よしもとニュースセンター : 道化師界の巨匠スラバ・ポルニンが来日！　よしもと芸人の一発芸に大爆笑

8月１日(金)吉本興業東京本部にて、間もなく日本での初公演が開幕する『SLAVA’S SNOWSHOW スラバのスノーショー』の記者会見が行われ、本作の創作・演出を務めるロシアが生んだ道化師界の巨匠スラバ・ポルニン氏をはじめ、一足早くメキシコ公演を鑑賞してきたオフィシャルサポーターのプリンセス天功、メキシコ公演のエンディングに出演した永井佑一郎、司会のユウキロックらが出席。日本公演への意気込みや見どころを語りました。

『SLAVA’S SNOWSHOW スラバのスノーショー』は、1993年の初演以降、世界7カ国15もの国際演劇賞を総なめにし、世界30カ国以上で500万人以上を動員してきた、“体感するファンタジーショー”。出演するのはピエロのみで、セリフは一切なく、動きと表情だけで喜怒哀楽を表現。ピエロたちの観客を巻き込んだ掛け合いや蜘蛛の巣に見立てた糸や紙吹雪が客席を覆い尽くす演出は見る者を圧倒し、世界各国で絶賛され数々の演劇賞を受賞しています。

スラバ氏は、取材陣が待ち受ける会見場に、壁にぶつかったり出演者の後ろに隠れたりしながらコミカルに登場。自宅の庭は日本庭園で、日本の文化や芸術に関する本を何百冊も所蔵しているほど日本が大好きとのことで、「日本をずっと待ち続けていたよ」と喜びを語り、「これは大人が子供になるために作られたショーです。普段考えていることを全て忘れて、何も考えずまっさらになってください」と日本の観客へのメッセージを。

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チャップリンやキートンに憧れて育ち、パントマイムをはじめ様々な芸術を学んだスラバ氏。本作のような観客を巻き込んでのショーに至ったのは、「300年の歴史があるヨーロッパの伝統的な道化の芸術とは全く違った現代的なものを作りたい」との思いからだそうで、「そのために現代的なシーンも勉強して、シュールレアリスティックな絵画や、現代演劇の実験的な要素も取り込んで作っていきました」と創作の経緯を。また、上演する国に合わせて、例えばイギリスでは控えめな動きで、スペインでは情熱的に、ロシアでは哀みを…とショーの演出を変えているそうで、日本公演においては「日本は繊細で配慮に富んだ国なので、作品も繊細さに気を付けながら慎重に作っていくとともに、それと正反対のハチャメチャなことも起こしていきたい」と意気込みを語りました。

メキシコ公演を体験したプリンセス天功は、客席を埋め尽くす吹雪に「日本で観たことがないような公演。“こんなことになっちゃうのー!?”と驚きました」と興奮を。ピエロのパフォーマンスにも感動したそうで、「言葉がないのに何を言っているのか分かる。知らず知らずのうちに自分とリンクして涙が出て、5回くらい泣いきました」と観劇の感想を語りました。

また、よしもと若手芸人の公演出演権を賭けた「動画投稿オーディション」の結果発表も。“夏なのに冬を感じる6秒動画”をテーマに芸人たちが投稿した動画を、Twitterのリツイート数により競った結果、優勝者はデッカチャン、きょん(ラフレクラン)の２名に決定。２人の動画を見たスラバ氏は声を出して大笑い。特にきょんの動画の“夏でも冬の準備をしている大忙しのサンタクロース”が気に入ったようで、「サンタクロースのアイデアをもらってもいいですか？」とうれしい申し出も。芸人たちは大感激していました。

さらに、“ギャグ”で世界進出を目指す芸人、村上ショージ、くまだまさしがスラバ氏に芸を見てもらい、「世界で通用するか否か」を判定してもらうことに。まずは、くまだまさしが、お尻からクラッカーが飛び出す一発芸を披露。するとスラバ氏は大爆笑し、くまだの元に駆け寄り降伏のポーズを!?　続いての村上ショージの紙切り漫談(…が結局できないという芸)は、「モンティ・パイソンみたい。イギリスの抽象的なユーモアが日本にもあるんですね」と絶賛。２人の芸はスラバ氏の心をつかんだようです。