とにかく明るい安村が22日(金)に大宮ラクーンよしもと劇場で単独ライブを開催! ピン芸人としての楽しみ方、ライブの意気込みについて直撃インタビュー!!
とにかく明るい安村の単独ライブ「とにかくハリキリます。」が8月22日(金)に大宮ラクーンよしもと劇場で開催。ピンになって2度目となる単独ライブ。解散から4カ月経って気づいたこと、ライブの意気込みなどについて語ってもらいました。
――13年やってきたアームストロングを解散し、とにかく明るい安村になって4カ月ですね。その間に一度単独ライブをやられたんですよね。ピンでの単独っていかがですか?
6月にやりましたね。その時は、初めてだったので時間配分がなかなか難しくって...。コンビだと相手が話す時間とかもあったりしたんですが、ピンだと全部自分なんで全然時間が過ぎない。アドリブも特にないしちょっと困ったところもありましたね。まぁ、ある意味全部アドリブなところもあるんですが(笑)。
――その時はどんな内容をされたのですか?
漫談とコントの間っていうか。キャラになりきってお客さんに話しかけるというのが一番やりやすかったですね。がっつりコントもやったんですけど、名前も名前なんでいきなりコントが始まったら戸惑っちゃうみたいで...。やっぱ、色々説明しないといけないことが多い名前みたいです。
――そもそもこの芸名はどうして付けたんですか?
せっかくなんで、芸名を付けたかったんですよ。「〇〇安村」みたいな感じで分かりやすいのがよく。何をやるのかすぐに分かって、相手が言いやすいものを考えましたね。名前から話が膨らむのもいいなぁ~と。で、この名前に。すごく気に入っているんですけど、テレビ局とかにオーディションに行ったりするとき、受付のキレイな女性に名前を言うときが恥ずかしい! 「えっ? とにかく明るい?」になってしまうんですよ。なんでこいついきなりプロフィールを言い出すんだ?みたいな感じになって。それだけが困っているとこですかね。ちなみに僕は"とにアカ"って言っていますが、略し方は自由なんで、最悪"トニー"でもいいですよ。自分としてはいい名前を付けたと思っています。
――ピンになってネタ作りなどで変化したことってあったりします?
ピンになるまで気づかなかったんですが、コンビとは違って打ち合わせをする必要がないんですよ。だから作んなきゃいけない!という締め切りがなくって...。もうこれがヤバい。もともと宿題は後回しにするタイプなんで、今日中にネタ2本作らなきゃいけない時にも、このタイミングで寝ちゃう!?みたいなこともしがちで(笑)。自分でもびっくりするくらいですよ。なんで、コンビのときよりもケジメをつけていかなければいけないとは思っています。でも、14年目でこんなことを言ってるって...。今更すぎますね(笑)。あと、打ち合わせのためにどこかに行く必要がないんですよ。家でもできちゃうんで。ただ、それだと誘惑が多くって、すぐお酒を飲んで寝ちゃう。やっぱりダメですね。
――1人だとある程度自分で完結してしまうことが多いですよね。
そうなんですよ。思いついたネタを紙に書く作業があるんですが、実はピンになったらこれがムダで。相方がいるわけではないんで見せる必要がないから。なんか二度手間なんですよ。でも書かないと覚えれない...。だから書くしかないんですよ。1人だと甘える部分が多いんで、ちょっと自分を戒めていかなきゃですね。あとピンならではといえば、ネタが飛ぶと止まってしまうから怖いんですけど、ピンの人はみんなやってきていますからね。
――今回は大宮での単独ですが、まだ新しい大宮ラクーンよしもと劇場の印象はどうですか?
通常公演で立たしてもらったんですけど、今までにない客層でおもしろかったですね。カップルも結構いて。ルミネや幕張、渋谷とはまた違っているんですよ。そして、結構笑ってくれる。これはうれしいです。やりやすい劇場なので楽しみですね。
――今回の内容は決まっていますか?
やろうと思っているものは5本くらいあって...。ただ時間が90分なんですよね。前回も同じ時間だったんですが、8本ネタをやったけど1時間もいかないくらいで。その時は、同期とかに出てもらってネタの間をつないでもらってなんとかもったんですが、やっぱりムリがあるんですよ。1人でやるのはギリ1時間。なんで、他の人も出る新喜劇みたいなのをやりたいんです。「とにかく一門の新喜劇」とか(笑)。見る側も、ピンのコントばかりではなく色んなものがあった方が楽しい気もしますし。まぁ、どういう内容になっているかは当日来ていただいて確認してもらいたいです。
――テーマみたいなのはあったりするんですか?
ずばり"変態っぽさ"ですね。自分の内なるものを出していきたいんで。でも、1人でやっている時点ですでに変態だと思いますよ。ピンをやっている人はみんな言いますよ、異常だって。だって本当にコンビとはまったく違う。初めは、自分の思いつくかぎりおもしろいことをやろうとしたんですけど、どうしてもわかりづらくなってしまうんですよ。コンビだともう一方がツッコむし説明するんで。自分でわかりやすく説明しながらボケる...。結構大変です。それを自らやっているって、やっぱ変態ですよ(笑)。でも自分にツッコむと相当ヤバい人になってしまうんでできないし...。うまいことやっていくしかないですね。でも本当に楽しい! 13年やってきたこととはまったく違って新しいことがいっぱいあって。いい経験をしております。
――では最後にメッセージをお願いいたします。
解散して、もともといないんですけどファンがグッと減ったんですよ。実は僕らの解散がファンの人にもいいきっかけになって、「もういい歳なんでこれを機にファンを辞めようと思いました」って人が多い多い。ファンの方も自分を振り返って何やってんだと...と感じたんでしょうね。人生を考えたらいいきっかけを与えられたと思うんですけど(笑)。なので、見に来てくれる人も結構新しい人が多いんじゃないかと。コンビ時代を知らない人も見に来てほしいですね。ピン芸人として新たに"とにかく明るい安村"を見てもらえれば。"変態"が裏テーマなので「何やっているんだこいつ?」とヘンな気持ちになるかもしれませんが、それ込みでとにかく楽しんでください!!
とにかく明るい安村単独ライブ「とにかくハリキります。」
会場 :大宮ラクーンよしもと劇場
日時 :8月22日(金) 開場18:30/開演19:00
料金 :前売1,500円/当日1,800円
チケットよしもと:http://ticket.yoshimoto.co.jp
【とにかく明るい安村】