと肌脱ぐことに! 新たな大提灯を協会から寄贈することとなり、7月11日(金)に寄贈式が行われました。

Img_7221_2

桂文枝をはじめとする協会理事、盛岡淑郎天神橋筋二丁目商店街理事長ら出席のもと、大阪天満宮本殿にて奉告祭を行った後、一同は新しく取り換えられた大提灯の下へ集合。司会を務めた桂小枝から紹介を受け、まずは文枝が挨拶に立ちました。「大阪天満宮さま、商店街の皆さまにお世話になり、こちらの繁昌亭ができました。我々の城でございます」と改めて感謝を述べるとともに、「ここを通るたびに、ちょっと(大提灯が)汚いなあと思っておりました。ずいぶん前にお作りになってから新しくされていないということでしたので、それではお世話になっている我々が提灯を寄贈しようということで、作っていただきました」と今回の経緯を説明しました。出来上がりを見た感想は、「繁昌亭という文字も下にちょっと入れていただきまして…もうちょっとはっきり(繁昌亭の方角が)向こうとわかるかなと思ってましたが、ちょっとわかりにくいかな(笑)」と笑いを交えてコメント。最後は「(新しい大提灯によって)二丁目商店街もどんどん活性化できれば」と期待を込めて締めくくりました。

Img_7184

また、大阪天満宮の寺井種治権宮司は「大阪天満宮の表参道として、商店街がにぎわいを増すことと確信しております」と語り、約1週間後に迫った天神祭に触れながら「界隈が一番熱くなる、賑わう時期。多くの方に提灯を見ていただき、天満宮、繁昌亭へ足をお運びいただけると思う」と挨拶を。続いて華やかにテープカットが行われると、道行く皆さんも足を止め、大きな拍手が起こりました。

Img_7196

さらに御祈祷の後、寺井権宮司が大阪天満宮、天神橋筋二丁目商店街連名による感謝状を授与。盛岡理事長は謝辞の中で、大提灯は12、3年に一度作り替えており、これが四代目に当たると紹介。「真っ黒でほこりだらけになったから新しくせないかんなと理事会にもかけたんですが、見積もりが非常に高く、どうしようか、どうしようかと言うてる時に、桂文枝会長から寄贈したいという申し出をいただいた。理事会でも非常に皆さん喜んでいただき、誰ひとり反対なくOKとなりました」とのことで、「落語協会の桂文枝師匠、以下皆さん、ありがとうございました」と喜びいっぱいで話していました。

Img_7206

Img_7217

寄贈式が終わると、今度は繁昌亭前にて、恒例の「ドライミスト」スタート式が開催されました。平成20年から始まった繁昌亭“夏の風物詩”とも言えるこの取り組みは、文枝がたまたま訪れたラスベガスで見かけ、「夏の暑い時に、ちょっとでも皆さんに涼しく待っていただくために」取り入れたもの。当時、日本ではまだ珍しかったそうですが、今では大阪市庁舎など各所で設置されています。昨年からは入り口にシノブ苔が吊られ、見た目もさらに涼しげになりました。

Img_7235

文枝、寺井権宮司の挨拶を経て、「スタート!」という文枝の掛け声でいよいよドライミストが噴射! 出席者もクラッカーを鳴らして盛り上がり、マイナス2度の効果があるというドライミストを浴びながら、しばし涼を楽しんでいました。式を終えた文枝は「今日は台風一過で暑かったけど、このミストを浴びて今ホッとしてます」と笑顔でひと言。「これ(ドライミスト)を見に来られる方もいるが、できたら見るだけでなく中に入って」と呼びかけていました。

Img_7239