【彩~irodori~Summer Festival】鶏あえず インタビュー!!!
現在、東京・ヨシモト∞ホールでは『彩~irodori~Summer Festival』の開催中! 彩~irodori~メンバーによる単独ライブが続々と行なわれています。今回は、8月7日(木)14時より『鶏あえずの初単独ライブ第一巻「最初の構え」』が開催する鶏あえずを直撃。初めての単独ライブにかなり気合いが入っている様子ですが......心中や如何に!? あれこれ訊きました!
西原大樹(向かって左:1990年2月2日生まれ/福岡県出身/NSC15期生)
渡久山敦士(向かって右:1986年10月30日生まれ/沖縄県出身/NSC15期生)
――初めての単独ライブがもうすぐ開催されます。今の率直な心境は?
西原 正直なところ、スケジュールの組み立て方はわからなくて困ってます。VTR撮りに力を入れ過ぎまして。一昨年くらいにようやく撮り終わったんですけど。
渡久山 (VTRを撮り)終わるのがたぶんかなり遅いんですよ。皆、さくさく終わらしていたのに......初めてなので配分がわからない。ただ、頑張ってはいます!
西原 そうですね。僕ら、中二病とか漫画っぽいと言われることが多いので、Vもそういう感じでコントチックに撮ってます。撮ったあと、笑えたしね?
渡久山 うん。あとは編集の方に任せるだけです。
――鶏あえずさんは普段から漫才とコント、両方やられてますよね。単独では?
西原 普段は8割くらいコントなので、新ネタはコント4本と漫才1本やるつもりです。って言っても、まだ1本もできてないんですけど。
――え? 結構ヤバくないですか?(註:インタビューは7月下旬)
渡久山 ちょっとヤバそうです。けど、気合いでなんとか!
西原 色んな気持ちが一周して、今は落ち着いてた状態なんですよ。僕が基本、ネタを書いてるので、相方が覚えられるかですよね。まぁ、相方が一言も喋らないコントもいくつかあるので、最悪、それ縛りで書くかもしれないです。
渡久山 4本とも、僕、喋らないかもしれないです(笑)。......間に合わない......かな?
西原 いや、絶対間に合わせます!
――すでに単独を終えている彩~irodori~メンバーもいますが、見学に行かれたりは?
西原 サンシャイン、ダイタクさんと田畑藤本さん、おかずクラブ、御茶ノ水男子さん、相方は横澤夏子も......はい、結構観に行ってますね。どの単独もらしさが出てたので、僕らも出せればなとお思うんですけど......チケットが売れてなさ過ぎて、客席ばっかり目がいっちゃいました。
渡久山 今まで観た人、皆、満員だったもんね。
西原 単独が始まる前は、心のどこかで"来ないって言ってても来てくれるんじゃないか?"と思ってたんです。でも、本当に来てもらえないもんなんですね!
渡久山 めっちゃ手売り頑張ってるんですけど......。∞ホールに来てたお客さんにも「毎日いますね」って言われちゃいました。
――きっと、このインタビューを読んで"行こう"と思ってくれる人もいるはずです。
渡久山 そうですよね。......ネタは完璧に仕上がってます! 練習して、あとはお客さんに入ってもらうだけです!
西原 取り返そうとしても遅いよ(笑)。さっきから俺ら、めっちゃ赤裸々に語ってるんだから!
――先ほど、中二病とか漫画っぽいって言われると話してましたけど、確かに鶏あえずさんのネタって、男の人にウケそうですよね。
西原 そうなんです。本当に......女の子のウケが......。
渡久山 チケ売りしてると、いつも苦笑いされます。好きって言われることが少ないですね。僕ら、NSCを卒業して2~3年くらいまでは漫才だけやってたんですけど。
西原 当時『AGE AGE LIVE』っていうシステムだったんですけど、そこでは上まで行けたんです。なのに、5年間でファンが0人になるっていう。
渡久山 どんどん後輩が出て来て、皆、そっちに行っちゃったみたいな。1~2年目は僕らも......。
西原 若手特有のバブルみたいなものだったんでしょうね。当時の漫才も、今やっているような内容でやってたんで、女の子のファンがどんどんいなくなっちゃって。当時、つくったのは、例えば「斬鉄の構え」っていう漫才なんですけど。
――凄くいい漫才ですよね。
西原 あぁ、ありがとうございます。嬉しいです。僕達もすごく好きで。
――好きだから、新しいTOPを決める『彩~irodori~EAST Championship~予選』(2014年1月25日開催)でもやられたんですよね? でも、結果は出ず......。
西原 お客さん、270人くらいいたんですけど、1票しか入りませんでした! で、ライブが終わって帰ってたら、女の子が2人、話しかけてくれて。「残念でしたね。私たち入れたんですけど」って言ってくださったんですけど......。片方が入れてない? いや、もしかしたら2人とも入れてないかもと思ったら、人の言葉を信じられなくなりました(笑)。なので、今回の単独も振り切って男寄りでいこうと思ってます。
渡久山 そうですね。コントだと、小道具を使ったりして。
――鶏あえずさんと言えば、手づくり感満載の小道具も見どころですけれど、あれは渡久山さんがつくっているんですね。
渡久山 そうです。
西原 今回も3日前くらいから、僕が発注して。
渡久山 僕が制作に取りかかります。元々、色々とつくるのは好きなだったんですけど、コントの小道具は(先輩の)バドミントンマンさんから教えてもらったテクニックで、すべて使ってつくってますね。
――漫才ばかりやっていた中でコントをやるようになったのは、何かきっかけがあったんですか?
西原 『JET GIG』っていう(芸歴4年目までの)新ネタライブで、作家の山田ナビスコさんからコント縛りを科せられまして。スベってもいいから練習しろということになって以来、ですね。以前は漫才コントを良くやってたんです。相方は外見だけ見ると、すげぇセンスあって大喜利が強そうですけど、中身がペラッペラで!
渡久山 ふはははは!
西原 外見に似合わず声も優しいこともあって、当時、芸風に迷ってまして。そんな時、山田さんに「キャラ入れてコントやってみれば」って言われたんです。
渡久山 そこから、普段のライブでもコントをするようになりました。
西原 ただ、今年の『キングオブコント』1回戦で落ちちゃいまして......。
渡久山 (笑)今年、コントに力入れてたのに。
西原 ね! 『THE MANZAI』の1回戦は通ったから、ここに来てさらに良くわからなくなってきました。単独前なのに、方向性に悩んでます!
――(笑)でも、そういう時に単独をやれるっていいタイミングじゃないですか。1時間すべて、やりたいことに費やせる訳ですし、お客さんが書いてくださったアンケートによって、自分たちの方向性も見えて来るかもしれない訳ですから。
西原 そうですね。是非、多くのお客さんに足を運んでいただいて、僕らを育てる会にしていただければ。
渡久山 でも......お客さん、付いて来てくれるかな? ちょっと心配じゃない?
――と思うのは?
渡久山 今回、漫画ネタが多くなりそうなんですよ。
西原 単独ということもあって、いつもより濃いめに色を出そうかなと思ってるんです。......なんだか、このインタビューの間に現実が見えてきました。僕。どんどん下向いてますよね?
――(笑)ですね。
西原 でも、絶対に8月7日は来るので、せっかく来ていただいた方が一番思い出になったと思ってもらえるような単独にしたいですね。もし満員にならなくても、2回目、3回目につなげていけるようにしたいなと思います。
渡久山 魂削って、全力投球でがんばります!
――期待してます! 少しだけお2人についても伺いたいんですけど、どういういきさつでコンビを組むことになったんですか?
西原 NSCのネタ見せの授業って緊迫してて、(他人のネタでは)笑わないでやろうっていう空気ができあがってるんです。その中で、相方は1人で最初に出て来て、ワキガ漫談っていうのを急にやり始めたんですよ。教科書中にデオドラントスプレーを置いてテープで止めて、噴射しながら漫談するっていうネタだったんですけど、"こいつ狂ってるな"と思いまして。
渡久山 (笑)教室中、煙だらけになって、講師の方にめちゃくちゃ怒られました。
西原 そこから仲よくなって。『M-1グランプリ』の1回戦が近かったんで、とりあえず出ようみたいな感じで組んだんです。だから、コンビ名も"とりあえず"でいいかっていうことになったんですけど。
渡久山 コンビ名、最初は平仮名だったんですよ。
――ですよね。なぜ変えたんですか?
渡久山 平仮名だと、検索しづらくて。
西原 居酒屋を中心に、3兆件くらい検索結果が出てくるんです。なので、画数のいい"鶏あえず"にしました。結局、同じ名前の居酒屋があるんで、居酒屋から逃げられなかったですけど、コンビ名を変えたことによって仮のコンビじゃなく、ちゃんとしたコンビになった感じはしましたね。
渡久山 ただ、周りの芸人からは否定的な意見のほうが多いです。
西原 改名をライブで取り上げてもらったんです。で、この字を発表したんですけど、誰の感情もくすぐらなかったみたいで。2人でどてーっと転んで「あんまり変わんないじゃん!」ってボケたら、空気がさらに変になった(笑)。失敗したなとも思いましたけど、情は湧いてます。
渡久山 続ければ慣れていくと思います。
――ところで、西原さん。さっき渡久山さんのことを中身がペラッペラだって言ってたじゃないですか。どの段階で気付いたんですか?
西原 NSC時代、相方は周りの芸人とあんまりつるんでなかった。で、この外見だし、絶対センスある人なんだろうなと思ったんですけど......。ふたを開けてみたら、ただの人見知りでした。
渡久山 (笑)そんなに中身ないなって思った?
西原 うん。話がすぐ終わるなって。1言ったら、1で返すんで、"こいつ、ペラッペラ"やなと思いました。
渡久山 僕は、若くして(NSCに)入ってる相方を見て、怪物がいるなと思いましたね。出て来るワードがすごかったんで、この若さでこのレベルだったら、歳取っていったらとんでもない、無敵なヤツになるだろうなって衝撃を受けたんです。
西原 でも元々、こいつには相方がいたというか。NSC卒業したら、一緒に組んでお笑いをやろうって言ってるヤツがいたらしいんです。けど、「俺のほうがいいよ」って恋愛みたいなメールを毎日したり、呼び出して「漫才しよう」って言ったりして略奪しました。で、組んでみたら、ただの人見知り。......詐欺です。
渡久山 (笑)いい感じで、バレずに済みました。
――本性がバレなかったのも、人見知り故でしょうね(笑)。
渡久山 1年くらい、雰囲気をキープしてましたからね。
西原 マジでクーリングオフできたら!と思うこともありますけど、ここまで来たので一緒にがんばります!
――では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっている方々へ、意気込みをお願いします!
西原 ようやく単独ライブができることになりました。5年目の集大成というか、芸人としてのステップポイントになると思うので、等身大以上にライブにしようと思ってます。あと、楽しみにしてくれているというお客さんもいらっしゃいますし、「バイト休んだから」って言ってくれる芸人もいるので、皆さんに恩返しできるようなものにします。
渡久山 絶対、驚くようなことをします!
西原 チケットもTwitterでの受付から手売りまで、24時間態勢で承ります。劇場には、相方がチケ売り名物おじさんとしていますので!
渡久山 ぜひとも来てください!!
●ライブ情報
彩~irodori~Summer Festival
鶏あえずの初単独ライブ第一巻「最初の構え」
会場:ヨシモト∞ホール
日時:8月7日(木)開場13時45分/開演14時
料金:前売1500円/当日1800円
https://www.youtube.com/watch?v=CizMAFZcSeg&feature=youtu.be
彩~irodori~Summer Festival Final~もう1組のTOP決定戦~
予選
会場:ヨシモト∞ホール
日時:8月24日(日) 開場14時30分/開演15時
料金:前売り1800円/当日2300円
決勝
会場:ヨシモト∞ホール
日時:8月24日(日) 開場17時30分/開演18時
料金:前売り2000円/当日2500円
チケットよしもと http://yoshimoto.funity.jp
●鶏あえず
https://www.youtube.com/watch?v=fsQA2CkQYI4
【鶏あえず】